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5/20、ガイドと歩く・文化のみち   名古屋市東区をボランティアガイドと歩く

2015年05月20日 23時30分33秒 | 見学 ゆうゆうなごや

ゆうゆうなごやの5月例会。今月は施設や工場の見学ではなく、文化のみち二葉館から、旧豊田佐助邸へ、そして名古屋市市政資料館までを、「東区文化のみちガイドボランティア」の案内で歩きました。
文化のみち二葉館はわが国最初の女優川上貞奴の邸宅だった建物で、名古屋市に寄って復元し公開されています。旧豊田佐助邸は発明王豊田佐吉の実弟である豊田佐助の邸宅が、名古屋市が無償で借用して一般公開しています。
また、名古屋市市政資料館は国の重要文化財である「旧名古屋控訴院・地方裁判所・区裁判所庁舎」を保存公開しています。
この一帯は江戸時代は武家屋敷だった地域です。名古屋の近代化の歩みを伝える貴重な歴史遺産が残されていて「文化のみち」と名付けられた町並み保存地区となっています。そんな雰囲気の良いエリアをガイドに案内されて歩いてきました。


名古屋市 文化のみちパンフより引用。
今回は地下鉄桜通り線の高岳駅に集合し太閤本店でランチ。文化のみち二葉館 → 旧豊田佐助邸 → 名古屋市市政資料館
で解散となるコースを辿りました。

太閤本店でランチ

これから入る太閤本店です。




古民家レストランとなっています。
私たちが食事を終えて出る時に待っている人が有りましたので、流行っている店だと思いました。




3階へ向かう階段。
このような絵が掲げてありました。



部屋に案内されました。
予約がしてあり、テーブルには既に食事が並んでいました。



こちらが予約してあった「太閤定食」1,080円です。
ご飯と赤だしはお替り自由となっていました。
魚の照り焼きが美味しかったです。

文化のみち二葉館へ

太閤本店から文化のみち二葉館に歩いて来ました。




1階の大広間です。
「東区文化のみち ガイドボランティアの会」のボランティアと対面です。自己紹介が有りました。
この二葉館から、ガイドの会の大西さんと、大橋さんが案内をしながら説明をしてくれました。




復元されたステンドグラスですが、一部分は欠損していて、代わりの部分を用いて制作したのだそうです。その欠損した部分が発見され、名古屋市が90万円で入手したのだそうです。本物が出てきたのだから並べて展示しても良いのではないかと話していました。
元もとのグラス部分は波打っているような形状で新しいモノはフラットな面です。古いものの方が趣が有ると云うところでしょうか。
モクレンか、コブシか。それに石南花。笹ゆり。日本古来の花々がステンドグラスに織り込まれています。



天女のステンドグラスです。

文化のみち二葉館。この建物。南側が車寄せとなっています。
ガイドの大西さんが説明してくれました。東二葉町に有ったものを移築したものだそうですが、かつては東西に長かった邸宅が南北向きになったとの事です。90度角度を変えて想像すると当時の形状になる話していました。
東二葉町から移築したのですが、二葉町に有った時は「二葉御殿」と呼ばれていました。平成17年2月8日にオープンしたのですが、「ふたば」にかけて、2月8日に開館したのだと大橋さんが話してくれました。


白壁町並み保存地区へ

二葉館を出て白壁の町並み保存地区へ向かって歩きます。




大西さんの背中。
ボランティア、全員が青いベストを着ているのでしょう。
この姿なら、町並み地区で説明していると、ボランティアガイドが案内しているのだと直ぐ判ります。




大西さんが小旗を持って先導してくれます。
電柱が無く、すっきりした町並みです。



旧豊田佐助邸へ

旧豊田佐助邸へ入ります。
玄関は洋館スタイルとなっています。



洋館でも、サッシの無い時代だったのでしょう。
パンフに洋館部分は大正12年以前と書かれています。
もう、建築されてから90年以上経ちます。




まず、通されたのが洋館の大広間です。
窓の外には庭が見えます。




大西さんの説明です。
彼の後ろの大きな絵。
サインも無く、誰が描いたのか判らないと話しました。




こんな掲示物が有りました。
戦前のこの辺りの居住者全図と有ります。沢山の家々が込み入って立っています。そして、大きな道路が敷かれました。名古屋の都市計画が凄いと思います。


室内に掲示してあった説明板。
豊田佐助の経歴や建物の概略が書かれています。
昭和20年代前半頃米軍が接収と有ります。ガイドの説明で有りましたが、当時洋館の有る建物で、接収となったと言っていました。風呂にはバスタブを入れて使っていたそうな。進駐軍の将校が住んだのでしょう。進駐軍のキャンプが白川公園あたりに有った時代。GIがジープで迎えに来たのでしょうか。
そんな様子を想像します。




2階に上がって大橋さんの説明です。
貞奴の南画。桃介の書が下がっています。
二葉館へ持って行けば良いのですが、この部屋の方が天井が高く、掛け軸も長いので、こちらが向いていると云っていました。




文化のみち地域に住んでいた実業家たち。
オークマの創業者。石塚硝子の創設者。バイオリンを造りだした人。時計を造りだした人。
ノリタケを基礎を築いた人。
多くの業界人がこの地から輩出しました。
この地が武家屋敷跡で広い土地が有ったので、それなりに財力が有る人々が住んだのでしょう。




街中で説明する大西さん。
丁度、料亭・か茂免の辺りでした。
か茂免は料金が張る店で、ランチでも1万円以上掛かると言っていました。
食事で皿が〇〇焼だと言い当てると、仲居の態度がコロッと変ると、冗談交じりに話しました。



