観・環・感

野鳥観察や旅行、映画などの趣味と日常生活や世の中の状況について、
感じる事を書いています。

議論の場から住民排除

2007年06月29日 | 日記
今日の読売新聞「逆流 岐路の河川行政」に徳島県の「吉野川第十堰」のことが取り上げられていた。
江戸時代に出来た歴史的な遺産でもある青石の河口堰を取り壊し、長良川に建設されているような巨大な可動堰を作ろうとの計画に対し、徳島市住民が住民投票で「NO」の意思を示した堰である。
昨年5月に国土交通省四国整備局は、「河川整備計画作りは、吉野川第十堰の対策を除いて進めます。」と発表した。その半年前に当時の河川局長は、「第十堰の文化的価値と治水を総合的に考える」「徹底した情報公開と住民参加で議論を進める」と明言していたにもかかわらずである。
そして、新聞記事の後半に興味ある内容の記述を見つけた。1997年の河川法改正時の河川局長で現在NPO「渋谷川ルネッサンス」代表を務める尾田氏が国土交通省所管の公益法人の機関誌にこう書いているのである。
「行政側に主体的に取り組む気概がなく、形式的な場に同席させられるだけの住民参加は決して愉快なことではない」中略 そして他省庁の反対に遭いながらも、環境保全と住民参加の理念の法制化に苦労した尾田氏が最後に「かっての密室作業に舞い戻っていなければ幸いだ」と結んでいる。
氏は、「河川事業の計画段階から住民意見を反映し、川造りから日本の公共事業をリードするつもりだった。今は、法改正の理念を見失っているのと違うかな」と言っている。
現状はまさに、氏が指摘するとおりである。小泉内閣以降続いている強権政治が河川行政を含む一般行政にも影響を与えているのである。
役人は、今の政治体質が自分たちに都合がいいので、この機会にまた昔に戻ろうとしているのである。
私たちは逆戻りさせないようにしなければいけないが、「言うは易く行うは難し」である。
住民サイドは、自分たちの直接の利益には繋がらないので、情熱とパワーの持続が難しいが、役人は自分たちの将来と業界の利権がからんでいるので、持久戦に持ち込むのを得意としている。

黒沢湿原と林道

2007年06月28日 | 日記
方向音痴の私としては案の定というか、黒沢湿原からの帰りは来た道と全然違った道を通る羽目になった。
今、黒沢湿原のある三好市の湿原案内チラシを見て、道に迷うのも無理はないと思った。往路として通行した道は、どうも推奨道路ではないようだ。
帰りに通った道が距離、時間ともに最短のようだ。それなら、最初から通れば良かったと言われそうだが、
山奥の林道というと手入れの行き届いていない未舗装道路と思い、敬遠したのである。
しかし、帰りはいつのまにかこの林道を走っていたのだ。車のナビにはこのルートは載っているので、一応走り続けたが、JR阿波池田駅近くになるまでの間
他の車は1台も見かけなかった。


この案内板を見て一安心 



案内板のそばにある「池漆展望台」から西に見た夕日に輝く吉野川。この上流にラフティングで有名な「大歩危、小歩危」というスリル満点の難所がある。(案内板にある池田町(合併により三好市)は、1974年春の甲子園で11人というメンバー「さわやかイレブン」で準優勝を果たした後、春夏通算で優勝3回、準優勝1回の輝かしい成績を残している池田高校のある所。



黒沢湿原は、地図の上から3分の1の中程右よりの「漆川」というところにある。


黒沢湿原とヨツボシトンボ

2007年06月26日 | 日記

黒沢湿原でWさんに数種類のトンボを教えてもらったが、家に帰るとどれが何というトンボだったか、はっきりしないのが出てきた。しかし、これは、透明の白い翅に4つの黒斑があるので、ヨツボシトンボにまず間違いないだろう。
Wさんは、ヨツボシトンボはベッコウトンボ(鼈甲蜻蛉)の仲間でベッコウトンボよりきれいが、数が多いので蜻蛉ファンからはあまりありがたがられていないと言っていた。



