小林恵のNY通信

NY在住47年、2011年より東京谷中に居住。創造力をのばすためのエッセンス、スパイスをいれた私の暮らしの手帖です。

生き猫とウールで作った猫とのラブ アフェア(1)

2015-09-25 21:42:14 | フックド・ラグ猫

生き猫の愛ちゃんと福ちゃんの初対面 

生徒と7か月かかってウールでフックド・ラグ猫を作り、心を込めて出来上がった
たラグ猫は100匹以上。まとまると人もびっくりの豪華版! にゃんにゃん皆話しているような気になります。作っている間猫のいる
人は作って
いるところに寄ってきて邪魔する猫や眼をはなすと制作途中のラグの上に寝そべり動かない猫、材料のウールをかき回す猫とか、ウールには動物のにおいがするらしく感触も好きなのでしょう。何かしら
猫不思議
の世界ですね。

「私は猫が嫌いなのでつくりません」といったある生徒は犬を作ってきました。ちょっとテーマとは違うのですが、まァいいでしょうと全員集合の写真撮影にに列席しました。その後2匹彼女は猫を作ってもってきました。

とてもかわいい。やろうと思えば誰でも作れる。テクニック、ハウツーを学べば巧くなる。確かなことです。しかしフォークアートが心を打つのは一生懸命作った、出来上がった!自分らしさが発見できた。これこそが
手にハートを込めたフォークアート、我々フォークスの神髄です。巧い下手ではないのです。集まった100匹以上の猫たちをみて、イケメンからブスまで、素晴らしいキャラクターがそろっています。感激しているのは


私ばかりでありません。作った人はもちろん、猫たちの反応を見てください。猫にも通じる神通力でしょうか。作り上げる意思、創造力、これこそが「手にハートを」 ものつくりから人間が形成や発想が育まれていく
始まりだと思っています。手にハートの世界にすぐ反応し敬意を表するするアメリカ人、

この欄で家に猫がいる生徒は猫と物言わぬラグ猫たちの対話を続けて掲載いたしますのでコメントをいれてくださいね。

感じることって大切なことですから。

 

井上直美さんちには愛ちゃんと福ちゃんという猫ちゃんがいる。出来上がったフックド・ラグ猫とすぐ仲良しになった。人間も動物もダーウインの研究では気になる人を見るとき瞳孔がひろがるそうだ。

ラグ猫が出来上がるとアイちゃんは目を見開いて寄ってきてすぐ仲良しになった。安心したせいかご覧のように100%リラックスして寝てしまった。
 

手足が真っ白の福ちゃんは自分より大きい1キロもあるラグ猫をチェック、

な~んだ!からくりじゃーないか!聞こえそうもないし、喋らないけれど、仲間にしてあげる。そばにいてもいいよ。 
フックドラグ猫制作 井上直美・一般社団法人フックド・ラグ協会員





 


芸大祭 vs ニューヨークのパレード

2015-09-05 20:24:48 | 暮らしのジャーナル

私は大のパレード好き

  ニューヨークにいて一番面白いことは人々の反応です。美術館でも同じ位置で作品を見ている人と目が合うと
何も話さなくてもうなずき合う。こういうことつて嬉しくありませんか?

 私はパレードやお祭りを見るのが大好きです。日本のお祭りはすごい!集団となると俄然元気が出るらしい。
このエネルギーはすごい!皆生き生きしていて祭りの本髄、無条件に楽しい。こんなに皆が楽しそうにハッスルものって
ほかにあるだろうか。かっこいいとは日本の祭りとおもう・終わると普通のおじさんおばさんになってしまうのも
とても不思議。
 20年以上続いているという芸大の「神輿パレード」を見た。散歩道なので帰国後これで2度目。


  
  
        
  蛸が断然面白かった。意味が違うかもしれないけれど人為的建造物に絡まる大蛸は迫カばかりでなく現代を嘲笑し、
  未来的でさすが藝大生のやることと思った。卵から出てくる怪獣も素晴らしい。ただでかいだけでなく発想が愉快だ。
  一つだけ残念に思ったことは、制作に力尽きたのか、担ぐ人たちがただ歩いているだけでハッスルしていなかったのは
  不思議。作品と歩く人たちの掛け声も見る人々の拍手も「ワーオ!!」という人もなく冷めたものだったのは残念!
  グループ別に特製ハッピを着ていても感情がなければロボットだっていいことになる。未来を担うアーチストたちよ。
  尊敬しながら見ているんです。作者たちはもっと高揚してください。

   ニューヨークのパレードは見ている人たちの反応を見るだけでも面白い。
  周りの空気に色がつくと言ったらいいのかしら。
目の前にやってくると大人も子供も騒ぐ。
  子供が飛び出てきて行進について行ったりして、微笑ましい。芸大生も芸を見せるだけでなく創作を心から誇り高く声を
  上げ
た方がいいと思った。こんなすばらしい、ものつくりができるのに生徒が冷めているのは惜しい!
  祭りは作る人、見る人たちのコミュニケイションで
ないかしら?作る人はもっと興奮して創作した喜びを体で表現してほしい。

  下の写真はニューヨークで80年以上も続くメシーズ百貨店の
感謝祭
パレード。