マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

遥かなりし、伝法なふぐ屋

2018-03-31 23:09:09 | 大阪

   さて、ちょいと日付はさかのぼる。

 大阪環状線「西九条」からさらにウォーターフロントに近付けば、伝法漁港。

 大阪市内ほぼ唯一の漁港である。

 信じられないような船だまりが残されている。


   



 ここが大阪というのが信じられない景色でしょうが。

 左手に新淀川があり、ここはその支流ともいうべき伝法川が流れていた。

 背中側に淀川につながる水門があり、写真奥へと川が続いていたが、

 この辺りはゼロメートル地帯。 水の氾濫多く、川は埋められてしまった。


 逆撃ち。

 正面突き当たり、右端から撮ったのがこちら。



  



 やっぱりこっちも大阪なのが信じられない思いだろう。 

 バブルの頃、立地の面白さからこぞって車飛ばして、ここへてっちりを喰いに来た。

 そんな店がいまだ健在。


  
   

 

 まずは店の裏側に行くと、そこはもう川。 新淀川だ。



  



 右手に見えるのが伝法橋と伝法大橋。

 淀川にかかる最下流の橋だ。

 江戸時代、伝法は造り酒屋もあったらしく、ここから樽回船が出て行った。

 下り酒の拠点だったわけだ。

 この樽回船で儲けたのが、準大手デネコンの鴻池組のご先祖。



  



 左手にはもう淀川河口。 橋のように見えるのは湾岸線。

 すなわち、あそこはもう海の上。

 大阪市漁協がここにあり、汽水域だけに、ベッコウシジミや天然ウナギなども捕れる。 

 こんな大阪もあると思うと、胸がすっとする思い。



 この日はNHK文化センターの教室の日。

 生徒さんたちを引率してまいったという訳。

 無理言って、昼間から開けてもらった。



   



 てっさ一人前、もたっぷり。



   


 
 さばきたてゆえ、ピクピク動いている。



   


 
 野菜もたっぷり。

 そういえば、大阪は全国一のふぐ消費地だと聞く。

 大阪人、てっちり命なのだ。

 逆に江戸ではふぐに当たりなどしたら、家名断絶。

 よって長いことアウトローの食べ物みたいな扱いが続いた。



   


 お餅が入るんだなぁ。



   



 ここの雑炊は徹底的に混ぜる。


 ボクはあんまり混ぜない方が好き。

 デザートに名もなき(?)地元直結なアイス。 見たことない。



   



 これでコース¥6372(税込)。 玄品ふぐとか出て来る以前、これでも十分安かった。

 今でも安いけどね。



   

  

 さすがに河口の町だけに冬場は風がまとも。

 遮るものがないらしく、こんな衝立が座布団で隙間をうめて立ててある。

 おもしろいねぇ~。

 

   


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