観・環・感

野鳥観察や旅行、映画などの趣味と日常生活や世の中の状況について、
感じる事を書いています。

今日の昼食

2006年11月30日 | 日記
5年ぶりの大阪だった。USJがオープンした年の夏以来だ。
明石海峡大橋ができるまでは、大阪というと時間のかかる船旅か、金のかかる飛行機を利用するかだったが、今は、高速バスで簡単に行くことができる。
若い人は、買い物によく京阪神に出掛けるが、私は特別なことでもない限り行ったことがない。
だから、大阪駅前に梅田と名の付く地下鉄の駅が3つあるのも知らなかった。苦労して目的地に着いたが、エスカレーターでまたびっくり。
大阪では右側でなく、左側のほうが歩き専門のようだ。しかし、右、左、両側共に歩いていた所もあった。東京に比べ、大阪の人のほうがのんびりと構えているイメージだったが、大阪の人のほうがせっかちなのか。
写真は今日食べた昼食。
昼間は定食屋、夜は居酒屋という、中年の女性2人がやっているカウンターだけの小さな店だが、いい店が見つかった。この店の特徴は、魚の種類と調理の仕方が多く、人の食べてるのを見ても美味そうだった。でも、どちらかというと骨のあるものは苦手なので肉にした。
東京の店は、どこも一人分のスペースが狭く、その上に昼時ともなると並んで待たなきゃいけない店が多い。今日は、メインの通りを避けたおかげか、店は空いてて落ち着けて食べられるし、味は結構いけるしと得した気分。
本日800円の昼ご飯は大当たり。

回らない風車

2006年11月26日 | 日記
茨城県の19の小中学校にあわせて23基の風力発電用の風車が建設されている。しかし、これらの風車が回らず、つくば市は、この風車を開発した早稲田大学と風車メーカーに損害賠償の請求をしている。これに対し、早稲田大学は、市の要請どおり設置しただけで、風の状況がよくない場所で大きな発電量を得ようとすること自体、市の計画がずさんだった反論しているらしい。
さらに、市民グループは、つくば市長に対し、発電出来ない風力発電施設を設置したことは公費の無駄づかいだと損害賠償訴訟を起こしている。
徳島県においても企業局が約1億4500万円かけて佐那河内村に1基建設しているが、今年の4月にわずか5年で金属疲労のため羽根を降ろしている。(20年間は故障なく運転できる設計だったらしい。)
この施設の2005年度の買電収入は、約608万円、今年度は53万円、今年度は、年間150万円のメインテナンスも捻出できない状況である。
メーカーは、「乱流」が原因だといっているが、県が1998年度に調べたときは、NEDO(独立行政法人 新エネルギー・産業技術開発機構)が設けた目安の数値以下だった。
企業局のこの施設のある大河原高原には四国電力グループなどが出資した会社が同じく15基建設する計画を進めている。
しかし、タワーの高さが企業局の36m対し60mあり、乱流の影響は企業局より小さいので、建設計画に変更はないとしているらしい。
いずれにしても、この場所は小鳥類の渡りのコースであるので、設置したものの景観と生態系に悪影響を与えただけに終わるような事のないよう願いたい。

八雲立つ6

2006年11月25日 | 野鳥
ハクチョウは、駅からここまで来る途中に飛んでるのを見た。後で確認するとオオハクチョウのように見えるが、拡大してもはっきりしない。)


しかし、余りにも遠すぎたるので、迷わずマガンにたどり着けたことだし、「見つからなくても、まあ、いいか。」のつもりで、
ハクチョウがいそうなところを探すことにした。
やはり、居るのは湖か川辺ということで、ガンのいた場所から少し東の「宍道湖西岸なぎさ公園」のほうに歩いてから斐伊川
の堤防上を歩くことにした。

下の写真の斐伊川河口のコブハクチョウで、コハクチョウやオオハクチョウと違って、ここ宍道湖の周辺で1年中いる留鳥と言われている。
コハクチョウは、ここ島根が南限らしいが、毎年数百羽渡ってくるらしい。オオハクチョウのほうは、さほど多くないらしい。
コブハクチョウの成鳥は、クチバシが橙赤色で額前に黒い瘤があるので、すぐ分かる。
雲がまた空一面に広がってきたので、名残惜しいが帰ることにした。





八雲立つ5

2006年11月23日 | 野鳥

方向音痴の私でも区画整理もなされ、こんな見通しのいいところでは、コピーしたグーグルマップで十分だ。しかも、この場所は衛星写真もはっきり
しているので、道に迷うことは絶対ない。
一定の距離を保っていれば、鳥も全く逃げない。
トリミングしてこの大きさだけど、初めての場所でこんなに苦労せず、目的の鳥が見られたのは初めてだ。


