観・環・感

野鳥観察や旅行、映画などの趣味と日常生活や世の中の状況について、
感じる事を書いています。

社会保障と税制改革

2012年08月29日 | 日記
ネット上で「大阪維新の会 目指すは安倍首相」という記事をよく目にするようになった。
これだけは勘弁して欲しい。安倍晋三は、アニメに関心の強かった麻生元首相より質が悪い。維新の会もその程度なのかと思ってしまう。
大学新卒者の約4分の1が非正規雇用というニュースが最近続いている。また、日本の若者の車離れが加速化していると言われている。
ネットならパケ放題でいくらでも遊べるが、金がないので高い車は買えないのが実情だ。また、吉本所属のお笑い芸人が母親の生活保護費
の不正受給とかで仕事が減っているのは気の毒と思っている。
社会保障について今、生活保護費のの減額とか、不正受給の改善のことばかりが話題になり、マスコミまで背後の大きな矛盾には目をふさ
いでいるように思える。今の日本の現況は何となく理解できても、素人にやはり政治経済の話は難しい。
そう思ってネットで検索していると、非正規雇用の現状をかなり詳しく記述している記事を見つけた。ところが、先を読んでいくと、金持ち
になる伝授の類とか、いわゆる貧困ビジネスの業界にたどりつく。「汗水流して低収入より少々頭を使うだけで楽に高収入」が謳い文句の
貧困ビジネスの類のホームページは、相当増えてきている。
大きな矛盾があることは何となく理解できても、偉い学者と言われている人でも一般庶民の側というか、庶民目線で政策を真面目に捉えている
学者は非常に少ない。そんなことを考えていると、「日経ビジネスONLINE」に日本政策学校代表理事の金野索一氏と経済ジャーナリストの
武田知弘氏(元大蔵省)の対談記事が載っていた。
記事の冒頭に武田氏は、「2時間に7人、毎年3万人超が自殺する国ニッポン。この背景には、金持ち優遇政策と最低レベルの生活保護など、
お寒い社会保障の実態がある。億万長者と庶民の実質税負担はほとんど変わらない。例えば年収800万円以上の社保料を一般並みに上げるだけで、
年金問題はただちに解決する」そして、「非正規雇用を増やしたというのは、日本経済を活性化するためにいろいろなことをやっていく中で結局、
問題を先送りにしているとしか思えない。
経済をよくするために条件の悪い人を増やした。一部の大企業の業績を上げて、表面上の景気だけよく見せるという経済政策がずっとここ10年
以上行われてきたので、今後、食っていけない人たちがどんどんふえていくことは確実で、これはデータとして誰が見てもそうです。
竹中平蔵さんにそれは聞いてみたいですね。3分の1の非正規社員の人たちの老後をどうすればいいのか。彼の言うように、この人たちは株で
儲ければいいのでしょうか。この3分の1の人たちは株で儲けられるはずはありません。実際にそういう発想で経済政策は行われてきたので、
そのツケがどんどんこれから大きくなっていく、そのことが社会保障というより、日本の経済社会全体が抱える一番のガンだと思います。」
と書かれていた。
以下分かりやすくためになる記事が続くので、私の備忘録のつもりでその一部を抜粋する。
“武田:それと、日本はまだほかの国に比べたらましと思っているかもしれませんが、非正規雇用の待遇は、ほかの先進諸国に比べれば非常に遅れて
います。正確な数字は覚えていませんが、ほとんどの先進国で、同じ仕事をする場合、正規雇用の給料を100とすれば、非正規雇用の給料は50を
超えている。日本の場合は30とかその辺ですし、社会保障などの待遇も非常に悪い。その上で非正規雇用の割合が高いです。
金野:そもそも数も多いけれども、待遇自体も諸外国に比べたら低いのですか?
武田:はい。だから、何故そんなふうにしたのか、聞きたいですね。多分、竹中さんの時代にやったことが多いと思います。──彼がやったのか
どうか分からないですが、何を目指したのか。アメリカを目指したのか。アメリカを目指しても、アメリカの雇用の厳しく守られている部分はしょって
しまって、企業に有利な部分だけ取り入れている。結局、それがこれからの社会保障費の増大にもつながっていくわけですから。とにかく一番大きな問題です。
金野:冷戦が終わって、社会主義国や対ソ連という脅威がなくなって以降は、アメリカの最大の興味は経済という部分の日本だった。そういう意味で、
日本を弱体化していくという流れの中で例の年次改革要望書を毎年、日本に突きつけていく中で、その要望書の中身がほとんどそのまま実現されて
きました。そこをサポートしていったのが、まさに竹中さんなり、小泉さんなりということが言われています。郵政の民営化でも、裁判員制度でも、
保険の自由化でも、今回のTPPも、そういう流れでまさに格差社会……

