小林恵のNY通信

NY在住47年、2011年より東京谷中に居住。創造力をのばすためのエッセンス、スパイスをいれた私の暮らしの手帖です。

「マンハッタン・ハドソン河の赤い灯台」

2009-07-30 03:23:34 | ニューヨーク暮らしの日々

マンハッタン・ハドソン河に残る唯一の赤い灯台



ニューヨーク、マンハッタン島の北端、ジョージ ワシントン 橋のふもと、
ハドソン河岸に真っ赤で、こ太りの可愛い灯台が建っている。
鉄のらせん階段を上まで登るとランターン ルームにたどりつく。ハドソン河
を走る船舶や遊覧船、平型の荷船などが行き交い,向かい側のニュージ
ャージー州上流のほうは絶壁の切り立った岩が延々と続いている。
ロックフェラーが自然保護のために購入して寄付している自然保護地区だ。
下流のほうはマンハッタンの南端、大西洋への河口になる。

この赤い灯台は1880年から1917年までニュージャーシーにあったものを
ジョージ ワシントン ブリッジの工事が1927年に始まりマンハッタン側に移
され、1947年まで灯台として機能していた。しかし、ジョージワシントン橋の
下になり、灯台の役目を果たせなくなり、取り壊し案が持ち上がったが、
1942年に発行された子供たちへの絵本、ヒルデガルド H スイフト(Hilde
ーgarde H. Swift 1890~1977)の「小さな赤い灯台」(The Little Red Light-
ouse)の
本によりこの灯台は有名になり、現在ニューヨーク市のランドマーク
になっている。
マンハッタンに残る唯一の灯台で、178丁目のジョージワシントン橋のふも
とで往時をしのばせ,誇り高く
たっている。 
 
ハドソン河には現在7つの灯台が残っていて19世紀から20世紀にかけて
富と権力が行き交う河でもあり、金持ちたちが競ってサニーサイドやロック
フェラーの邸宅
Kykuit, ルーズベルトなどの美しい夏の家を建てハドソンの
歴史ばかりでなく、アメリカの歴史を垣間見ることだできる。

参考サイト:
www.hudsonvally.com
www.hrvh.org
www.hudsonriverpark.org
www.hudsonriver.com/estates.htm
www.hudson400.com

 

 

 

 



 


「なんでもありのニューヨーク」

2009-07-28 00:32:45 | ニューヨーク暮らしの日々

裸のカーボーイがNY市長戦に挑戦。
     

もう10年も前から、1998年以来タイムズスクエアのブロードウエイに
裸のカーボーイがギターを弾いて人々に愛嬌をふりまいている。
アンダーウエアにカーボーイハット、ブーツ、ギターを弾きながら歌うカ
ントリー シンガーだ。
おさい銭箱を置いているわけでもなくパンツに紙幣を押し込んでキャー
キャーと喜んでいるツーリストにキスのお返しをしている。
自己開発マーケッティング キャンペーンが目的?
驚かない!なんでもありのニューヨーク・多様性の魅力?
                      
この人、ポリティカル サイエンスの学位を持つロバート バーク(Robert
Barck)。 このたびニューヨーク市長選挙に出馬。
「誰もしないことをする。歴史始まって以来の試み。ユニークなアイデ
ア、独立独歩でやる」と市長戦に挑戦。そして「ふつうの市民と話す機
会があり小さなビジネスがコミュニティに貢献することを学んだ」と。
「ニューヨークの市長公邸に前から住んでみたいと思っている」とのこ
と。
100%可能性がないと思われるけれども、自分を試すためにチャレン
ジするのも、しないよりはいいかも。
日本の議員で議員の特別豪華オファー?を喜んでいた議員?が実存
ていたから、そのほうがなんでもありのニューヨークより驚く。

http://laughingsquid.com


 


「ハドソン河・神様のおくりもの・ワールド パラダイス」

2009-07-26 11:57:09 | ニューヨーク暮らしの日々

ハドソン河のほとりで昔をしのぶーハドソン河のロマンー

今年は1609年、ヘンリーハドソン
(Henry Hudson、1565-1611
年)が屋号「半月」号で7.000年以上前からモヒカンが住むパララダ
イス、ハドソン河をを発見してから400年め。いろいろのエベントが企
画されている。

ハドソン河はカナダに近いニューヨーク州の北端から始まり、マンハッ
タンの西側を通過し、南端の大西洋河口まで流れている。315哩の
神様からの贈り物、または神様が住んでいたと言われた夢のパラダイ
ス。アメリカで発見された最初の美しい河である。
風景、文化、経済、歴史的地域としても、アメリカ発展の重要な地位を
占めてきた。
昔はクジラも泳ぎ、チョウザメは取れ放題、キャビアはバーの突き出し
であったというから夢の楽園。魚の種類は数えきれないほど、河口の
オイスターは海の底まで重なっていたという。1セントで食べ放題、近
代のテクノロジーに破壊される前のハドソン河は実際にリップバン・ウ
インクルンの著者、ワシントン アービング(Washington Irving, )や白鯨
のメルヴィル(Harmon Melvlleなどの作家たちはハドソン河を理想郷と
して書いている。今でもハドソン河のクルーズや河淵を走る汽車の旅は
お勧めの楽しさで、アメリカ、特にニューイングランドを知る上でも、ハド
ソン河に思いをはせるのも、アメリカンドリームの理解につながってくる。


