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ニューヨークのコレクター、レスターグラスナーが集めた第2
次世界大戦中のポスター300枚を見てショックを受け、皆と一緒に
考え、公開する価値があると思った。日本で展示する企画を作り今
年の7月30日から8月の28日まで梅田のスカイビルタワーのミュ
ージアムで展示される。戦後60年を記念し、戦争をもう一度考えな
おし、平和について真剣に考えてみる良いチャンスだと思う。
戦時中、「ジャップをぶちのめせ!」「鬼畜米英」など憎しみををお
互いに宣伝し、マスヒステリアを増長させることで戦争の士気をお互
いに高めていた。この展覧会が戦争を知らない子供たちに平和を考
えなおすチャンスになれば、企画は成功だと思う。
憎しみを宣伝し、広告したのはお互いの国の共通した心理だ。
しかし、アメリカのポスターには、「国のためにボンドを買おう!勝利
の暁には冷蔵庫も家も車も買える快適な時代がやってきます」と企
業が宣伝している。日本人は何も知らされず、将来を考えるチャンス
すらなく「欲しがりません勝つまでは」と宣伝、強要された。
憎しみが宣伝され、反抗するすべもなく、多くの無駄な生命
が消えていった。なんという無駄な、誤解の宣伝だったことか!戦争
は二度と起してはいけない!憎んではいけない! 日本人から世界
に平和を発言する時代は今、今でないだろうか。
(写真は1942年、ルーズベルト大統領の時代、ニューヨークの近代
美術館で公募された戦争中のプロパガンダポスター展で最優秀賞を
取ったポスター)