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観・環・感

野鳥観察や旅行、映画などの趣味と日常生活や世の中の状況について、
感じる事を書いています。

シロクマと温暖化

2007年01月11日 | 日記
最近、NHKの「プラネットアース」という番組で地球温暖化の犠牲となっているホッキョクグマ(シロクマ)の現状を見た。
ホッキョクグマの狩りは、海に張った氷の上で行う。氷に開いた穴からアザラシが顔を出す瞬間を狙うのだ。夏になり氷が溶けるとアザラシを獲ることは出来なくなるので、ほとんど何も食べずに再び氷が張るのを待つのだが、温暖化のせいでなかなか凍らないのだ。
張った氷が薄く歩きにくそうな姿や泳いで泳いでも氷が張ってる所にたどり着けないシロクマの悲しそうな姿を見た。また、消耗しきった体で仕方なく陸地にいるアザラシよりはるかに巨体のセイウチを狙ったが、失敗して牙で足をやられ死への道を歩み出していく光景を番組は映しだしていた。
シロクマは、世界に2万~2.5万頭が生息している。しかし、北極海の氷は10年間で約10%ずつ溶け出している。氷の減少が生息数の減少の原因であることは明白である。
ネット新聞記事によると、米内務省は12月27日にホシロクマを絶滅危惧種に指定するための手続きを開始すると発表。今後1年かけて追加的な科学データを収集し最終決定をするとしている。
手続きを開始する米内務省は、「この検証に気候変動の原因究明は含めない」としているが、今現実に起きていることは認めざるを得ない。
ブッシュ政権は、温室効果ガスの強制削減で合意した京都議定書から脱退し、温暖化問題に消極的だが、今回初めて温暖化との因果関係を部分的ながらも認めた形だ。