ウエスト70丁目のハドソン河パーク。対岸はニュージャージー州。


昔の船着き場。倒れ掛かっている鉄のフレームがにぎわったころを
しのばせている(左)ここ数年でリバーサイドパークはマンハッタンの
南端バッテリーパークからジョージワシントンブリッジまで散歩道がつ
ながる。散歩道はベンチもつながっている。お勧めのNY散歩道。

週末以外はひっそりとしていて、都会の喧騒を忘れさせてくれる心の
癒し場でもある。特に夕焼けと日没の眺めは格別である。

参考:www.hudsonvalley.org
       www.hrvh.org/
       www.hudsonriverpark.org

 





 

 

 


「セントラルパークでストレス解消」

2009-07-24 11:47:50 | ニューヨーク暮らしの日々

パークでひと遊び。







私の憧れはローラ-スケートでセントラルパークをすいすいと一回りし
てみたいことだ。しかし、「ああ!うらやましい」と眺めるだけ。できるこ
とは道草をしながらジョギングすることと、ボート漕ぎぐらいしかない。
いつも眺めるだけでスポーツには能がない。
友人に憧れを話すと「やめたほうがいい」「冗談じゃーない。骨を折っ
たらどうするの?」と厳しい声で即答した。若いローラースケートのエク
スパートに話すと「僕は子供の時からやっていたので、怪我は保障で
きないし、やめたほうがいいでしょうね」と憐れみっぽく言った。実際に塾
年から習い始めた友人は2日目に骨をおり、3か月間も階段を登れず、
友人宅に滞在してお世話になった。すでに遅すぎる年齢になり、ローラ
ースケーターがスイーと行くと、いつもたち止まり、尊敬と残念とちょっぴ
りジェラシーも含む複雑な気持ちで眺めている。
テレビの広告に「Fighters are win」 (ファイトするものは勝つ)というのが
出るとー 嫌味ーとばかり亀のように甲羅に隠れたい年齢になった。
亀さんが勝った話は本当にいい話だとおもう。


「セントラルパークのイチゴ畑」

2009-07-22 23:03:09 | ニューヨーク暮らしの日々

セントラルパークに苺を摘みにいこう!


72丁目からセントラルパークに入る入口はパークに入口の中でもメ
ジャーの入口で、セントラルパーク ウエスト72丁目のコーナーは朝か
ら夕方までツアバスでにぎやか。いったんバスを降りて観光客は数百
メートルを歩いてイマージンのモザイクのあるストローベリーパークま
で歩く。レノンと洋子が散歩し、レノンが亡くなってから洋子が管理費を
永久に寄付し、いつも美しく管理され、皆に愛されているスポットだ。
ふつうの人は行かないが名前の通り、ちょっと茂みに入ると野生のスト
ローベリーが自生していてかわいい苺が見つかる。
真っ赤で本当にかわしい。味はいまいち。数個つまんでイマージンの
中心に置いてみた。
さっそく仲間が集まり、写真を撮り始める。

残念ながら苺は写真がまづくてよく見えない。ニコンクールピックス
S620をいまだに使いこなせなくて拡大するとこの通り苺が見えない。
モード大きくするとブログにアップできず、ぼける。カメラの問題でなく
私の問題。現在の最大の悩み。)

ベンチに座って見ていると、若い女の子たちが来て苺をスニーカーで
ブジュツと踏みつぶした。横にいたフランス語を話していたツーリストが、
「アメリカンねー。フランスではこういうことがおきないわ}と言った。
アメリカ人の友人に話すと「どうしてつぶした子たちがアメリカンだと
きめつけるの?まったく、まったくフランス人は・・・」といった。


 


「セントラルパーク・南博先生の樹」

2009-07-21 12:14:40 | ニューヨーク暮らしの日々

人は何かを残したい願望がある。
中国王朝は家族の利益が優先。贅沢な暮し、泰の始皇帝のように生
前から30年以上の月日をかけて70万人を雇い等身大の7,000人
の兵士のテラコッタを作り死後も守らせた。
アラブ人の埋葬は砂漠に埋め、石ころひとつしるしに置き、風が吹
き、砂が舞いやがて誰もわからなくなり、自然に帰るのだそうだ。
この方がロマンチックだと思う。ユダヤ人は亡くなると死骸は24時間
以内に埋葬するのが決まり。お墓に花は禁物。後かたずけが大変だ
からだそうだ。土地を持たない民族の英知なのだろうか。できたらお
墓まで行ってあげるのが友情。
できない人のために1週間、家を開放し、食べ物がテーブルに山のよ
うに置かれる。この1週間以内に家族の悲しみを慰める習慣がある。
もろんお金をあげる習慣はない。