中略

表1 1988年と2010年の税金の主な違い
       1988年 2010年
大企業の法人税率 40.2% 30%↘
高額所得者の所得税率 60% 40%↘
相続税の最高税率 75% 55%↘
消費税率     0% 5%↗

中略

武田:一番しなくてはいけないことは、高額所得者、資産家から税金を取ることです。余りにもこの20年ばかり優遇し過ぎています。(表2)の中にも
書きましたが、20年前の税制に戻せば税収は概算でも今の倍になるわけです。そして、20年前の金持ちや高額所得者がそんなに苦しい生活をしておらず、
20年前に戻してもだれも痛みはないわけです。

表2 1988年と2010年の国税収入の比較
1988年   2010年
法人税 18.4兆円 6.0兆円
所得税 18.0兆円 12.7兆円
相続税 1.8兆円  1.3兆円
消費税 0円     9.6兆円
その他 12.6兆円 7.8兆円
合計 50.8兆円 37.4兆円

むしろ20年前よりも金持ちはよほど貯蓄がふえていますから、20年前の税制に戻せばいい。消費税の増税は10%にしても多くて10兆円ふえるだけですから。
20年前に戻せば30兆円ぐらいふえるはずなので、それで全部賄えるわけです。30兆円ふえるということは、消費税が20%分ぐらいです。消費税20%というのは、
どれだけ経済の負担になるかという話です。20年前の税制に戻しても全然経済の負担にはならないはずなので、まず20年前の税制に戻せという話です。
それと、日本は法人税が高いと言っていますが、抜け穴みたいなものがたくさんあるので、実効税率は非常に低いです。いろいろな人が試算をやっていますが、
輸出中心の大企業は20%を切ることが多いとされています。僕も正確なことはわかりませんが、それもしっかり実態把握するべきです。財界が表面上の税率
だけをもって、高いと言うから下げるというような今までの政策は絶対おかしいです。

中略

武田:それはどっちもどっちというか、持ちつ持たれつというか。話がもっと大きくなるかもしれないですが、今、政治家はみんな大企業に物を言えない。
だって、消費税を増税するということ自体が、完全に大企業のことしか考えていません。日本経済にとって、今のこの消費が冷えている中で、世界で一番物価が
高い国で、消費税を上げてどうするのか。本当に歴史的な実験です。これだけ物価が高い国で、さらに物価に上乗せする税金をかけて、その後、この社会はどう
なるのか。本当に実験です。
だって、今までそんな国はありません。日本は名目の消費税率は低いので、欧米はもっと高いから上げろと言っていますが、消費税、間接税の一番の副作用で、
一番悪いところは、物価が上がることです。日本は今もう既に世界一高い間接税をかけている経済状態です。その経済状態で消費がどんどん減っている中で、
さらに消費税をかける。……

ぶつからないミニカー

2012年08月28日 | 日記


孫のためにスバルで「ぶつからないミニカー」をもらってきた。
このミニカー、上の写真のように障害物の直近で停まるというのではなく、実際は、障害物との距離はかなり
離れているが、確実に停まる。(障害物が小さ過ぎる場合などは無理)
フロントグリルに赤外線センサーが入っており、前方に障害物があると、停まる仕組みになっているらしい。
本物のアイサイトはCCDカメラの画像をコンピュータが解析し、自動停止する。しかし、ぶつからないミニカーは、
赤外線センサーなので暗い所だと障害物にぶつかってしまうようだ。
さらに最近では、「safety sight 」という追突防止アプリまである。これは、損保ジャパン・日本興亜損保が
共同開発したアプリだ。前方を走るクルマの車間距離や、接近を知らせてくれたり、信号待ちなどで、前方車両が
発進した事を知らせしてくれる。さらにドライブレコーダー機能までついた優れもののアプリなのに無料である。
今はiPhoneだけだが10月にAndroid用も登場するらしい。
しかし、ダッシュボード上の小さい画面のスマートフォンを見入って、夢中になっていたら運転を誤りそうな気がする。
ところで、今のカーナビもすべてiPhoneかAndroid対応に早くならないか。

