青春18きっぷを使い「ナイスホリデー木曽路」で奈良井宿へ行ってきました。
ナイスホリデー木曽路号は季節運行する臨時列車でした。
奈良井駅から発車する木曽路。
乗って来た列車を見送ります。
列車が寝覚めの床に近づいた時、「間もなくトンネルを出ますと、左手に寝覚めの床
が見えます」と言った車内アナウンスが流れました。そして列車も乗客が見やすいように速度を落としてくれました。
季節は秋の入り口に差し掛かりました。薮原駅で列車が停まると反対側のホームにススキが見えました。歩いていて、ミヤコワスレ、キキョウやハギを見かけました。秋の足音が聞こえそうな気がします。
奈良井宿は伝統的建造物群保存地区に指定され、すべての建物が往時の姿で残っています。丸で江戸時代の宿場そのものの感じがします。かつて、参勤交代でサムライ通ったことでしよう。でも、この宿には本陣、脇本陣はありませんでした。
今も各戸に人々が生活しているのだそうです。店が並んでいますが、看板にはケバケバしさはありません。それぞれの家に屋号が有り、○○屋とか△△屋の表札が表に掲げて有りました。
土産物屋の店先に並んでいた菅笠。
街の中に何箇所かの水場ありました。水場には、水場組合が結成され、組合員の名前が掲げて有りました。共同の水場ですが、互いに清潔を保とうとする気持ちが伺えました。
生水を飲まないように、とはなっていますが、飲んでみましたら美味しかったです。
奈良井宿に行った時、水場には何とも思いませんでした。
改めて、水場について考えてみました。今のように各戸に水道が有る時代ではなく、煮焚きから洗濯まで共同で使っていたのでしよう。生活の一部であり大切な場所だったと思います。
旅人はここで竹筒に水を入れて、鳥居峠に向かいました。牛や馬もここの水を飲みました。皆で使う水だから自然とルールが発生し、茶碗はこの水槽、野菜洗いはこの水槽と上の水から下の水への決まりが出来たのではないでしょうか
奈良井宿を散策していて、駅近くの楽々亭でそばを食べた。手打ちそばで、辛み大根の乗ったのであったがピリッとした味で旨かった。
ワサビやカラシの辛さで無く、全く別の辛さが有りました。ソバと大根おろしがのどを通過する旨さは格別です。
お腹がすいていて、(私には)量的に物足らない感じがしました。それがまた、旨さを引き立てているのかなと思いました。