 南先生は人生を教わった私の恩師である。女優の東恵美子さん
と友人であるため彼女が住んでいる四谷大京町の同じアパートに住ん
でいた関係で南先生とも、ラッキーなことに、親しく多様性のある思考
の仕方や暮らしのエッセンスを教えていただいた。
生前から先生は東さんにお墓も葬儀もいらないと話していた。先生の
死後、沖縄の海に骨を流したり、「夜な夜な先生の骨をすり鉢で粉にし
ていたのよ」と東さんはけらけらと笑った。先生のお好きなニューヨーク
にやってきて、セントラルパークに3箇所に秘密裡に二人で先生の骨を
埋めた。といっても骨の粉を落として埋め、その上に近くのパークの野
の花を数本飾っただけののべの送り。 1か所は先生の学んだコーネ
ル大学の心理学研究室の前の桜の樹の下に埋めた。そのたびに東さ
んは「先生は本当にお幸せな方よ。安かにお休みくださいね」 と涙ぐん
だ。散歩の度に「こんにちは先生」と声をかけ、ストロンベリーパークで
数個つまんだイチゴなども添えている。ある日はお花が一杯置いてあ
ったので驚いたこともある。


チェリーヒル広場にあるこの大木はパークの中でも最も美しい樹の
ひとつ。私のお友達の樹。必ず立ち止まって眺め、四季を通して大木
に両手まわして樹を抱きかかえ深呼吸して、樹気を吸い込む。
先生は樹と共に今も心に生きている。


「樹の顔・セントラルパーク散歩」

2009-07-20 11:11:12 | ニューヨーク暮らしの日々

樹にも性格がある。
まっすぐに空に向かって伸びる樹。枝を張る樹。人に話かける樹。手
入れ通りに形を変えていく樹。同じ年輪でも成長の仕方に性格がある。
うっかりすると見過ごしてしまう散歩道もよく見て歩くといろいろのもの
を発見する。

いくつもの顔を持つ樹もある。 右の横顔は話しかけられているよう
な・・・フレンドリーな顔。”こんにちわ”と挨拶する私の友だち。
私のバスルームの大理石のブロックにはたくさんの顔がある。美人
だったり、泣いていたり、お化けだったりする。石も生きていて語り
かけているから、人間が自然の神様を祀ったのも理解できる。

翁のような顔。          思い切り手を伸ばして喜んでいる樹。

ゴシック建築の雨水落としのような呻き声が聞えてきそうな怪物。
メトロポリタン美術館でフランシス・ベーコンの奇怪な 絵を見た帰り
パークを横切っての帰り道、彼の絵にそっくりな脳味噌が飛び出た
顔をもつ樹に巡り合った。後で写真を撮りにいったが、どこだったか
わからなくなった。彼の精神錯誤に影響された幻影だったのかも知
れない。


「日米フックド・ラグ展・US 参加者コメント」2-2

2009-07-07 09:11:36 | フックド・ラグ


Sue Lawler スー ラウラー 「ショッキングな装飾」
壁に押しだされるような強いストレートのストライプをおもに使い、曲
線と衝突する面白さ、スピードをやわらげるために三つの無地の花
で押えました。

           
Rosemary Levin ローズマリー ルヴィン「釣り上げたメインのロ
ブスター」
青いロブスターはメイン州の伝統的な決まりイメージです。メイン
の冷たいきれいな水に泳ぐ私のロブスターは一万匹に一つのス
ーパースターです。もし漁師が捕まえたら新聞を賑わせます。
”メインのブルー ロブスターつり揚げられる”と。

         
Anne-Marie W. Lettenberg アンーマリーW.リッテンバーグ
「道:ノートンカンサスより西の眺め」
コットンウッドが押し寄せ続く道が大草原を切り、カンサスの穏や
かな草原からハイウエイ36が広がり、コロラドの険しいロッキー
マウンテインが続いています。


Roslyn Logsdon ロズリン ログスドン 「ヨークの屋根屋根」
自然のストライプスも多いけれど人工的なストライプスも沢山あり
ます。タイルの屋根や正面のブロック飾り、メタルの垣根など私の
ストライプスは建築的なストライプで作られています。いてつく寒い
日、煙が曲線のストライプで昇っていきます。


Tish Murphy ティッシュ マーフイ 「地平線」
地平線ーそれは届かないところにある果てしない捕まえにくい風
景。このデザインは本当か想像か、室内か、戸外か、風景から
インスピレーションを得たものです。


Emily K. Robertson エミリー K.ロバートソン 「キッチンの窓
から見るストライプ」
ストライプス”の主題を考えながら、キッチンの窓から松の木を
見ると、自然の中にストライプスがありました。スケッチ帳を取り
上げ、ご覧のような力強い形が出来ました。

         
Olga Rothschild オルガ ロスチャイルド 「ストライプのドレスを
着た女」
私はアメリカのプリミティブ 絵画が好きです。このラグはアミー
イィリップスの”ストライプスのドレスを着た少女”に敬意を表して
作りました。ブランケットや古着などで、すべてリサイクルウール
で作りました。