夏の花

2012年08月26日 | 日記


夏の花といえばヒマワリとなるが、樹木の花ではこのサルスベリだ。このサルスベリ、花が美しく病気に強い。
そして必要以上に大きくならないので、庭や公園などによく植えられている。この木の特徴は、幹の成長に伴い
樹皮のコルク層が剥がれ、すべすべした新しい樹皮が次々と表面に出てくることだ。
猿が登ろうとしても滑るということで、猿滑といわれたりするが実際は全く滑ることなく簡単に登るらしい。



次は、キョウチクトウ(夾竹桃)
この木も花がきれいし、乾燥や大気汚染にも強く、またその毒性のため病害虫に強いので、管理もしやすいため街路樹
などに利用されている。ウイキペディアによると“広島市では、原爆で75年間草木も生えないといわれた被爆焼土に、
いち早く咲いた花と言われ、原爆からの復興のシンボルとして広島市の花にもなっている。また、ベスト電器広島本店
で、2007年2月に、当時の駐在役員の指示で、見栄えが悪いという理由で、店舗外周に植えられていたキョウチクトウを
伐採したところ、その怨念で業績が悪化し、翌年の2008年2月11日に店舗が閉鎖、ビックカメラに明け渡すという都市伝説
も生んだ。”
“花、葉、枝、根、果実すべての部分と、周辺の土壌にも毒性がある。生木を燃した煙も毒。腐葉土にしても1年間は毒
性が残るため、腐葉土にする際にも注意を要する。”とある。そして花言葉は、「用心、危険、油断しない」である。
しかし、危険な木であるからただちに切ってしまえという考えは短絡的と思う。

徳島の偉人

2012年08月24日 | 日記
徳島中央公園に二人の偉人の碑がある。
一つは、公園の北東駐車場にある駐車場近くの海野十三(1897年~1949年)の碑
この人は、SF好きの人ならよく知っているだろうが、徳島県人でもあまり知られていないのでないだろうか。
小説家、SF作家、推理作家、科学解説家で、日本SFの始祖の呼ばている。本名は佐野昌一


この石碑に
“全人類は科学の恩恵に浴しつつも、同時にまた科学恐怖の夢に脅かされている。恩恵と迫害との二つの面を持つ科学、
神と悪魔との反対面を兼ね備えている科学に、われわれはとりつかれている。かくのごとき科学時代に、科学小説がなく
ていいであろうか 昭和12年刊「地球盗難」より”と書かれている。
地球盗難という小説のタイトルだけは知っていたが、読んだことはなかった。「青空文庫 地球盗難」で検索すると、
この碑文に書かれている文章が“『地球盗難』の作者の言葉”の中の3分の1位のところにあった。

小説本文は、このページからダウンロードできる。


そして南西の方に歩いて行くと貝塚遺跡があり、その横に鳥井龍蔵の碑がある。




鳥井龍蔵の功績は非常に大きく、世界的な冒険家・探検家でもあり、優れた考古学者だった。
しかし、あまりアカデミックな人でないせいもあるのか、それほど評価されていないのは残念だ。

無敵の二拍子(江戸歌舞伎連)

2012年08月22日 | 日記
江戸歌舞伎連のHPによると1995年の結成で、高円寺阿波おどり連協会所属で徳島県阿波おどり保存協会会員。
“本来の歌舞伎の意味、洒脱、粋、自由奔放を旨とし、古典芸能である歌舞伎の所作やしなやかさを取り入れた踊り
を目指して参りました”と書かれている。
そのとおり粋で、しかもしゃれっ気があるような踊りだった。






連の中に白人2人と黒人が1人が参加していた。

無敵の二拍子(楽茶連)

2012年08月21日 | 日記

小さい子でも、上手い子は上手いんだ。


この連の踊り子は、編み笠を被りが浅いようだ。


この浴衣、凝ってないで単純にみえる絵柄だが、なかなか渋い。


こんな小さい子でも嫌がらずに踊っている。すぐに上達するだろう。


後ろはこのようになっている。

無敵の二拍子(武秀連 2)

2012年08月19日 | 日記

女法被踊り


ちびっ子踊り (右端は女法被踊り)