羽化している状態らしいが、光線の具合で黄金色に輝いて神々しい感じがする。何というトンボだったのだろうか。黄金色つながりで上記のヨツボシトンボだろうか。



メタリックな感じのトンボだ。腹部は随分平べったく、尻尾の部分が焦げたようになっている。

袴田事件と死刑廃止論

2007年06月25日 | 日記
今日の「asahi.com」に”元プロボクサーの袴田巌死刑囚(71)が冤罪を訴えて再審を求めている「袴田事件」で25日、同死刑囚の支援者らが最高裁に上申書を提出した。一審の静岡地裁判決(68年)を担当した元裁判官の熊本典道さん(69)の陳述書も添付。「公判の当初から無罪の心証を持っていた。合議で他の裁判官を説得できず、死刑判決を書かざるを得なかった」などとしている。” という記事があった。
この裁判官は、良心の呵責に堪えられず、判決の翌年裁判官を辞めている。そして、「39年間、有罪判決を書いてしまった責を背負ってきた私に出来ることがあれば償いたい」と言っているである。
元自民党、今、国民新党の亀井静香氏(死刑廃止議員連盟勉強会会長)は、かねて「死刑には犯罪の抑止効果がない、かりに抑止効果があったとしても、冤罪というものが必ずつきまとう、冤罪は、本人にとってみれば、とりかえしのつかない100%の誤りで、そういう冤罪の危険を伴う死刑制度によって社会秩序を維持しようということには自分は同意できない。」と主張している。
まさにそのとおりだと思う。また、死刑になるような事件でなくても冤罪はあると思う。有罪判決を受けた人の中で気の弱い人とか、知能の劣っているいる人の中には、事件に全く関係なくても犯人にされている人はかなりいるのではないか。
特に日本の刑事裁判の有罪率は有罪率99.86%と異常に高い。アメリカでは一審で無罪なら無罪が確定するが、日本では検察が控訴できるので、有罪の可能性の高い人を一回の裁判で無罪確定という危険性はなく、慎重に対応できるのはいいのだが。日本は、起訴されるとほとんど有罪ということが常識になっているから、無罪になると検察は控訴してくる。
車の上手な人が事故を起こしたり、名医でも誤診することだってあるのだから。警察、検事や裁判官が誤ることだってあるはずだ。どんなに素晴らしい人間、いや、神でさえ間違うことはあると思うからだ。また、検挙率が年々下がっているのに、有罪率は変わらないということは、捕まった犯人はよほど馬鹿ということか。
犯人がなかなか捕まらないということは、捜査能力が劣っていないとすれば、犯人側が巧妙になっているのである。ということは、それだけ冤罪も増えるという計算になってくる。
死刑になってから真犯人が見つかっても、死刑になった人は生き返られないのだから、私は罪の厳罰化には賛成だが、死刑制度には反対だ。




ヒクイナ

2007年06月23日 | 野鳥
メールリンクにヒクイナの写真が載っていたので、早く現場に行かねばと思っていた。
梅雨だというのに雨はあまり降らず、徳島県は水不足で困っている。
今朝は、8時頃起きたが、また雨かと思い、ネットで他人の綺麗な写真を見たり、昔の写真をスキャンしたりしていた。
しかし、休みとなると天気が悪いような気がする。どうせ悪いならもっと本格的に降ればいいのにと思いながらも、窓の外は気になっていた。夢中になるとカーテンを開けていても外は見ていない。気がつくと、いつの間にやら青空が見える。簡単に昼食をすまし出島へ行った。
現場には先客1人、後から1人の計3人でヒクイナが姿を現すのを待っていた。
私以外の2人が帰ろうとしたまさにその時、2羽のヒクイナがやって来た。久しぶりに鳥の写真を撮ったせいか、80mm~400mmのレンズ、望遠側にしていなかった。真ん中より少し右側の物体がそれ。



これは、三脚に据え付けていた500mmレンズで上記写真右側の草の塊を抜け出したところを撮った。



黒沢湿原のショウジョウトンボ

2007年06月22日 | 日記
ショウジョウトンボを漢字で書くと「猩々蜻蛉」。
猩々とは、人語を解し、赤い顔をした人間のような容姿で、酒を好むとされている中国の伝説上の動物。オランウータンがそのモデルではないかとされている。
このトンボは、頭から尻尾まで見事な鮮やかな朱赤色をしている。


