新幹線・新大阪のプラットホームからもっとも近いお好み焼き屋、
「登美子」。でも、歩くと迂回せねばならず、近くて遠い店。
名物おかんが睨みをきかし、客は「外で待っとけ!」。生ビールの交換などに「おい手伝え!」と樽運ばされている。でもイチゲンにはそんなことはしない。愛情の裏返しってとこか。
こういうおかんに限ってものすご女らしい一面があったりする。そのか弱さを隠すがための一種の擬態である。人間ってなぁ複雑だなぁ。
生活だってかかっている。女手ひとつでヤクザも追っ払った。木刀が手元に置いてある。
モヤシいため400円 軸の太さよ。
阪神戦の時は心ここにあらず。片岡の大ファンだったので、最近の不調を見ては岡田のボケ…と腹立てている。
迫力のとんぺい焼き。分厚い三枚豚バラを2枚。そこへ無造作に卵を割って、それだけ。生地など使わぬ。
甘辛い醤油ダレ、上にネギをドチャッと乗せて。
ビールとたまらん合う。とんぺい焼き700円
すじ玉 700円。 青海苔はちょっと高級なヤツ。
花がつおはヒラヒラと食いにくいので苦手。粉がつおがベスト。
ホルモン炒め 900円。炒めるか煮るかをセレクトできる。
これでビール飲んで、お好みの一枚も食って、新幹線で東京へ帰るという客が結構いる。
キムチも自家製。 タンクトップの色白のお兄ちゃんは息子。おかんとの絶妙のコンビ。
ホルモン鍋 900円 トッポギが美味い。途中でここにキムチを投入する。「箸で破いて鉄板にダシが流したら、退場やで!」と、おかん。
最後にソバを入れる。この中華麺がまた絶妙。
ネギと天かすがジャンキーさを、さらに加速させる!
ハマる人間と、肌に合わぬ人間にはっきり分かれる店。
新大阪の荒野にたった一軒、格別に濃い店がある・・・。
登美子 JR新大阪北側を探すと、きっとある。