左が男踊り

1999年結成、徳島県阿波おどり保存協会所属の「武秀連」のホームページによると、
 
“徳島出身の兄弟が大阪で商いに成功し、故郷徳島に何か恩返しがしたいとの思いから阿波踊り連を結成。兄弟の名前
の頭文字をとって、武秀と名付けられた。踊りは、男踊り・編笠踊り・女法被踊り・ちびっ子踊り(かるがも武秀)と
幅広い構成となっている。
鳴り物は、2拍子の正調に加え、アップテンポな1拍子も取り入れた個性的なものとなっている。”

この連の踊りは、きびきびとテンポ良く、動作も正確だ。
最近の鳴り物の風潮は、管楽器(笛)弦楽器(三味線)の演奏がない。打楽器だけの演奏で、大太鼓や鉦をやたらと大音量を
たてるところが増えている。笛、三味線といったメロディー担当の楽器は、そう簡単にマスターできないので、新興の阿波踊り
連は採用していないのだ。しかし、この武秀連は、笛も三味線もちゃんと演奏しているし、音量もちょうどいい。

無敵の二拍子(武秀連 1)

2012年08月18日 | 日記
徳島市の阿波おどり、3日目まではあまり天気に恵まれなかったが、15日の最終日、この日は雨が降る気配は全くなかった。
しかし、あまりにも暑い。室内なら涼しいだろうと、少し市街地を外れた所にある「アスティとくしま」へ行ってみた。
阿波おどりの協会に属する2連が踊りを見た。しかし、高揚感が全く感じられず、橋本大阪市長が文楽協会に言った内容
と同じ感想を持ち、中途半端な気分になったので、夕方あらためて町まで出て行くことにした。




独創性があり、気迫も感じられる。






女踊りの浴衣の配色がいい。男踊りの法被の藍色も渋い。

アワマイマイ

2012年08月16日 | 日記
去年のちょうど今頃、いきものふれあいの里・キャンプ場前の池の奥でタマゴタケなど私にとっては
珍しいキノコ類をたくさん見た。
師匠からひょっとしたら、今年は最近異常発生しているカエンタケ(火炎茸・火焔茸)も見つかるかもしれないと
アドバイスをもらった。しかし、今日はカエンタケどころか、去年感動したキノコも見つからなかった。
キノコのベテランと同行すれば、探し出してくれたかもしれないが残念だった。しかし、昨年は見なかったような
気がするキノコを見つけた。
あまりにも暑かったので早めに切り上げ、昼食後ネイチャーセンターにお邪魔した。
日本最大級の猛毒のカエンタケは見つからなかったが、そのかわりというか、センター長さんが「アワマイマイ」
というカタツムリを見せてくれた。そして、わざわざ写真が撮りよいようにとカウンターの上まで持ってきてくれた。
「角だせ、槍だせ、目玉出せ」と念じてみたが、アワマイマイはその姿をほんの一部しか見せてくれなかった。



左上のニンジン色の物体はやはりニンジンだった。このカタツムリが食べるらしい。このアワマイマイ、
名前が示すように約100年前、徳島県阿南市で最初に見つかったからアワ(阿波)の名前がついているらしい。


表示板にあるように日本最大のカタツムリで殻長の最大は6~7cmらしい。



お目当ての野鳥がいないときは

2012年08月14日 | 日記
家から車で片道1時間以上かかる場所まで行って、何も撮影せず帰るのはもったいない気がする。貧乏性のせいだろうか。
だから、そんな時は、何か適当に被写体を探してみる。
お目当ての野鳥が絶対いると分かっているときは別だが、それ以外は望遠レンズ以外のレンズも持参している。
普段、望遠レンズ以外に持っていくのは、万能というか18-200mmのズームレンズ1本。昆虫や植物には不向きだ。
2時間以上かかる場所に行く場合は、望遠レンズ以外のレンズも3本は持っていく。(これらのレンズは使わないときの
方がハッピーだが)
お目当ての野鳥が絶対に撮れると思って出掛けるときは、交換レンズは持参していない。だから、風景や小動物を超望遠レンズ
で撮ることもある。
被写体から数メートル離れたところから数センチの小動物を撮影。大きな野鳥でも苦労しているのに、小さな被写体に手持ちで
ピントを合わせるのは大変だ。
でも、とにかく被写体に向かってシャッターを切れば、それはそれで納得する。

下の写真の中には、たまたまマクロレンズを持参していたときの写真もあるが、いずれもピントが甘い。







上の3種はクモだということは分かるが、普段よく目にするクモとは随分違う。(本人があまり関心がないので
普通にいるクモでも知らないだけだが)


これはハチだろうか。鮮やかな色できれい。(実物はもっときれい。)