Alice Rudell アリス ルッデル 「ストライプバス/スズキ」
夕食の用意に行った魚屋で得たアイデアです。ストライプバスの

縞を強調し、ラグ全体のデザインも縞でまとめてみました。

          
Linda Friedman Schmidt リンダ ルリードマン シュミッツ
「子供時代の囚人」
ホロコストの囚人でひどい虐待を受けた私の父の生前の肖像で
す。年老いても不安で子供のようにおびえ、私の子供時代も囚人
でした。捨てられた古着で作成。

          
Rosario Villavicencio ロザリオ ヴィラビセンシオ「てっぺんにお
いで」
淋しい渡し舟が島を通る夕暮れ時、次に現れたのは紫、サーモン
色、グレイなどの地平線でした・・・頂上は見えません。突然霞が
現れ瞬間的に頂上が現れました。信じられて?


Ann Winterling アン ウインターリング 「アメリカの中西部」
アメリカの心臓部は中西部の州です。広大は土地には穀物が風
になびいています。麦、ライ、とうもろこし、アルファルファ、ヒマワ
リなどが縞模様になっています。


Mary Ann Wise マリーアン ワイズ 「ブルーに見える光景」
私は農場や家の周りの林のイメージを集めました。いろいろな場
所やスケールですが、私の周りで見た初めての新しい事でした。

       
Rose Writz ローズ リッツ 「いろいろの扉」
チャールストン でのある夏の暑い午後、私と3歳の息子は歴史
ある教会の庭にいました。静かで庭の豊かな緑の茂みと墓石は
精神的な不思議さに包まれました。

以上26点がアメリカから参加したラグです。

ラグ インフォメーション
お問い合わせ:ホームスパン
東京都渋谷区富ヶ谷1-19-7 コーポ ラフォレ 151-0063
電話:03-5738-3318

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<COLGROUP> <COL style="WIDTH: 407pt; mso-width-source: userset; mso-width-alt: 19313" width=543>
<COLGROUP> <COL style="WIDTH: 407pt; mso-width-source: userset; mso-width-alt: 19313" width=543>

「日米フックド・ラグ展US参加者コメント」2-1

2009-07-06 22:49:01 | フックド・ラグ

日米フックド・ラグ展ストライプがテーマで日本とアメリカ26点ず
つ52点が展示され、7月10日より~8月12日までニュージャージー
州のバロン アート センター:the Barron Art Center: 582 Raway Ave.,
Woodbridge, NJ  07095  (732-634-0413)と、インディア:the Carnegie
Center for Art & History, 201- East Spring Street, New  Albany,
IN 47150. (812-944-7336) で9月14日より10月24日まで開催されま
す。アメリカンラグの写真撮影&キューレーター:Linda Rae Coughlin


Marilyn Bottjer マリリン ボッチャー 「真夜中の宇宙道」 
Cosmic Trails in a Midnight Sky
カナダで見付けた紫・赤、ブルーなどの美しい手染めの毛糸を使い、
背景にリサイクルのブラウス地を使い、幻想的光を表現しました。

          
Burma Cassidy  バーマ かしデイ「贈り物」 The Gift
見る人によって解釈が違うのが面白いと思いました。

          
June Chapman ジューン チャップマン [のどの渇いたブル
テリア」 Thirsty Bull Terri
この素晴らしいブルテリアはバスルームのシンクから水 を飲むのが
好きで水を撒き散らします。時間をかけてドレープのストライプの表現
を考えました

                         
Abby Chapple アビー チャプル 「解け合う挨拶」
アメリカの旗と日本の日の丸が溶け合っています。ハローの挨拶
とキッティちゃんのピンと電話挨拶のもしもし。二つの国の平和印
に鳩をつけて。

           
Linda Rae Coughlin  リンダ ラエ コーグリン 「丹田ライン」         
精神的に安定する丹田ライン。この背筋を走る直線は宇宙の知
覚です。強靭で真っ直ぐな丹田は人生の目的を証明する魂の究
極のゴールです。


Molly Dye モーリー ダイ 「ヴァーモントのストライプ」
山々が重なり黄金色の枯れ草が石岩に生えている南ヴァーモント
の私の窓からの眺めです。日の出から日没までリボンの色のよう
に変わらないカントリーライフの喜びです。

           
Susan Feller スーザン フェラー 「ウエストヴァージニアの冬」
このラグはUSAの田舎の生活を語る大使です。ジム リリーの建
てたログハウスと低い山はウエストヴァージニアの眺めです。

            
Liz Alpert Fay  リズ アルバート フェイ 「自由名縞模様」
テキスチャーは私の楽しみですが、捕らえがたい景色はチャレン
ジです。この展覧会を代表する二つの国の材料を選びました。
USAを代表するニューヨークタイムス マガジンのセクションと日
本を代表する和紙を使いました。


Barbara Held バーバラ へールド 「代え難い喜び」
日米展参加の喜びを、
美しい日本の旗の赤にストライプのイン
ターナショナルなメッセージです。バーコードがすべてを象徴して
います。


