キルトがアメリカではベッド掛けの総称であることをいまだに知らない人もいます。どこかで展示されるのを待って
押入れ一パイのキルトを積んである人も少なくありません。作ったものを展示するのは分かち合いの精神で楽しいことです。
理由がなんであれ自分らしさを作り出すことは素晴らしい。 誰かを刺激することもあるでしょうし、誰も創造したことのないデザインを
作り出す自分らしさ。これこそアメリカの伝統なのです。 ベッドにかける機能を満たさなくても創作し、参加する
だけでも意味があり社会性があります。
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”砂浜美術館には建物がありません。美しい自然が美術館です”
いつものことながらテーマは「自然」です。審査前に応募者のキルトの写真が送られてきます。名前はわかりませんし、写真と実物
と違うことがあります。ニューヨークから帰国したとき、当時NHKのエンタープライズの社長をなさっていた水野憲一さんから「娘は卒論
にクジラの研究に四国に出かけもう7年も帰ってこないのですよ。すごい田舎ですが、キルト展などいろいろ地域のためにもやっている
らしいのですが・・・ ”いまいちらしいのですが、まさか恵さんが審査員をやってはくれませんよね」 と恥ずかしそうに言いました。
「素敵なお嬢さんですね。やります」 と答えてから今年2015年まで13年間毎年審査を続けました。最初の歓迎会にボランティアで
「富士山の観測所が閉鎖したので、新聞でこのボランティアに応募して横浜からきました」 という青年は現在砂浜美術館の理事長を
をやっています。「ここが好きになり住みたいと思い、まず郵便配達をして村の家や人がわかりました」と。家に帰るとドアの前に野菜や魚
がおいてあるのです」 と。健太郎さんは砂浜で巡り合った人と結婚し今は4人の父親です。村上健太郎さんと仲間たちは堅実に一歩
一歩砂浜美術館を築いています。今年13年間ニューヨークから、。東京から参加していましたが、これからも地域にあった、身の丈に
もあった発展を遂げていくに違いありません。応募者たちの作品に寄せられた心を打つ感想文は正直でいつも感動しながら読みました。
キルトが潮風にたなびき、自由に作ったキルトが美しい自然とマッチして、これからもメッセージを送っていただきたいと思います。
みなさんのご協力に感謝し、これからも励ましあって続けることを心から祈ってやみません。長い間感動をいただき、ありがとうございました。
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「山間の玉ねぎ小屋」 「グリーンカーテン」 「ある日の散歩道」 「わさび田」 「ラッキョウ畑」
淡路島 大景キミ子 奈良県 大景キミ子 高知県 宮川修子 高知県 宮川修子 大方町民館デイサービス
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「日が沈むころ夢を見る」 「祈り」 「休魚」 「海の仲間」 「ラッキョウ畑」
高知県 埜下すず子 高知県 植田寿子 高知県 植田寿子 愛媛県 中島三枝 高知県 田岡朝子
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「渦 挑戦」 「海」 「未来を築く」
高知県 垣内由美子 高知県 浜崎あけみ 愛媛県 佐伯良子
これらのキルトは入賞したキルトの一部です。神様が与えてくれた「手にハート」を込めて作られたキルトです。これらは作者が感動しながら
作ったこと伝わってきますか?砂浜のキルト審査で学んだ大切な教えでした。みなさんありがとうございました。感謝を込めて、KK
追記したいことは黒潮町のアーチスト森澄子さんは身体障害者のグループや高齢者施設にヴォランティアで何も知らない人たち、
キルトも知らず、針を持ったことのない人たちに教えました。 そしてちゃんと完成まで指導しました。アップリケは初めての人には簡単では
ありません。樹の葉っぱを皆で切り、鋏を持てない人は布を裂き、川の流れを表し、いろいろなものを土台に止めて完成させました。
展示されたキルトは風が吹くと木々の葉っぱが揺れました。河も流れました。私たちはものつくりの違う価値観を学びました。
評価もいろいろです。
しかし入賞であれ、落選であれ、私たちはものつくりから多くの素晴らしいメッセージを学びます。「試みる」そして出来上がった自信、
評価の価値観をそれぞれが持つようにいたしましょう。創造することは本当に素晴らしい! みなさんありがとうございました。