小林恵のNY通信

NY在住47年、2011年より東京谷中に居住。創造力をのばすためのエッセンス、スパイスをいれた私の暮らしの手帖です。

「精霊の宿るセントラルパークの樹木」

2008-08-27 01:50:07 | ニューヨーク暮らしの日々

樹木と語る

毎日散歩しても飽きないパーク。世紀を経て眺めた人たちのこ
とを思う。


写真1から20歩ぐらいずらした位置で取った写真。この樹にも
精霊が宿っている。

写真左は上の樹の根元。この根元に南博先生の骨粉を
東恵美子さんと埋めた。写真右は立派な顔をした樹の精霊.

想像をめぐらすだけでも楽しい。バロックの樹木はいたる所にある

こんにちわ。リスちゃん。

動物たちの宿屋もいたるところにある。自然も仲良く共有している。


”なぜ桜が日本を象徴する花が知っている?”と聞くとアメリカ
人の友人は私の顔を見ながら ”咲いたときも散ったときも、2度
美しいから?”といった。 うーん、マ、その通り。



美しい松の樹も沢山ある。

写真がまづいのでよく分からないけれども、銀杏の鈴なり。

わかりますか?鈴なりの銀杏です。

ニューヨーカーのリラックス。パークは本当に暮らしの宝石箱です。

 セントラルパークにはアメリカン エルムをはじめ、イングリッシュエルム、
サイプレス、ぶなの樹、桜、松、イチョウ、チェツナッツ、菩提樹、マグ
ノリア、メープル、ヒッコリー、オーク、桑の樹などはじめ,632種類の樹、
400万本以上植林されたが、現在は26,000本以上.そのうちアメ
リカン エルムは1,700本を占めている。パークの大木は150年以上
たつものでニューヨーカーに酸素を供給し、街中よりも温度は4度も低く、
大木の下は雨宿り出来るほど。広さ843エーカーのパークのうち136
エーカーが樹林、250エーカーが草わら、150エーカーが池や湖水。
パークの地下には95マイルに及ぶ配水パイプが埋められている。
 
1858年パークオープン。アメリカ最初の公共パーク。
1853年ペーリーにより日本は開国を要求され、日本は300年の鎖国
からめざめた。
パークが公開されたこの年、ペリー63歳でニューヨークで没。















 


「ツーリストのメッカ」

2008-08-18 13:53:35 | ニューヨーク暮らしの日々

バスから眺める人・バスを眺める人

今年の夏から初めてお眼にかかる観光バスの宣伝合戦!
あ!すごいバスが来る。このバスに乗ってみたい!
ニューヨークに遊びに来る人も、住んでいる人も退屈しない街。めちゃ
めちゃ、何でもありの街。分かったか、まいったかと叫んでいる。












「ニューヨークのストリート キャット」

2008-08-07 12:31:52 | ニューヨーク暮らしの日々

猫ちゃんは気楽な稼業

動物愛護の有志がストリートで猫の貰い手を捜している。暑いので
水枕が入れてある。



人間にも何もしないでゆらゆらと、可愛がられる人がいるわねー


ブロードウエイに小猫ちゃんとママ猫付でショービジネス?猫は売ら
ない。みせるだけ。


国際的人気者キティちゃん、お前はリボンもつけてもらっているし、
ファンが多いのだからニャンと稼ぐんだぞ!と憮然としているボス猫。

猫と人生

 70年代、朽ち果てたニューヨークの倒壊したビルの敷地は野良猫
たちのたまり場であった。ネコ好きのバイオリニストの友人は、50匹ほ
どいる野良猫城の猫たちに「私をまっているの」と食べ物を与えていた。
演奏旅行に出かけ面倒を見切れなく、帰ってから食事を持って訪ね
ると、怒った猫は彼女の指を齧ってしまった。仕事がなくなり缶フード
も買えなくなり、魚屋でもらった骨や、あらを煮て届けていた。
その後バイオリンが弾けなくなり、引退。最後には自分も猫と同じ食事
をし、麻薬に浸り、あるとき彼女のベッドで猫と一緒に死んでいるのが
発見された。栄光と不幸を自ら招いた人生は彼女の選択でもあったが、
猫がいたことが彼女の救いでもあったのだろう。