Gail Horton ゲイル ホートン 「グロバリゼイション」
陸と海が一体となった地図は私の変わらない興味のあるデザイ
ンコンセプトです。地球地図をストライプでグローバリぜーション
を描くのは楽しみとチャレンジでした。

          
Peg Irish ペグ アイリッシュ 「ストライプノサンプラー」
如何にストライプで表現するか、ストライプのインスピレーション
です。四角の中は心地よいバラエティーの材料と明るい色合い、
周りをクールなグレイでまとめました。


Carrie Bell Jacobus キャリー ベル ジェイコブ 「向こう側」
今のグローバルコネクションは国境や違いを越えて見る必要があ
ります。地球は壊れやすく美しいところ、環境と住んでいる人たち
とのハーモニーが求められます。


Tracy Jamar  トレーシージェマー 「交じり合う海流」
私のデザインは材料のコントラスト;縦/横、直線/曲線、平面/フ
リンジなどで、すが、日本/USA文化交流ラグ展のために寄与で
きればと作りました。材料はリサイクル コットンジャージー ニッ
トです。


 

 


「日米フックド・ラグ展・日本参加者コメント」 3-3

2009-07-04 06:14:07 | フックド・ラグ

3-3続く


中山恵子 「海」
20代の時から線を描き続けています。線を描き続けることとラグ
を作ることと共通点を発見しています。海の波を変えることは出
来ない、両方とも終わりのないような仕事です。”海”のタイトルは
果てしないこの感じからつけました。
(消えては寄せてくる海辺を彷彿とさせますね。普通は5ミリ幅くらいの
ウールストライプでフックしますが中山恵子さんは3ミリぐらいの細いウ
ールでびっちりと埋めています。フリーハンドで描いた波の線がとても
生きていますね。)
注)私の不手際というよりピクセルをどうして訂正するのかがわかリませ
ん。わかり次第訂正します。


小沢真弓 「海底」
海に囲まれて暮らしています。魚釣りの時、海底をみると海底の
色もさまざまです。藻や魚をストライプで抽象的デザインにまとめ
たものです。
(ほとんどが柄物のリサイクルウールで作ってあります。柄物ウールは
フックしてみないとどうのように現れるかわかりません。複雑な海底の
変化が表現されましたね。思わぬ効果もラグ作りの面白さですね。)


渋谷直子 「愛を世界に」
困難な時代でも人々に愛があれば、乗り越えることが出来るで
しょう。地球を明るくする愛をストライプで表現しました。
(お互いを愛すること・・・私たちは最も大切なことを忘れ、世界中で戦
いがおきています。世界中にPRしてもよいラグですね。メッセージを
贈ることが出来るラグ作りのパワーです。)


染川洋美 「もこ」(ラグ制作中生まれた最初の娘の誕生)ラグ
つくりの途中で私の最初の赤ちゃんが生まれました。彼女に捧
げるママからの最初のプレゼントです。

(なんてスイートなのでしょう。この足跡の記録はもう2度ととることが
出来ない貴重な記録です。”記録をフックする”これもフックド・ラグの
特徴の一つです。数年ごとに、もこちゃんの足跡記録ラグを作って行
くのも母娘の記録になり面白いですね。)


山本曜子 「3」
一見3本の棒ですが、数百本の棒から作られています。タイトル
3は3ですが3だけではない。番号の絶対、リアリティなどを考え
ながら名前を付けることで曖昧さ、矛盾が明確になっていくことを
面白いと思いました。

(哲学的思考さえもフックド・ラグで表現できる!また学ばせていただ
きました。限りない可能性がありますね。))


横山弘子 「色彩」
扇を広げたような形を色彩で変化するストライプの変化を楽しみ
ました。
(ストライプで表現したそれぞれの創作はすばらしく、デザインの多様
性と限りない可能性を発見できたことは幸福なことでした。)

以上26点が凸版のご厚意で出来ました日本語と英語で描かれたブロ
ッシュアに掲載されました。
Linda Rae Coughlinと私で日米26点っせんたくしましたが、選外になりま
島屋のご厚意により、展示させていただきました。


橋本裕子 「バラの庭園」
(橋本裕子さんはご主人の看病を続気ながら処女作のラグを仕上げ
ました。)


真弓淳 「ウエルカム ラグ」
(処女作です。きれいにフックされていますがLinda はアメリカで最初
に作るのはたいていウエルカム ラグなので、展示には無理があると
選外になりました。個人的にはこの理由はどうか?ですが、
基本さえマスターすれば作品の良さは年数ではないと信じています。)


山根基世 「私の猫ちゃん」
(山根基世さんはご自分の古着のリサイクルで、ストライプも手で切
ってフックしました。切り方が悪いとがたがた線になりますが、それ
が面白いということもありますね。基本的な原則はありますが、それ
がどうしたということでしょう。やり出すことが大切。必ず2度目はもっ
とよくなり、自分で発見していきます。誰でも作れる。そこがラグ作り
の面白いところでないでしょうか。)

