小林恵のNY通信

NY在住47年、2011年より東京谷中に居住。創造力をのばすためのエッセンス、スパイスをいれた私の暮らしの手帖です。

ものつくり→アメリカンフォークアートから学ぶ

2010-04-27 20:02:43 | ものつくり

   

誰でも持っている意識しない素晴らしい可能性







                                       アメリカンフォークアートの数々

 アメリカでもっとも尊敬される人はアイデアのある人、何かを作り
だす創造力(クリエイティビティ)のある人です。
 新しいことユニークな
こと今までと違うことよりよくすること、役に
たつものを作りだす能力をクリエイティビティと言います。
 何もなかった開拓時代、アートの訓練を受けたこともない普通の人
たちが作ったアメリカンフォークアートの温もりに,,心ひかれ私は暮ら
しの中で作られた生活用品を触ったり、集めてたり、歴史を調べたり
してきました。
 中でも、アメリカでキルトとフックド・ラグは社会現象を起こすほどたく
さん作られました。原点は歴史をさかのぼり、形や用途などが違いま
すが世界中で作られたものです。 しかし、アメリカンキルトやラグが
ほかの国と違う点は、アメリカの暮らしや社会を反映し、無数に
作られたこと、最もアメリカらしいアメリカ人の性格を表したアメリ
カンフォークアート
だからです。
 年期や技術を競うのも一つの進歩でしょうが、個性がなければ感動
がありません。私は永い間キルト公募展の審査をやっていましたが、
私が面白いと思うものはたとえ下手くそでも発想の良さ、心温まるユニ
ークな作品です。その上で作り方がうまければこの上ない作品になり
す。
 創作は生まれながらに備わっている人もいますが、何もない処から
考え出すことではなく、誰かから影響を受け、または教育によって養わ
れ新しいものが生まれます。そして作れば作るほど、ベストの可能性
が増していきます。それが自信となり、独立した自分らしさを育むこと
になります。 誰かの、また何かの視覚的影響を受け、”美しい!”
”好き” ”素敵!” ”可愛い”
など感覚的に単純に感じとることが
重要です。
 フックド・ラグももキルトと同じですが、ラグはキルトのような正確さが
要求されず、作り方も易しく工程も単純です。

作りだす前に知っておきたい事は
1)間違っているかもしれないけれどリスクをとって、勇気を出して
  成させること。
2)自分の好みや感情を表現するように試みること。
3)自信を持って立ち向かうと自然と出来るようになります。
4)失敗からユーモアを理解し、人の失敗を助けれるようになります。
5)新しい人間関係も生まれチャレンジ精神が生まれます。
6)人の作品から更により良いものを学びます。
7)結果を良くしようと思わず、問題を解決しながら進むと楽しく作れる
 ようになります。
日本の出来あがった伝統や、ピラミット教育がしばしば個人の才能に
ふたをしていることがあります。進歩はチャレンジ精神で、経験を破
作り替えていくことでないでしょうか

アメリカン フックド・ラグを作る
講師:小林恵
ミキモトアカデミー:5月19日、6月2日、6月23日,各水曜日
3回コース:午前クラスと午後クラス
お問合わせ:
キモトアカデミー事務局、フリーダイヤル:0120-461176