日本一長いといわれる天神橋筋商店街をアーケードの端まで来ると、天神橋筋6丁目。
大阪人は「テンロク」とよぶ。
横断歩道を渡って、大川方面に渡ると天7。 どうよ、このインパクト一発の大阪商法。
アゲガデカイ! では外国人の感嘆文のようだ。
アタシなら、アゲがデカイ!としたい。
けつねうどん、と大阪人が言うらしいと知ったのは、ガキの頃、漫画か何かだった。
本当にけつねうどんと注文してる人は、今まで会ったことがない。 シャレてわざと言う人はいても。
昔、河内の国ではなまって、けつねうろん、と発音したのかもしれないが。
あげがでかい、と言われても。 すじうどんに昆布をオプションで。
いい出汁が出てる。 大阪人は出汁にゃあうるさいよ。
出汁と書いて「だし」。
知人の女性は、この漢字を彼氏に見せて、「これ何て読む?」 彼氏は少し考えて、「しょっつる!」
しばらくして別れたらしい。
相方が選んだのはカレーうどん。
世の中シャバシャバなだしにカレー粉を混ぜたカレーうどんもあるが、
あたしゃ、こっち派だな。めしにかけると、そのまんまカレーライスになりそうなやつ。
すじ丼だったかな、たのんでからバカなことをした、うどんの中身と同じやがな。
ムショから出たばかりで、肉に飢えてるヤツみたいぢゃないか。
しかもピンボケ。 スジの中に入ってる、あの皮みたいなものは何だ。
相方が頼んだ、かやくごはん。 これもカレーうどんの合いの手としては失敗。
やはりカレーうどんには白ごはんがベストカップル。
うまいなぁ、かやくごはん。 しみじみ…。
東京ではあんまり出会うことがなかったな。五目めしなんて言われたら、気分が出ないことこの上なし。
釜めしもなぁ、ちまちま炊くのはどうも性分に合わない。
大釜で炊いたアツアツのかやくごはんを、湯気にむせびながら、ハホハホ・・・と食べたい。
*大阪ことば事典(牧村史陽編)によると、けつねの方が大阪の古いことばらしい。 おみそれしました。
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