ラグ写真撮影:高橋仁巳
(ボケは小林恵のブログアップの不手際・陳謝します)

ラグ インフォメーション:
お問い合わせ:ホームスパン ショップ
住所:東京都渋谷区富ヶ谷1-19-7 コーポ ラフォレ
電話:03-5738-3313
(土、日、祝日休み) 第4土曜日はオープン


 

 

 



 


「日米フックド・ラグ展・日本参加者コメント」3-2

2009-07-04 05:27:11 | フックド・ラグ

3-1より続く
         
河合香都子 「商品宣伝の前掛け」
日本の庶民の伝統、店のPRを兼ねた作業用のエプロンは庶民
生活に馴染まれたものです。この荒物屋のPRエプロンには私の
名前をいれ、電話番号は119番(日本の緊急用SOS電話)とし
ました。ご注文ありますか?
(スーパーマーケットが出来る前、日本の荒物屋のイメージを代表す
るものでした。厚い藍染めのコットン地で作られた商品のPR用前掛
けです。ユーモラスで面白いですね。)


貴山宏美 「鉛筆」
ごくありふれた身の周りにあるもの。たった一本のペンシルでも
デザインを楽しめます。ラグ・フッキングの果てしない可能性を考
えて、夢をはせています

(目の前にある鉛筆を並べただけでもすてきなデザインが出来ますね。
デザインの良さは複雑、簡単に関係ないことを教えられます。しかも
ウールを媒体として表現するフックド・ラグの独特の面白さがでていま
す。)


貴山征美 「かすり」
私は日本の古い伝統をもつ紺屋に生まれました。日本のフォーク
アート藍染を見る時、無名の人たちが作った紺(インディゴ)の色
に慰められます。日本の数えきれないインディゴの色、そして紺染
めの絣(イカット)は地域別に無数にあります。大好きなイカットの
サンプルデザインでストライプ模様にならべました

(外国に暮らしていて特に実感することですが、布地(テキスタイル)と
陶芸は日本の暮らしの文化の中で秀逸な伝統です。名もない人々が
一生をかけて錬磨し、作り上げたレベルの高さは作る人ばかりでなく
それを日常で使う人々にも、審美眼が浸透していると思います。しか
もそれほど高価でなく買えることもすごーいことです。サンプルが一枚
のラグになり、心をやすめ、日本の文化を語りかけてくれます。)


小林和子 「北斎の驚き}
葛飾北斎(1760年~1849年)の「神奈川沖浪」の版画から
イメージを取り、切紙でデザインをしました。北斎らしく、しかも
北斎と違うものをラグで表現したかったからです。ああ!北斎だ。
(Ah! Hokusai )とおもいますか?
北斎も驚いていることでしょう。北斎の死から160年後のモダン
北斎です

(切り紙はよいアイデアですね。色のバランスも面白いですね。アメリ
カ人が”グレート アイデア!”だと特に喜びました。数人から投書を
いただきました。


小林恵 「平和・ストライプで手をつなごう」
何かのメッセージを伝達できるのもラグの特徴です。中心に泣い
ている瀕死の地球を、その周りに“ストライプで手をつなぎ合って
平和を作ろう”のメッセージ。素朴なアメリカの手つくりを通して学
ぶことがたくさんあります。アメリカのフォークアートから現代人へ
のメッセージです。
(フックド・ラグはコミュニケイションの旗印にもなります。稲船さんの
魚屋のラグ、村田さんの平和の鳩、渋谷さんのLOVE,いずれも
自分以外ことで皆に語りかけています。ラグりの思わぬ効果です。)


森澄子 「四万十川」
四万十川は日本でも水質がきれいで美しくしい有名な川で知られ
ています。私の住む高知の美しい風景をラグに託して皆様に見て
いただきます。川面の光を白のストライプで特に強調しました。
(森澄子さんは「アメリカンフックド・ラグ」の本を読んで作ってくれました。
本をよく読めば作れるように書いたつもりでしたが、森さんはアーチスト
なので質問もなしに作り上げ、とてもうれしかったです。砂浜美術館の
キルト公募展の審査で7年間、ニューヨークからここを訪れました。美
しいところです。)


望月光子 「美しい村」
私が住んでいる村は美しい自然が宝です。重なる遠く連なる青い
山々、美しい田畑、ここに住む幸せをラグで表現できるのも格別
です。表現の可能性にこれからも挑戦していきます。
(美しいふるさとを持つ人々は本当に幸せです。このラグは村中ばかり
でなく、村を知らない人々の想像力をもかき立てます。村のPRになるよ
うにポスターを作るのも一案ですね。)


村田春代 「ピカソよ、飛んでいけ!平和の向かって」この鳩は天
才ピカソの鳩です。平和の虹を翼に乗せて飛べ,ピソ。世界中の
希望をのせて。ストライプの輪が世界中に広がりますように。
(ラグでメッセージを発言出来るのも楽しいことですね。)



