遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
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年の瀬

2015-12-16 11:21:31 | 雑感


師走に入ってもなかなか気温が下がらず年末という感じがしないが、暦は確実に進んでゆく。
完全リタイア-してから少しずつではあるが、家事の手伝いをするようになってきた。

実際に現場に立ってみると、炊事、洗濯、掃除、買い物、修理修繕と家事は多岐にわたり、家人は次々とそれらをこなしてきた。これらをやっつけ仕事ではなく、一つ一つ工夫をしながら、45年近くこなしてきたのには頭がさがる。見ていると実に手際が良い。私などは同じ作業に遥かに時間をかけるのだが、出来栄えは今ひとつである。やはりキャリアが違う。

年の瀬ともなると通常の掃除だけでなく、窓ガラス拭き、照明具拭き、庭掃除、なども手掛ける。これに網戸掃除、障子張替えなどが加わる年もある。最盛期にはこれらを育児の傍らやってのけたのであるから驚異的である。

とにあれ年の瀬である。今年は何処まで手掛けるのか。私はとりあえず猫の額ほどの裏庭の落ち葉掃除と草抜きをやってみた。

十分な出来栄えとは行かないが、少しだけ綺麗になって新年の準備ができたような気がする。

震災体験記?

2015-12-15 00:56:16 | 


乃南アサ「いちばん長い夜に」新潮文庫

流石に安定感がある作者だ。女刑事音無◯◯シリーズや、交番勤務の若い巡査主人公の小説を手がけ、その語り口の自然さには定評がある。

今回は同じような舞台で、主人公は刑務所で知り合った二人の女性受刑者。二人共ほぼ同じ時期に刑期を務め上げ、この街で勤め口を見つけ、過去を悟られぬようにお互いに助けあってひっそりと生きている。

一人はパン屋の見習い、一人はペット屋でアルバイトをしがてらペットの洋服を仕立てるという仕事を見つけ、ほそぼそと生活を軌道に載せつつある。その年上のパン屋の見習い女性に、なんとか役に立ちたくてその子供の消息を調べに仙台に赴く。そこで大震災に遭遇する。物語の後半はほぼこの震災に関することに費やされる。

そこからの記述が実に迫力がある。臨時避難先のホテル、そこで偶然知り合った男性とタクシーを乗り継いで東京へ。そこで今まで触れずにいた自分の過去を彼に告白する。そこから物語は急展開を見せるのだが、なぜ震災経験が迫真の描写かというのは、著者の実体験だったからである。

この部分だけでも十分読みではある。繊細かつ深く感じるところがあったのだろう。著者の作家としての感性が十分に生かされている。物語の転換点としての機能も十分果たしている。読み物としても十分面白い。

年賀状

2015-12-14 04:12:37 | 雑感


今年も年賀状を準備する季節がやってきた。なんだか少し気が重く感じる。これが年齢というものだろうか。
新しい年のことを思い、節目節目でお世話になってきた人々にご挨拶方々、きたるべき年の抱負を述べるという行事だが、実態はどんよりと気が重い。

宛名名簿の点検、写真選び、文章の作成、と手順を踏んでやるのだが、意外に時間と手間がかかる。しかもこれだけ手間を掛けても、誰も喜んでくれないのでは、と自己嫌悪に落ち込む。

もうそろそろ達観して、身辺整理に取りかかる年代なのだろう。年賀状も徐々に廃止していっても良いのではないかと、ふと思ったりする今日このごろです。

B級エンターテイメント

2015-12-13 03:50:37 | 


梶永正史「特命指揮官」宝島社 2015年刊

私はどちらかと言えば、B級グルメと言われるものを好む。財布をそれほど気にせず、肩肘張らずに楽しむことができるからだ。

このミステリーをB級と決めつけるわけではないが、最後の謎解きが「いかにも」という説明で終わっているのが惜しい。もう少しリアリティが欲しい。

女性指揮官が主人公だが、その心理描写、事件への入り方、深みにハマってゆくところなんぞは見事という展開である。ただ犯人側を綺麗に描き過ぎのキライがある。

刑事ものによくある、上層部の組織保持体制、現場との軋轢、などを体現する登場人物のキャラクター設定には成功している。

この著者は無理な謎解きをしないでも良いような設定で書かせたら、もっと面白い小説を書くのではあるまいか

孫の七五三

2015-12-12 13:27:12 | 家族
     すくすく育っています
     神様にご報告


12月初旬の週末、次男のところの孫の七五三をやるということで上京した。お宮参りと、写真撮影、会食というプログラムである。
間もなく五歳になる孫は、最近とみに饒舌になってきた。男の子らしく電車が好きで、東京近辺の列車の名前や路線について異常に詳しい。

上野発のトワイライトにのった時、駅まで見送りに来て発車までの間、座席にちょこんと座ってはしゃいでいた。発車間際「さあ降りよう」といった時の悲しげな顔つきが忘れられない。

スタジオで写真撮影、亀戸天神でご祈祷、会食は本人の希望で「くら寿司」。ここは五皿ごとにガチャポンが当たる仕組みで客寄せを図っており、まんまとそれに乗せられている。食べるのはそっちのけで、ガチャポンの抽選に気を奪われていた。

祖父の立場の自分はただ傍で成長を見守っているだけだが、確かに可愛い。女の子とはまた別の可愛さだ。聞き分けの良い子だがかえってそれが心配だ。こんな控えめで世間の荒波を超えて行けるだろうか。。子供らしいやんちゃなところがもっとあっていいような気もする。大きくなったら草食系と呼ばれるのかなあ。

     亀戸天神境内で
     ご祈祷の順番を待つ
     エスカレーターでいざ出陣

脱出ゲーム?