マガンの道路封鎖だ。近隣の農家の方も大変だ。理解がなければガンも安心して来られない。
昔は、ガンも各地に飛来していたが、今は非常に限られた場所にしか渡ってこなくなっている。

八雲立つ4

2006年11月22日 | 野鳥

天然記念物のマガンが肉眼でも確認できるようになった。
そろそろ近くに降りそうだ。


着地成功。先発組もいるようだ。
ところで、こちらの地方では、防風のためだろうか、家の高さくらいの木を生け垣風に仕立てている。剪定が大変だろうな。


八雲立つ3

2006年11月21日 | 野鳥
Web検索で見つけた山陰中央新報のニュース記事、「斐伊川河口の右岸付近、マガンの群れがバタバタと音を立て一斉に飛び立った。」という記事だけをあてにして松江しんじ湖温泉駅から電車に乗った。
一番の気がかりは天気だ。予報では降水確率30%だが、雲は厚い。しかし、今日は雨男も雨女もおらず、私一人だ。神様は、多分降らさないだろう。
印刷したグーグルマップを頼りに最寄りの駅で降りたが、無人駅で誰もおらず、タクシーもいない。 斐伊川河口右岸まで歩いた。
すると、目の前に鳥の群れが、早くもかと思ったが、双眼鏡で確認するとマガモやオナガガモだ。




いい加減な勘を頼りにしばらく歩くと、今度は正真正銘のマガンの群れ。

八雲立つ2

2006年11月19日 | 日記

島根県立美術館の庭にあるこのモニュメントは、島根県出身で東京芸大の学長だった澄川喜一氏の作品、「風門」。



姑に苛められ、凍った宍道湖の上を渡って実家に帰ろうとした若嫁が湖に落ちて亡くなった。湖の神様が不憫に思い、一夜のうちに亡骸とともに浮かび上がらせたと伝わっているのが、この宍道湖唯一の島、嫁ヶ島。
ここが、宍道湖一番の夕日スポット。






八雲立つ1

2006年11月17日 | 日記
水曜、木曜と島根にいた。
さすが、弁当忘れても傘忘れるなの山陰地方、冬型の気圧配置になれば雨が多い。
徳島を出るときは良い天気だったが、松江に来れば雨、せっかくの夕日の写真でもと思ってたのに残念。
翌日の朝9時頃の写真がこれら
八雲立つの八雲の意味は、普通次から次へ雲がわきたつ様子をいうが、本当に実感した。それもあっという間に雲に覆われたり、急に消えたり。
木曜日の天気予報雨の確率30%。しかし、この雲の多いのは気になる。


しんじ湖温泉側を望む



松江市で一番高い地上14階建ての山陰合同銀行本店
トビが沢山舞っていた。



松江市のビジネス街(左端が上の銀行)