村田ひろみ 「ストライプとボーダー」
いつもデザインを、色で表現したいと思っています。色の可能性を
ストライプで実験してみました。
注)
カメラマンの高橋仁巳さんと村田ひろみさん、ボケ写真でごめんな
さい。無知でどうしたらよいのか、途中で画面を変えると消えてしま
うので必ず訂正しますから少々お待ちください。陳謝!
(一見交差して織り込んだテキスタイルのようですが、どこにもつながら
ない迷路デザインです。)


南雲今日子 「「まぐれ縞」
紺以外はすべて草木染めです。名前の通りランダムにデザイン
しましたが、色彩はやさしい色で統一されました。これからも草木
染めでいきたいと思います。
(種まきから収穫までをご自分でやり、乾燥させ抽出して色を出すま
で、本当に心を込めた作業が続きます。自然の色には優しさと感動
がありますね。)

3-3に続く

 

 


「日米フックド・ラグ展・日本参加者コメント」3-1

2009-07-03 10:02:21 | フックド・ラグ

日本とアメリカが参加した日米フックド・ラグ展
がいよいよ7月10日からニュージャージーのBarron Art Centerで開
始されます。ミキモト銀座、名古屋、大阪、玉川高島屋の協力で展示
されたラグと同じものがアメリカで展示されます。凸版印刷株式会社、
Kライン ロジスティックスLTD,有限会社・ホームスパン、株式会社・
アットアームズ、TOYOTAのご協力で日米展が可能になりました。無
名の人々に、アメリカンフォークアート、しかも聞いたこともない、耳に
慣れないフックド・ラグに日本の企業が協力をしてくださったことは、
感慨無量なことでした。キルトも一般に浸透するまで10年のつく日が
必要でした。
理解できる人との巡り会い、”やりましょう”と即決をしてくださる人々
の判断で世の中の価値観を変え得ることに、やり甲斐を感じたこと
でした。
何よりもその作品を作った人へのアチーブメントを、もう一度これから
作りたい人たちへの動機になりますように作者が書いた日米参加者
全員のコメント(太字)付きで作品のご紹介をいたしましょう。展覧会を
ご覧になれなかった方と分かち合いたいと思います。皆様の質問、ご
批判、コメントなど励みになり、大歓迎です。


有吉熙 「結婚50周年を記念して」
結婚50年記念と第3回日米ラグ展を記念してストライプで平和な
人生を表現しようとしました。男性一人だけの参加でミデアが取り
上げてくれ思いもかけぬ新しい人々の 交友を楽しむことができま
した。手つくりの楽しさを実感した次第です。
(有吉さんは元三菱重工業の重役をなさっていた方で、日米展に3回
とも参加してくださいました。唯一の男性ですが女性の中に参加する
ことをちっとも気になさらない女性の味方です。唯一男性なので敬意
を表してトップですが、ABC順でもアイウエオ順でも年齢的にも必然的
にトップになるのも運命でしょうか。お嬢さん、お孫さんも完成を感動し
てくれたそうです。参加者皆も同じように感動しました。)
注)
この記事をアップしたあとで有吉夫人から2日間の入院で手術もしない
でアットいう間に有吉熙さんがお亡くなり、これを書いているとき、納骨
になったことを伺い不思議なご縁を思います。有吉熙様は心から尊敬
できる人格者で長い間の友情を心から感謝しています。ラグ完成完成
を記念して有吉さんからニューヨークに送られてれてきました手記を、
皆さんと分かち合いたいと思います。

50周年と80歳”                     2008年9月30日
(金婚式と傘寿と・・・めでたくもありめでたくもなし)
晴耕雨読といえば聞こえは良いが無為徒食、小人閉居して不全をな
す、と言った年月が早や10年を数え、なんといつの間にか80歳と相成
ってしまった。見廻せば子供たちはとうの昔に家を離れ我が家は家内
と二人きり、空き部屋が増えて寂寥の感は否めない。之まで元気に何
とかやってこれたのは家内のサポートのおかげと大感謝しているがま
ことにすまぬ話だがいつの間にか金婚式とやらも過ぎ去ってしまった。
そんな時に尊敬する小林恵先生からラグ展をやるから何かやってみま
せんかとお話をいただいた。人生一つの大きな節目とも言うべき時で
もあるし家内への感謝も込め、今までの人生の想いも込めて50年、80
歳のメモリーとして何か残してみようと考えた。何せ全く芸術的センス
はないので思いつくままにやることにした。藍染めが好きなので紺と白
を基調にしたストライプ、そして二人の干支、今までの人生の心よりど
ころの言葉 "和”を中心にしつらえた。誠に単純で平凡名デザインにな
った。幼稚な無様な格好になったが思いを込めたつもりだ。
土への良いお土産が出来たと思っている。後期高齢者には結構大
変だったので、小林恵先生には半年間、山にこもってコツコツと努力した
あたりを評価していただくとして恥を忍んで提出することにした。例に
よって最後の仕上げ等は姉上様の小林和子様にお願いしたし、作成
に際してはホームスパンの原恵子さんに大変お世話になりました。
ありがとうございました。
                                  有吉熙 記

(有吉熙様 6月29日、2009年没。 ご冥福をお祈りいたします。)