遠くからでもよく目立つとんぼである。



腹は平たく羽根の付け根まで赤い



羽根が光を反射してキラキラしている

黒沢湿原のオオイトトンボ

2007年06月21日 | 日記
この写真のトンボがオオイトトンボかどうか自信はない。
これとセスジイトンボ、ムスジイトンボの識別は、玄人でも難しいようなので、素人の私にはもっと難しい。ネットで検索すると、詳しく違いを解説しているホームページもあるのだが、用語の意味が分からないのではどうしようもない。


連結しているところ


たくさんのペアが産卵に来ていた。


上記場所でのクローズアップ


オスの拡大写真
目の覚めるような綺麗な色をしている。

黒沢湿原の睡蓮

2007年06月20日 | 日記

黒沢湿原へ来たのは久しぶりだった。いつの間にか、綺麗な公園が出来ていると思ったら、山小屋風の建物も含め、個人が作ったらしい。
ところで、元来、睡蓮と呼べる植物は日本にはヒツジクサ(羊草)1種しかなかった。
その後、明治から大正にかけ輸入された園芸品種を含め、「睡蓮」と呼ぶようになった。スイレンは、温帯性と熱帯性に分けられる。
温帯性のものと熱帯性のものとの区別は、温帯性は、葉や花は水面に浮いてるが、熱帯性は、水面から立ち上がる特徴があるらしい。
以下の2枚は、水面に花が浮いている状態なので、温帯性のスイレンだろうか。



赤い睡蓮



ピンクの睡蓮



羊草で、花が羊(午後2時)の刻に満開になり、夕方に閉じるので「睡る蓮」から睡蓮と名付けられた。
花の上のイトトンボ、名前を教えてもらったが忘れた。ネットで調べると同じように見えるのが3種いた、



手前が羊草である。奥の赤い睡蓮と比べれば、花や葉の大きささ形の違いが分かる。


レストランで得した気分

2007年06月19日 | 日記
昨日、車でお隣の香川県の高松市に買い物に出掛けた。
ちょうど、駅前当たりでお昼ちかくなったので、親子3人で駅前のサンポート高松シンボルタワーのレストランで食事をすることにした。
この四国一高いビルには、二代目和の鉄人「中村孝明」とフレンチの鉄人「石鍋裕」と中華の「陳建一」のレストランがある。
和洋中、どれにするか迷ったが、結局、最上階30階の洋の展望レストラン「アリス・イン・高松」にした。
入り口で待っていると、妻が1日20食限定レディースセットというのを見つけた。それがまだあるか聞くと、あるというので、財布にやさしいとで喜んで入った。この日は娘の誕生日なので、そのことを告げると、個室に通してくれた。
そして、デザートの時に3人の男が突然やって来たので、とまどったが、彼らは、支配人、担当係、シェフで、わざわざ娘の誕生日を祝いに3人でデザートを持ってきてくれたのだ。これには感激した。そして、娘の分にはハッピーバースデイの文字が、忙しいのにシェフに頼んでくれたそうだ。
こんなにしていただいて、3人の食事代税込み合計4,500円。(何と男の私もレディースセットを用意してくれた。)おまけに、駐車料金も300円負担してくれるから300円ですんだ。しかも美味しいのでもの凄く得した気分。
あんまり気分がいいので、アリス・イン・高松の写真を6枚も以下に



メニュー                                 
       

具だくさんスープ(容器は小さいが、中身はたっぷり)


サンドイッチ(中は、オイルサーディンなど)

                             ピペラードとガレット(そば粉のクレープみたいなもの?)


デザート

                             
部屋から源平合戦で有名な屋島を望む





 






黒沢湿原のトキソウ

2007年06月18日 | 日記
トキソウは、漢字で朱鷺草と書く。
花の色が朱鷺の羽根に似ているからトキソウと名付けれたようだが、実際の朱鷺は薄い朱紅色という感じだが、トキソウは、薄紫色だ。


湿地で見つけたトキソウ(遊歩道から見下ろした角度で撮っているので立ち姿がはっきりしない。)


食堂の御主人が育てているトキソウ

やはり、新聞に載っていたとおり可愛くて可憐な花である。外国の蘭のように派手さはなく、ひっそりと控えめに咲いている。葉が1枚で花も一つだけど清楚で美しい。