小林恵のNY通信

NY在住47年、2011年より東京谷中に居住。創造力をのばすためのエッセンス、スパイスをいれた私の暮らしの手帖です。

我が家に集まったラグ猫からご挨拶

2015-05-31 13:18:26 | フックド・ラグ

いらっしゃいませ  幸せ一杯の生徒たちと作ったラグ猫たちです。
 
 
  生徒たちの入魂のキャラクター、谷中猫が玄関に集まっています。          何よりも好きな花。花は欠かせません。猫ちゃんも大好き・ 柳沢紀子さんの絵。鳥かごに代わってネコ。
  
  ピカソのゲルニカのワインボトルとNYの放浪アーチストのワイヤー彫刻。真ん中は
昔暖炉のそばで温めた皿置き。手前の球彫刻は石井厚生作。100年前のキューピーとも仲良し。
  
    Nyの齊藤誠治さんの彫刻と。  人形コレクションの一つ1860年代の子供の人形用乳母車にのせて。    乳母車にのせて隣まで散歩。

訪ねてきた友人が言いました、「どうもここにいる猫たちの眼が可愛くないわね。恵さん直してあげなさいよ」と。
私はそれが可愛いと思っています。表情など教えないでできた素朴なデザイン、目が上向き、すが眼、ロンパリ、はなれ眼、みな可愛いい。それが個性だと思います。
人間の顔も
さまざま、刺繍のように完璧にきちんとしなくとも魅力的なところがラグ作りの面白さで、手芸と少し違う点です。
作家の好きなように出来るアメリカ的自由さ、人様のことを気にしないひたむきな、自分らしい自己尊重を
日本人はもっと学んでいいことだと思っています。

 

 


猫町谷中、五月晴れ 入魂のフックド・ラグ猫たち 

2015-05-25 16:55:15 | フックド・ラグ猫

 谷中のお寺の境内は咲き誇るつつじで華やいでいる。朝6時起き、6匹の猫を大バックにいれ、前もって散歩のとき、ここと決めていた場所へ。
撮影はゆっくりやればいい写真が撮れるとも思っていない。キャノンのS120.押せば写るように設定してある。入魂済なので皆いいなり。

 
             
 
 
 世界のネコ歩きの岩合光昭さんの写真展を三越で今日拝見。うーん!可愛い。素敵!岩合さんのいった国にはほとんど行っているけれど、ネコと遊んだのは一緒に行った友人が
 猫大好きでクロアチアの海の近くの壊れたビルのあとで50匹ぐらい猫がいたのでそこで数時間遊んだことがある。生徒たちが撮影はお手伝いしますといってくれますが、天気次第
 で決定することと、みな全国から集まる生徒を特定するのも申し訳ないので谷中に住むのは私だけだし、撮影場所は至る所にあるのはとても嬉しい。7月末には100匹以上になっ
 ている予定なので、7月末の猫集団撮影のときは作者全員集合のこと。岩合さんいらしてくださるとラグ猫たちもハッピーね。写真はボタンを押せば写るけれど岩合さんは猫語を話せる
 と思う。世界の美しい背景がよいだけではない。人間と猫との会話が聞こえてくる。可愛いネコばかりでなくカメラマンの観る眼が愛情にみちていていい写真展だった。
 
皆でニャンニャンエールを岩合さんに送りましょう。
 (撮影は修生院、全生庵、三埼坂、谷中コミュニティセンター広場、谷中ボタンギャラリーの前にて)


