コミミちゃん、生き猫の独白
「僕の面倒を見てくれている人間のお母さんのニックネームはネズミです。
それぐらい僕を愛していていつでも猫の犠牲になろうとしている 優しいお母さんです。
それなのにラグ猫を作り出してから僕に支払う関心は薄くなり、ついに僕よりも大きい1キロもあるラグ猫を
作ったのです! 耳も聞こえない癖に僕よりでかい。僕の心は迷います。
僕がいるのになぜ僕の心を不安にさせるのか。
人間は何を考えているのかわからなくなります。ラグ猫は動きません。しかし僕よりも大きい眼で何かを
考えているようです。ニャンともいわないのも不気味です。
これからどうするか将来を思うとき、無関心という武器を駆使するべきか、ネズミを食べるか
いえいえ、これは共存できなくなる軽薄なアイデアです。猫パンチ?これもダメそう。痛みを知らないラグ猫です。
人間はロボットを作って、それを生産的と言って喜んだりしています。一億総生産とも言ってます。
ネズミを捕らなくても平和に生きていける我々は果たして豊かさの結果だろうか。
僕の横にはラグ猫がいます。
ずっと居つずけることでしょう。悩み考えているときの写真は何だか寂しい。 会話が必要です。そして先輩は僕です。
仲良く暮らす。これがベストの暮らしのようにおもいます。仲良く共存するには無理があります。精神的には負担で
少し無理ですが、これからの 課題です。
そのうちネズミちゃんも僕の気持ちを汲んでクローゼットにでも入れてくれる日がくるかもしりませんし・・・
夢を持とうと思うのです。」
入魂のラグ猫制作:大月三千代 一般社団法人日本フックド・ラグ協会 員