ニューヨーカーの眼
セントラルパーク、72丁目の入り口を入るとすぐイマージンの広場
があり、ニューヨークツアのバスもストップする人気の場所だ。
私の日課、パークの散歩はその入り口を通過することが多いので
いろいろなことに出くわす。イマージンのモザイクの回りには3方に
ベンチがあり、みなゆっくりとひと時を楽しんでいる。
若い女性二人が菊の花束を抱えてやってきた。花をモザイクの上
に置こうとすると、自称イマージンの守り主(自発的行為から寄付を
集め、最近は自分の権利と思っているらしく賽銭箱も作っている)が
「へい!私の許可なに花などおかないでくれ!」と正面のベンチから
怒鳴った。
「私たちレノンのファンで花は自由におけると思っていたわ」というと
「その花をおいていけ。俺が飾ってやる!」と付け加えた。そのとき
向かいに座っていたヒッピー風おじさんが 「何を言いやがる!広場
はお前のものでもないのにそんなこと言う権利はないぞ!」と怒鳴り
立ち上がって殴りかけようとした。(ゼスチュアだけ)
二人の若い女性はびっくりして菊の花をおいて立ち上がった。
横にいた守り主のワイフ(一日中二人は犬と一緒に座っている)は
「あんた間違っているわよ。彼女たちにさせなさいよ」とかん高い声
でいった。
殆どその時と同時にベンチに座っている10人位がでてきて菊の花
を女の子と一緒にイマージンの廻りに並べ始めた。
夏の終わり、ニューヨークの一こま。 私は満足してパチリ。
(自発的に出てきて皆でやっているところを写したが残念ながら足元
ばかりで没)