岐阜県総務部長の自殺

2006年11月13日 | 日記
ここに平成15年の年齢別死因が載っている。
これによると、55才から59才の男性の死因順位は、悪性新生物40.7%、心疾患13.6%、自殺10.1%、不慮の事故4.4% とある。
私と同年齢の人たちの10人に1人は、自殺で亡くなっているのだ。
ところで、昨日、裏金づくりで話題となった岐阜県の県庁内部の調査チームの副リーダーとして裏金づくりの経緯を調べていた総務部長が自殺したらしい。
中日新聞の記事によると11月15日付けで人事異動があり、10日に内示をうけ、部長は外郭団体への異動が決まっていたらしい。
これまでに裏金問題で処分を受けた県職員は延べ4374人で、うち個人責任を問われたのは46人だが、河野部長はその中には入っていなかった。また、元県職員組合役員が業務上横領容疑で県警に逮捕されたが、県警によると、部長は裏金問題の捜査対象ではなく、参考人として事情聴取したこともないという。
それなのに、なぜ、自殺をしなければならなかったのだろうか。
ネットで検索をすると岐阜県の共産党の県議会議委員のホームページに2006年10月5日の議会質問に裏金問題に対する興味深い記事を見つけた。
”岐阜県の裏金問題で一番大きな特徴は職員組合と県中枢部との癒着の問題です。そして職員組合や岐阜県退職者協議会まで巻き込んだ大掛りな人事が県中枢部の意図で展開されてきたと私は考えています。
一九九五(平成七)年以後の人事配置を見ますと、かつて職員組合の三役を六年間務めた○○○○氏は六年間出納長でした。同じく組合三役を八年間務めた△△△△氏は、商工農林部長を経て代表監査委員を四年間務めました。そして二人とも退職者協議会の会長もやっていました。そのほかの組合委員長を務めた人をとっても部長級になっています。
それから一九九八(平成一〇)年の財政課の人事を見ますと、総括課長補佐はいまの総務部長(自殺した人)、その部下の庶務係長は現在の職員組合委員長、庶務主任が現在の書記長です。委員長は二〇〇四年から組合書記長になり、書記長が書記次長になっています。
ともに元組合委員長だった三役の一人と代表監査委員の相談の中で、裏金の組合事務所への移しかえが決められました。癒着は明らかです。癒着を排する手だてを行政側からのべてもらいたい。”(関係者氏名削除)
さらにこんな記事もあります。
”続いて知事と職員組合、そして退職者協議会とのかかわりについて質問します。
知事の選挙は二〇〇五年一月に行われました。選挙の直前から県庁近くの水産会館が事務所になり、岐阜県退職者協議会会長で元岐阜県出納長の○○○○氏が事務長格で座り、また、当時の職員組合委員長や書記が連日事務所につめたと言われます。
私は当時、職員組合の委員長でも地方公務員なので公職選挙法に違反していないかと、間接的に選挙管理委員会に見解をたずねた覚えがあります。
昨年一月十一日付け岐阜新聞は「(自民・民主・公明)のこうした選挙態勢は、これまでの梶原拓知事の選挙と同様ではあるが、古田候補の選対本部には、梶原知事の選挙では見られなかった県職員組合や県退職者協議会、同候補の出身校岐阜高の同窓会の後援組織が加わっている。」とこれを裏付ける報道をしています
今回の裏金事件の最大の特徴は、組合に裏金を隠したということです。これを実行する上で元組合委員長であり元県出納長だった○○○○氏は大きな役割を果たしています。
裏金隠しを行っていたこの○○○○氏と職員組合幹部の大きな支持を受けて知事になられたことに対し、県民は割り切れない気持ちを持っていると思います。”
地方自治体の労働組合が保守系の首長の選挙に協力したり、出世の手段の一つであるとは知らなかった。
総務部長の死で幕引きにするのでなく、裏金問題を徹底的に調べて、岐阜県庁の膿を出し切らないと総務部長も浮かばれないと思う。

中流層の陥没

2006年11月12日 | 日記
先週の読売新聞「論点」に越智道雄明治大学教授の「米中間選挙」の記事が載っていた。
記事の一部を紹介すると
「自国のデモクラシーの健全さを世界に誇ってきたアメリカ国民だが、進化論を真っ向から否定する、時代錯誤のキリスト教右派に押し立てられたレーガン政権のころから、国民の間で迷走が始まった。
その蒙昧化とも言える減少は、アウトソーシングで失業した国内中流層の陥没によって、アメリカが異様な格差社会に変貌したことに、大きな原因がある。
グローバリズムによってアメリカの資本主義は、富の大半をトップ5%の富裕層に集中させ、アメリカン・デモクラシーの中核を担った中流層を、下層化してはばからない」」非愛国的な資本主義」に変質した。”
日本も官民問わず、事業のアウトソーシングが進み、雇用形態も「請負」、「派遣」でずたずたになり、まさにアメリカの轍を踏もうとしている。
さらに、経団連が強力に打ち出し、政府が取り入れようとしている日本版ホワイトカラーエグゼンプション(ホワイトカラー労働時間規制撤廃制度)が取り入れられると、日本の格差社会化はさらに拍車がかかることになるだろう。
この制度は、いわゆるホワイトカラー労働者の労働時間規制を免除(exempt)するということだが、私流に要約すると、ホワイトカラーのサラリーマンは、全員、勤務時間の裁量生が高く、勤務時間の長さと成果が工場労働者のようにはっきり比例しない。職場でずっとデスクワークをしたとしても、本当に働いているのかどうか分からない、だから、勤務時間内に仕事を完了させられないのは本人のせいだから、ただで残業するのは当然であるという制度。今まで経営者は、違法なサービス残業にビクビクしていたが、これが合法となるのである。
この制度だと、労働時間は経営者の管理対象でなくなるので、従業員が過労死ししても従業員の自己責任だとされ、労働災害にも問われなくなる事例が多くなると思われる。
影響を受けるのは、年収が一定以上の正社員だけに限らず、パートやアルバイトにも影響がある。 今までアルバイトなどにさせていた仕事を、残業代なしで労働時間規制適用除外対象者にさせ、アルバイトなどを解雇するということになるからだ。
最新の情報によると”11月10日、厚生労働省は「日本版ホワイトカラー・エグゼンプション」の対象者要件も「労働時間では成果を適切に評価できない業務に従事」「年収が相当程度高い人」などと明記を避け、今後の労使協議に委ねた”ようだが、この法案が一度可決されると改悪に改悪を重ね 、結局、全労働者に適用されるようになるかも知れない。