さて、ちょいと日付はさかのぼる。
大阪環状線「西九条」からさらにウォーターフロントに近付けば、伝法漁港。
大阪市内ほぼ唯一の漁港である。
信じられないような船だまりが残されている。
ここが大阪というのが信じられない景色でしょうが。
左手に新淀川があり、ここはその支流ともいうべき伝法川が流れていた。
背中側に淀川につながる水門があり、写真奥へと川が続いていたが、
この辺りはゼロメートル地帯。 水の氾濫多く、川は埋められてしまった。
逆撃ち。
正面突き当たり、右端から撮ったのがこちら。
やっぱりこっちも大阪なのが信じられない思いだろう。
バブルの頃、立地の面白さからこぞって車飛ばして、ここへてっちりを喰いに来た。
そんな店がいまだ健在。
まずは店の裏側に行くと、そこはもう川。 新淀川だ。
右手に見えるのが伝法橋と伝法大橋。
淀川にかかる最下流の橋だ。
江戸時代、伝法は造り酒屋もあったらしく、ここから樽回船が出て行った。
下り酒の拠点だったわけだ。
この樽回船で儲けたのが、準大手デネコンの鴻池組のご先祖。
左手にはもう淀川河口。 橋のように見えるのは湾岸線。
すなわち、あそこはもう海の上。
大阪市漁協がここにあり、汽水域だけに、ベッコウシジミや天然ウナギなども捕れる。
こんな大阪もあると思うと、胸がすっとする思い。
この日はNHK文化センターの教室の日。
生徒さんたちを引率してまいったという訳。
無理言って、昼間から開けてもらった。
てっさ一人前、もたっぷり。
さばきたてゆえ、ピクピク動いている。
野菜もたっぷり。
そういえば、大阪は全国一のふぐ消費地だと聞く。
大阪人、てっちり命なのだ。
逆に江戸ではふぐに当たりなどしたら、家名断絶。
よって長いことアウトローの食べ物みたいな扱いが続いた。
お餅が入るんだなぁ。
ここの雑炊は徹底的に混ぜる。
ボクはあんまり混ぜない方が好き。
デザートに名もなき(?)地元直結なアイス。 見たことない。
これでコース¥6372(税込)。 玄品ふぐとか出て来る以前、これでも十分安かった。
今でも安いけどね。
さすがに河口の町だけに冬場は風がまとも。
遮るものがないらしく、こんな衝立が座布団で隙間をうめて立ててある。
おもしろいねぇ~。
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