 ニューヨークならではの物語で猫を見ると彼女のあどけない優しい
笑顔が眼に浮かぶ。猫好きもいろいろのタイプがあるが、犬好きより
も献身型が多い様だ。
 70丁目のブロードウエイの角で子供を生んだ猫を見せてお金をも
らっているホームレス?風情のおばさんがいた。「一匹いくら?」と聞く
人。「トンでもない!私の猫を売って生きるなど考えてもいないよ。お
金をくれても、マンハッタンをくれても、私はどの猫も離さないよ」と息
巻いている。誰かがおいていった猫缶が後ろに積んである。
あるレディがそっとお金を渡し「猫に美味しいもの買ってあげてね」と
いうと、「ああ!嬉しい!世の中には猫と同じに優しい人がいるのね
ー」
と感動している。
ミッキーマウス対キティちゃん。ねずみと猫。日本対アメリカの対決。
キティちゃん専門店もあるニューヨーク。台北にもキティちゃんの専門店が
あった。マンハッタンのニューミュージアムにはメイド イン チャイナのミッキー
マウスがチャイナの五重の塔のイヤリングをして頭の上にオリンピックの五
輪のヘアーバンドをしていた置物があった。アイデアがミックスされ国際化
されていくのは
この上なく愉快。ミッキーとキティちゃん。どちらが多く愛され、
お金を稼いでいるのだろうか。
いつかこのリサーチをしてみようと思っている。
 
 

 

 

 

 


「アメリカの子供たちの英才教育」

2008-08-01 12:56:30 | ニューヨーク暮らしの日々

才能をを世の中に役立たせるアイデア

           ヴァッサーカレッジ: 創立1861年
 
生まれながらの天才は何処の国にもいる。一芸に秀でた子供は時
として阻害されることもある。巧く行かない場合は群れからはずされ、
悪行に走り刑務所に行く事もある。実際に刑務所で事典を一冊暗記し
た人とか、ずば抜けて優秀な服役者がいることの統計が出ているとい
う。どうして生まれながらにずば抜けているかはDNAでもわからない。
 秀でた才能の子を社会に役立たせようと天才児のための教育が夏
休みを利用して実施されている英才教育SIGがある。(Summer Inst-
itute for the Gifted)といってニュージャージー州で、1984年単一項目
で始められた。23年間の間に7州、総計2.000人、幼稚園から高校2年
生まで、秀でた才能の生徒たちの興味を教育的経験にチャレンジし、
学究的生徒をミシガン大学、プリンストン大学、UCLA,テキサス大、
バークレイ、ヴァッサー大学などで実施され受け入れている夏季スペシ
ャル講座である。

             ヴァッサーカレッジのキャンパス

 プログラムは文化的、社会的に必要なことを楽しみながら学べ、教
育がいきわたるように12人までの小さなクラス単位でアカデミックな
コースで作られている。授業内容は人文科学、サイエンス、数学、パ
ーフォーマンス、アート、フイットネス、リクリエーションなど。あるコース
では伝統的に ”自己規制”をして没頭できる方法を教える。評議委
員の顧問教授陣は27人中 Ph.D.が11人。


 
友人の子供、兄と妹二人とも生まれながらの才能があり、兄のマシ
ューは2歳の時、父親が膝の上で本を読んであげるとすべてをすらす
らと復唱し父親を驚かせたという。兄妹共に子供言葉でなくきちんとし
たセンテンスで話すので恐縮する。といっても妹のジュリアはキティち
ゃんを離さず抱え、セキュリティブランケットをいつも引きずっている。
 ヴァッサーカレッジから帰って来たマシューに
「どういうことを学んだの?」と聞くと
「物事をロジックに思考するためにアイデアをオーガナイズする。
発言の仕方、質問の能力、ロジックが哲学、政治、数学、コンピュータ
ーサイエンスや法律にも関係している事を学びました」
と14才のマシューがすらすらと言った。
 ジュリアは「いろいろのお友達が出来た事が一番よかった」と。

費用は3週間で一人約6、000ドル。いろいろと考えさせられた週末
であった。
www.giftedstudy.com