小林恵のNY通信

NY在住47年、2011年より東京谷中に居住。創造力をのばすためのエッセンス、スパイスをいれた私の暮らしの手帖です。

かっこいい江戸のセンス

2011-09-15 18:18:48 | 暮らしのジャーナル

 生き生き・下町の粋・特にイカス日本の男たち

日暮らしの里、日暮里。江戸の下町、谷中に住んで初めての夏祭り。今年は東日本大震災のため祭りも控えめだという。
 ところが驚いたことに住まいの前の六阿弥陀通りを御神輿が練り歩いた。
8月最後の週末、諏訪神社の大祭りだ。



                


 股引、腹掛け、下半纏、その上に出入りの家からいただいた半纏を着るのが職人の正装であったとか。江戸の美意識には決まりの世界があった。
 京都は出来上がりすぎていて,一見者にとっては恐縮な世界でもある。 

 日本の美意識には作られた決まり、こだわりがある。守らなければ野暮となる。
半纏の藍染めの美しいこと!地下足袋に江戸小紋の股引、小さな袋ものまで下げていて顔なんか問題でなく男たちが皆イカス。女たちが用意して、”いっといで!”と送りだされたのだろうか。みな自信に満ちていてカッコいい。京都の様に気張っていない。江戸下町の粋なのだろう。江戸っこにとっては小さいことが大切で粋がらず、”
小粋”でなければならないそうだ。

いずれにしても日本の伝統の美しさにほれぼれしている日々ではある。トマトの投げ合いや牛に追われる祭りや泥んこ祭りより、何と素敵なことか。

 祭りが終わればカッコイイ男たちも、きまりのない普通のおっさんたちにもどる。
寂しい。昔はよかったなあー。しかし、一年に一度でもいい。

胸がすく様な庶民の日本の祭りを楽しんだ。

 

お知らせ:

●子供たちに愛されたアメリカ人形展
手作りから産業化への100年史ー
1830~1930年代
小林恵コレクション

   日時:2011年11月17日(木)~12月6日(火) 11.00~19.00
   場所:ミキモト本店 6階ミキモトホール 入場無料
   

●小林恵の革新的キルトデザイン:日本のキルトの事初め、キルト作りの虎の巻となった「アメリカンパッチワークキルト事典)の著者自ら斬新なキルトデザインのアイデア、発想の仕方を個別に指導します。
10月21日より毎月1度第3金曜日、14.00~16.00
お問合わせ:西武コミュニティカレッジ ℡:03-5949-5483

●小林恵のアメリカン フックド・ラグ作り:キルトと並んでアメリカンフックド・ラグはアメリカの2大クラフトです。キルトより簡単に作れ、個性的なインテリアを楽しめます。
10月7日より3カ月~1月20より3カ月、金曜日(第1・3・)10.30~12.30
お問合わせ:西武コミュニティ カレッジ ℡:03-5949-5483

●小林恵のラグ デイ:毎月1回 自由参加 励みのために集まる会
10月12日(水曜日)、11月16日(水曜日)
お問合わせ:ホームスパン 千代田線代々木公園前 
℡:原恵子:070-6642-6416

●小林恵の帰朝講演:10月23日(日曜日)10.00~10.50am
  「パッチワークキルト:草創期の日本と、アメリカ、そして未来へ」 無料
お問い合わせ:日本ヴォーグ社、本社ビル 03-5261-5489