右は文化のみち 百花百草。
落ち着いた町並みです。


名古屋市市政資料館へ

名古屋市市政資料館へ大西さんが先導してくれました。
大西さん大橋さんとはここでお別れです。




名古屋市市政資料館。
これから入館します。

こちらは名古屋市市政資料館となっていますが、かつては名古屋控訴院として建築されたものです。ネオ・バロック
様式の重厚な建物です。レンガ造りで近代建築であり国の要文化財となっています。




玄関は車寄せがあり、高い場所と成っています。
階段を上がり、2階に行きます。
この階段の手すりが、大理石で出来ていて、岐阜県赤坂の産だそうです。



部屋へ通され、名古屋市市政資料館を紹介するDVDを見せてもらいます。




この名古屋市市政資料館は古い建物で映画のロケに持って来いの場所です。
謝罪の王様のロケで使われました。



映画で何度も使われていますが、映画だけでなくテレビのロケでも使用されています。
明治の時代背景。
坂の上の雲のシーンも撮影されました。



館内を案内してもらいます。
こちらは会議室です。
往時の再現ですが、豪華な家具が並んでいます。
フカフカのジュウタンでした。






明治憲法下の法廷の復原です。
裁判官と検事が高い場所に居て、弁護人は下の場所です。
この建物の正面に神剣や神鏡が掲げられ、法の平等のシンボルとなっていますが、この法廷の印象は、平等で無いように感じます。





こちらは地下のように感じますが、1階の独房です。




独房の内部。
便器が有りません。
桶でもあてがれていたのでしょう。
当然、後の処理も自分でする事になったのかもしれません。





房を外から見ました。
鉄格子が入っています。
また、被告人が外から控訴院に入る時、他人の目に付かないよう配慮されています。




今日は名古屋市市政資料館で解散と成りました。
名古屋市市政資料館を後にします。


今回、歩きました白壁・主税・橦木町並み保存地区はお屋敷町で、落ち着いた街の雰囲気です。名古屋のテーマパークのような印象を受けました。実は今回のコース。3月15日に歩きました。http://blog.goo.ne.jp/gifu2212/e/adc55c314e4ca67af4cf8d224688b003 その時は二葉館から西に向かいましたので、違う道筋でした。それに、その時は二葉館へ入館しませんでした。今回、改めて入館でき、しかもガイドに説明して貰えて良かったです。

2人のガイドボランティアが案内してくれました。ボランティアと言っても1人が100円払う有償ボランティアでした。二葉館の大広間でソファーに掛けて見て下さいと大橋さんが勧めてくれました。座ってみると揺ったりとした座り心地です。背中は後ろにピッタリとはくっ付きません。これは女の人の帯の形が崩れ無いように配慮されたものですと説明されました。
二葉館が名古屋市に寄って移築されましたが、その時の土地代が700坪で8億円。工事費などを含めて総事業費が14億円ほど掛かったのだそうです。このような表面に現れない事を知る事が出来るのもガイドの説明を聞けたからです。
ガイドは屋内では普通に説明していましたが、屋外ではハンディマイクを使用し、声が皆に聞こえるように喋ってくれました。このような対応が嬉しかったです。

文化のみちの時間が長く、名古屋市市政資料館を見学する時間に食い込んでしまい、名古屋市市政資料館の見学時間もオーバーしました。

ボランティアガイドに案内されて古い町並みの散策。普通に見学するだけでは理解できない部分を解説してもらえ、勉強に成りました。
文化のみち。今回見学した所の他にも、何箇所も見所が有ります。機会が有りましたら、再度来てみたいと思います。












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6 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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参加出来なくて残念 (まいかな)
2015-05-21 17:55:18
 ボランティアさんのとても詳しい説明があったようで当日参加できなかったのが残念でした。(><)

 でもいつもながらの詳しい写真入りのご説明で当日の様子がよくわかり嬉しく思いました。

 ランチもお値打ちでおいしそうですネ。(*^-^)ニコ

 有難うございました。
返信する
ガイドと歩く・文化のみち (Kオジサン)
2015-05-21 22:58:51
まいかなさん、今晩は。

私は先月参加できませんでした。
参加できないとなると、何か損したような気に(笑)。
逆に参加できた時は充実した気分で得した気がします。
それが「ゆうゆうなごや」の魅力だと思います。

こうしてイベントができるのも、お世話くださるいちろーさんのお陰ですね。

コメント有難うございました。
返信する
Unknown (おこめ)
2015-05-22 10:39:40
詳しい説明でよくわかりました。
名古屋の元財界人が住んでいた 建物。 見たい 見学したいです、

こんなに近くに 素晴らしい建物 あるんですね。
ガイドさんは事前の予約ですか?

人数も 必要ですか?
返信する
文化のみち (Kオジサン)
2015-05-22 21:58:28
おこめさん。
今回、コミュのイベントでして、事前に予約して貰えました。

ボランティアガイドのホームページを貼りました。魅力ある東区の町並み~文化のみち~
http://higashibgv.com/

定時ガイドが有ります。
「ガイドについて」をクリックしてみてください。

先の事になりますが、文化の日で、11月3日にこの辺りを歩くイベントが開催されると思います。


コメント有難うございました。
返信する
Unknown (おこめ)
2015-05-24 15:49:14
貼り付けありがとうございました。
参考になりました。

私も ゆうゆうなごや のコミュニ入会したいです。
入会を申請します。
よろしいでしょうか?
返信する
入会 (Kオジサン)
2015-05-24 19:56:21
ゆうゆうなごやのコミュに入会。
会員の推薦が必要です。
加入されるのでしたら、推薦します。
返信する

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