2015-12-06 05:29:30 | 


ブレイク・クラウチ「パインズ-美しい地獄ー」東野さやか訳 ハヤカワ文庫2014年刊

このところ、もっぱら畏友から借りた本を読んでいるが、道尾秀介、香月日輪、などに少し傾きすぎたので、珍しく入っている外国人作家に手を伸ばしてみた。

シークレットサービスの主人公が捜査先で交通事故に会い、気がつくところから物語は始まる。外国人らしく傷に対する痛み、心理描写は粘っこく、厚みがある。

事故の負傷と、周りの人の奇妙な敵意に囲まれて、何度も街からの脱出に失敗するが、鍛え上げられた肉体と、修羅場を経てきた経験で、ダメージを負った身体を駆使して凌ぐ。その様子がこの小説のテーマである。「大脱出」や沈没船からの脱出劇とはちょっと違う設定だが、最後にアっと驚く謎解きがある。

ストーリーの紹介はこのくらいにとどめておくが、こう言う物語をアメリカ人は好むのだろうか。よく映画化されているドラマにこの類の設定はある。

エンターテイメンとしては水準以上の作品である。


冬化粧

2015-12-05 00:32:13 | 雑感
     阿弥陀岳
       天狗岳
       蓼科山

めっきり冷え込んできて、霜はおろか池には氷が張る寒さがやってきた。八ヶ岳にも冠雪がきた。見上げれば峰の頂きには真っ白に雪がついている。山に雪が付くと一層高く感じる。冬化粧して一足早く季節の到来を告げている。

二十四節は小雪、まさに小雪がふる頃である。七十二候は「橘始めて黄なり」たちばなの実がだんだん黄色になってくる頃。旬の魚はボラ。ぼこ、いな、ぼら、とどと名前を変える出世魚だが、食味が今一つでブリに比べると普及していないようだ。卵巣を干した「からすみ」は珍味として珍重される。冬は身が締まっていておいしい。

野菜ではセロリがシーズンだそうだ。この頃一年中あるような気がする。この近くの原村は日本一のセロリ出荷量だが、旬が11月~5月とは知らなかった。鍋物には春菊、ほうれん草、小松菜のほうが似合うのでついセロリは縁遠くなる。

温泉三昧

2015-12-04 00:47:19 | 雑感

      縄文の湯

八ヶ岳山麓は温泉の宝庫である。この付近にもたくさんの日帰り(立ち寄りというべきか)温泉施設があるので、時には入りにゆく。家にも結構広いバスタブと洗い場の風呂(サウナまである)があるのだが、それでも、何故か外にゆきたくなる。

我が家から一番近いのは、河原の湯、その次がここ縄文の湯である。いずれも市営の公衆施設で、手軽に利用できる。町内の住民には優遇処置があるが、我々は通常料金である。

そのせいかどの時間帯でも地元の人達で賑わっている。高齢者が多い。格好のリクレーションであろう。私も通常のお風呂より長めに入るが、そのせいか長時間身体がぽかぽかと暖かい。



大祭の準備

2015-12-03 00:39:25 | 雑感
    快晴 冠雪が輝く阿弥陀岳
     メドデコ置き場で

先週の土曜日、管理事務所に用事で行った際、事務所横のメドデコ置き場に法被を着た若い衆が集まっているのを発見。寒さが一段と厳しくなったこの日、来年に備えて祭りの練習をしていた。

諏訪大社の七年に一度の天下の奇祭「御柱祭」が来年催される。上社前宮、本宮、下社春宮、秋宮の4つの諏訪神社に各4本計16本の柱を立てる祭りである。候補の大木の、見立て、切り出し、山出し、町曳き、立て音柱、と手順を踏んで行う祭りは、既に山から切り出され、町曳きの出発地への移動を待つ段階である。

各神社に向けて、裸の大木に縄を掛けて街道を引っ張ってゆく。来年の4、5月位だと思うが、6年前の事ゆえ記憶が定かではない。途中、大曲り、木落し、川越しなどの見どころを経て神社に到着する。茅野市諏訪市の各町内が8本の柱を分担して受け持ち神社へ奉納する。

この祭りは、大社だけでなくこの地方の小さな神社(祠ではないかと見まごうくらいのものまで)4隅に柱を立てる風習があり、諏訪地区では殆ど一年中あちこちで祭りが行われている。

上社と下社では微妙に祭りの様子が違うが、一番は材木に角(メドデコ)を2本植えそこに人が乗って掛け声をかけて引っ張るところだ。

今日見たのは、そのメドデコへの乗り方の練習だ。なかなか綱を伝って登り切れない。木落で坂から滑り降りる際、振り落とされては危険が一気に増す。しかしまずはそこに昇らねば柱は動き始めない。来年の春までこうして練習を重ねるのだろう。メドデコの上の若衆は祭りの華である。若者頑張れ!

     町内の法被を揃えて
     昇れない。まだまだ練習が必要

冬支度

2015-12-02 00:32:14 | 雑感


もうかなり前になるが、11月連休最終日、長男にジムニーのタイヤ交換を頼んだ。冬用スタッドレスへの交換だ。学生時代ガソリンスタンドでアルバイトしていた経験があり、車好きでもあって、こういうことはお手のものだ。手際よく道具を揃え、タイヤを外して交換する。

私などはズボラを決め込み、この頃はもっぱら業者に頼んでしまう。下まで持ってゆかなくてもここで交換してくれるのが嬉しい。4本を小一時間で交換してくれた。これで明日からは安心して冬道が走れる。冬の訪れが今年は早そうなのでホッとしている。