藤村奈保子 「春の川面」
川辺を散歩しながら川面をよく見るといろいろの色彩があること
を発見しました。その色をノートに書き、ストライプで川面を表現
してみました。私の処女作ですが、自分の手で作る楽しさをこれ
からも大切にしていきます。
(藤村さんはNHKの優秀なディレクターです。処女作ですが発想が素
晴らしいですね。私は経験年数で作品を評価するのはおかしいと思い
ます。少なくともアメリカンフォークアートの場合は、作り出す動機と発
想こそ評価に価すものと思います。)


福田美津江 「波」
日本の伝統的波模様はたくさんあります。残されたデザインを参
考にしながら私の波模様をストライプで表現する作業を楽しみま
した。
(福田美津江さんは、伝統的な日本淑女で静かで黙って作ってしまいま
す。手作りのベテランです。)


福田節子 「花)」
花を観察していると大写しにデザインの構想がうかびました。一
本の花を幻想的に表現し、中心を盛り上げました。花の葉の色
からインスピレーションをうけてストライプでバックを埋めました。
(玉川高島屋のラグ展の広告に選ばれましたラグです。視覚的にイン
パクトがありますね。中心に空色を使ったのが幻想的な花のデザイン
になりました。)


           
五十嵐富美 「色の息づかい」
私のイマジネーションで息づかいをストライプで表現しました。細
く、太く、長く、いろいろなリズムのある楽しい会話の息使いです。
(五十嵐富美さんは自由学園で教鞭をとっています。処女作です。
織物をマスターしているので糸の重なりを容易にデザインできるので
しょう。)


稲船佳代子 「平和と繁栄」
私の父親は魚屋を営業しています。
末永く稼業が続き、栄えますように願って、父親へのエールとラグ
習得の楽しさを含めて“福の神”をそえて父へのプレゼントです。
(娘から父への贈り物。なんと素晴らしい贈り物でしょうか。めでたいと
はことのことですね。お金で買うことができないもの。作った人が一番
創作の価値に感謝することでしょう。)


井上美沙 「四つ葉のクローバー」
幸福を呼ぶ四つばのクローバー。晴れた日に平和のシンボルで
ある鳩が四つ葉のクローバーを加えて世界の皆さんにお届けし
ます。私の処女作です。
(メルヘンチックで自然で、あまり作為がなくて素直なラグができました
ね。作り出すことは本当にすばらしいですね)


伊藤恵子 「もったいない」
“もったいない”が世界中に広がり、捨てるものに命を与え、もの
に感謝して暮らす倹約精神が広がることを願ってやみません。
すべてリサイクルウールで作りした。
(なにもないところから工夫して何かをつくルことをメイク デユ-といいま
す。(Make Do)例えば壊れたガラスのローソク立てのスタンドの部分が
残っていれば、照る照る坊主のような布地のおむすびを作ってスタンド
にかぶせ針刺しにしました。アイデアこそアメリカのエネルギーです。
今、倹約に関心がもたれ、すてきなラグも作れること、倹約と創作、こん
なすてきなことありませんね。)

          
         
泉洋子 「並木」
“日光街道”の古い木版画からインスピレーションを得てすべて
をストライプでまとめました。遠くどこまでも続く並木、暗い街道
を明るい空と太陽でコントラストを作りました。
(和泉さんの処女作です。伝統を誇る技術あるクラフトも尊敬します
が、初めて作った人もこのようなインパクトのあるデザインが出来ま
した。最近発掘され、注目を浴びたアメリカのホームレスアーチスト、
マーチン ラミレツ (Martin Ramirez):www.folkartmuseum.orgのパブリ
ケイションの覧で彼の本をご覧ください。)のイメージを彷彿とさせます。
すてきなデザインでブロッシュアの表紙に使わせていただきました。

          
金子和子 「縞模様をみる”見返り美人”」
江戸時代の絵師、菱川師宣(1618~1694)の“見返り美人”
が日本の切手になった時、いつかこのイメージをラグで表現でき
ないかと長い間考えていました。日米展に出品できて本当にラッ
キーです。
(ストライプがテーマであるこの展覧会にあたって、デザインイメージ
は各自の自由にしました。こうしなさいとは教えていません。各作者の
好きなようにデザインすることを奨励しています。
誰かの真似はよくないともの声もありましたが、達人たちのイメージを
学ぶことからでも本人にとって素晴らしい発見があることでしょう。)

日本で展覧した日米ラグは全部で55点です。数度に分けてブログに
アップいたします。途中でなんども消えてしましい、やめようかとおもい
ましたが、苦労の末、何とか出来ました。

写真提供:高橋仁巳
大奮闘の結果ですから少々のボケは私のせいですからお許しください。
まだ理由を把握出来ていません。お世話になりますがどうぞよろしく。

ラグのインフォメーション
お問い合わせ:ホームスパンショップ
住所:東京都渋谷区富ヶ谷1-19-7 コーポラフォレ1F
電話:03-5738-3313
(土、日、祝日、休み) 第4土曜日はオープン)