法善寺を西へ抜けた表参道。
アラビヤコーヒー、天ぷら島谷、インデアンカレーなどと並び、
今も生き残る、バー238。 ふみやと読む。
昭和23年8月の創業。
ここへは映画評論家の滝沢一先生に連れてきてもらった。
35年は前の話。 その頃、オヤジさんも若かった。
さてと…ここのスペシャリテがこれ。キャベツいため。
メニューなどあるぢゃなし。 師匠が「キャベツやってくれるか」
言うてたのを真似て、キャベツやってください…というだけ。
あれから幾星霜。
角のハイボールとキャベツ。 かしいだバックバーと共に、ここ238の
確固たる魅力。
ここで一息いれて…
精華小学校ウラの洋食店へと向かう。
「重亭」みたいな店で、独りナイフフォーク使いながら、ビールの小瓶を
やってるような親爺になりたかった。
たしか戦前にも重亭があったと何処かで読んだが、その直系ではないらしい。
そもそも自由民権運動から自由ということばが巷で流行り、大阪で最初のホテル
自由亭ホテルが開業したり、大衆洋食の自由軒本店ができたりした。
オムレツ…付け合わせのスパゲティーなどが律儀で好感持てる。
コロッケでもポーツカツ、ビフカツでもなく・・・。
メンチカツ。
シメは典型的スタイルのオムライス。
半熟オムレツをご飯のいただきに乗せ、ナイフでおなかを切ると、
半熟な玉子ゲルがご飯の斜面をどどど…と雪崩のように滑り落ち、
結果的に裏巻きになるというパターンのオムライスもあるが、
やはり、フライパンをあおり、薄皮一枚巻きあげるオムライスこそが典型。
さすがでござんした。
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