みな一生懸命に生きている!
いくよー! よくみててー! それッ!!
タラッタラー! どうです! 皆さん!!!
ニューヨーカーは眼や耳が肥えているので下手な歌や演奏には立
ち止まらない。しかし、老人がチューンの外れた古いバイオリンでギュ
ーギュー弾いたり、しゃがれ声でシャンソンを歌ったりしていると、彼ら
が提供する精神を勇気付けるためにお金を入れていく。
地下鉄の中を4~5人で歌って歩くすごく巧いコーラス グループが
居る。みなホイホイと空き缶とか皺くちゃの紙袋に1ドルを入れる。
ポリスが居合わせると、ポリスに 「ハイ!」 と挨拶し、静かにす通り
すぎるのは日常の出来事。見て見ぬ振りするのもニューヨーカーの
やさしさのひとつ。
市によって違うが18歳以上は誰でもストリーや公園ででパーフォ
ーマンスをしてもよい。もちろん強制的にお金を要求しているわけで
もないし、だめだといってもポリスが来れば、やめればいい性質のも
のだから統制管理は出来ないのだろう。ただし、地下鉄内のコーナ
ーで交通を邪魔するところとか、パーフォーマンス用の設備をすれば
当然ライセンスが必要となる。
何でもありのニューヨークだ。ライセンスをとってくれて、ウエディン
グ、ナイトクラブ、パーティなどに仕事を斡旋する専門の会社もある。
自分の才能をストリートで公開し、創造力を楽しみあい、拍手をして
サポートする。助け合いの精神が暮らしの中に息づいていて、いつも
心が温まる。そこには老若男女、学生、ロイヤー、バンカー、ツーリス
ト、ホームレス、ギャングの子分や批評家や教授もいたりでニューヨー
カーのギブ&テイクだ。
お互いに楽しむ。ーいくらでもよい、ご協力をー というのはなんと民
主的なことか。一生懸命やる人を見ると生きるエネルギーをもらう。
子供が見ていれば、やれば出来る精神を養うことになるだろう。
如何にしてパーフォーマンスのチップを増やすかというサイトもある。
明るくて、調子がよくて・・・今日も愉快な一日が終わった。