"わが道を行く”猫ちゃんと歩み寄りの試み

2015-05-17 09:40:45 | 暮らしのジャーナル

     今私の小さな庭の椿の垣根の下には猫侵入防止の針むしろのパネルが並べてあります。ひどいと思うけれど、うんちにやってきてキチンと土を
     かぶせていきますが堂々とやってくるので、棘付パネルに至りました。野良猫は運命で捨てられたので可哀想。谷中には土がないので行き場所がない
     のです。棘付パネルもない谷中霊園だって土がないのです。猫は集団的自衛権を行使もできないので捨てた人の責任を誰かが守らなければならない。
     猫を守るNPOもあり毎日朝と晩の食事を届けている人たちがいます。病気の猫がいれば病院に連れて行き、大雨が降れば隠れているところまで
     ご飯を届けています。
     外国人のおじさんが餌をあげていました。「この猫にだけあげているの?」 
     「なぜかこの猫だけ寄ってくるんだよ」
     「どうしてあなたがきたことわかるの?」
     「いつもこの場所だし、多分時間だと思う」
     「猫言語で縄張りがあるのかもしれないわね」 というと
     アメリカ人らしい彼はウインクしながら 「僕を好きなんじゃない?」 といいました。
     

     生徒たちとフックド・ラグで猫ちゃんを作っています。帰国して谷中に住み始め猫が多いのに驚きました。縫いぐるみでもなくウールでフックした猫は自然
     と共に生きている猫とも会話が出来るんです。
     猫も勝手だけれど、ひっかいたりしないし、完全に無視。そこがいい。よその領域まで出かけてご飯も盗まないし、集団を作って噛み付きもしない。
     これはきわめて共存している平和な光景です。 

     
     集団お好きな男性たちの集団的自衛権なんて平和を守ろうとしていない人の発想じゃないの?その前に仲良くできる集団的世界平和条約が出来ると
     いいわね。
                 
     
                   どうせ死ぬなら平和裡に死にたいと誰もが願います。何百年も平和に眠る人々の声を聞きましょう。
            
                                        なんといっても平和が一番!
                     

                 

     

        

 

 

            

          


谷中のお墓に集まる猫ちゃん

2015-05-01 13:56:45 | 暮らしのジャーナル

      お墓に猫を捨てる人。お墓で生きる猫たち。食べ物を持って毎日通う人たち。猫は何にも言わないけれど。

      美しい公園で日々是好日

      
           日蓮宗の母は子供の時から日蓮上人のことを話してくれ、世の中に役に立つことをしなさいと話していた。
      偶然で日蓮宗が多い谷中に住むことになりお墓の中を散歩しながらときどき立ち止まり、”なぜ私ここにいるのだろう”と
      不思議な思いに浸る。立札を読み墓石の年代や形をよく見て歩くのは楽しい。小鳥がさえずり、花々が咲き緑も多く、車のない
      墓地の路地は何時間歩いても退屈しない。梵語が彫られている丸棒形のお墓は、シンプルで力強く不思議な美しさがある。
      
      猫たちは食事を運ぶ友人の紀子さんとたか子さんの足音でわかるらしくどこからともなく集まってくる。
      
      がつがつと食べる風でもなく、自分の場所があるらしく、にゃんとも言わず静かに食べている。
      
      
      イケメン猫もいるけれど、シニアの猫もいて心が痛む。
      
      大石内蔵助が仇討の計画を秘密裡に練ったという観音寺、境内で不死身のラグ猫を添えると境内が楽しくなるから不思議!
      お寺によって写真は ”ダメ!”というところもあって日本の摩訶不思議。アメリカでは霊園で写真撮っていると ”Enjoy!とニコニコ。
      墓石はぬすめないし、お城の塀にするする権力者もいないし、歴史上の子孫の記念写真かもしれないわね。21世紀でも宗教の
      非寛容で戦争にもなるし・・・可愛い猫ちゃん、宗教じゃなく人間によるの。ごめんなさいね。お寺に飾るとラグ猫ちゃんも誇らしくなる
      から作り甲斐もあるわね。日本には公園が少ないから、解放してくれるお寺に感謝感謝。
      
      19世紀にアメリカで大人気になったタビーキャット、元はエッチングだったけれども作者たちの入魂のラグ猫を100匹以上
      今制作中。乞うご期待! 個性があってとても楽しい。谷中のお寺に奉納するの? え? それはちょっと可愛すぎてありえないと思う。
      
      家の隣りにある小さな小さな公園,毎日この場所で寝ている。何かあげてもお世辞を言っても知らん顔。
      リードをつけられてなるがままの猫もいる。”花のように、生きる” 色即是空、禅の世界かな?