遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
更新は猫以下の頻度です。

マチュピチュへ(2)

2011-08-04 11:31:12 | 行ってきました

7/14(木)曇 ロッジで気持ちよく目覚める。
庭に出てみるとリャマが三頭、草を食む。観光客へのサービスと除草の一石二鳥
だろう。前の通りにはトレッキングに出かける人が、ポーターとともに、隊列を
組み、なにやらポーター頭が、大声で指揮しながら取り過ぎてゆく。

空は曇り、峰々の頂き付近は雲が掛かる。勿論遠いアンデスは見えない。
簡単なバッフェの朝食を済ませ、出発。300mほど先の駅へ。我々より上の街
から来る人が多い。


ビスタカー

物売りのおばさんたち

線路の中へも物売りのおばさんたちが入ってくる。押し付けがましくないのが不
思議だ。ホームの売店に「茶」と日本語の看板が架かっている。

ジーゼルの列車。ほぼ定刻通り(8:29分発→8:31分)ビスタカーの座席
はA-5,6、進行方向に向かう席、谷側。オスカル氏は山側。向かい側にスペイン
語の男女が座り、楽しそうになにか話している。



車窓から

途中で、「英語を話すか」「名前を日本語で書いてくれ」と言われ、ノートをち
ぎって渡す。ベト(男)と、アリアドナ(女)をひらがなで書いて渡すと不思議
そうに見る。ついでにカタカナも書き加える。喜んだので、漢字の当て字でも書
いてやろうかと思ったが、やり過ぎなので自制した。こんな事でとても喜んでく
れた。


インカ道を行くトレッキング

列車は川沿いを走りマチュピチュ駅へ。途中子供達車窓近くに立つ。食べ物やお
菓子を投げて与える人がいるので、それが目当てなのだそうだ。貧しい国(終戦
直後の日本みたい)を感じた。民家の密集している街、マチュピチュへ到着。

昔はアグアスカリエンテス(熱い水の意)といったそうだ。昨年行ったメキシコ
の甥っ子が赴任していた街と同じ名前だ。毎日外国人がこの街に2000人泊ま
る。100%観光で成り立っている街だそうだ。標高2000m。



入場を待つ人の列

カメラが電池切れとなり、カメラ無しでマチュピチュへ。残念である。
マチュピチュ迄バスで8km、発見者の名をとったハイラン・ビンガム・ロードを2
400m迄上がる。続々とバスがつづれ折りの道をすすむ。

ここは、ワイナピチュ(若い山)、マチュピチュ(古い山)、プードグーシイ
(楽しい山)に囲まれたまさに天空の都だ。入り口に門があり、行列ができている。入場券とパスポートを提示して入場。
無事入場して、まず見張り小屋の近くへ登る。そこから全体を俯瞰する。圧巻である。ガイドブックにある通りの景色が目の前に広がる。石組みの遺跡の間にある緑が目に眩しい。
ポンペイとここが違う。
透明な空気の中に広がる、整然とした石造りの遺跡を眺めると、古代の息吹が聞
こえて来るようだ。


マチュピチュの全景

そもそもの、この都市の意味はなにか。諸説がある。
パチャクテイ王の別荘、ビジネス(交易)中心地、UFO飛来説、神殿、など。
家屋数200,推定住人600人。どうしてこんな険しいところに大集落ができ
ているのだろうか。謎である。

ガイドが案内してくれた幾つかの遺跡を紹介しよう。
太陽の神殿、水汲み場:三つの窓がある、遺跡の中では珍しい曲線を持つ遺跡。
それぞれの窓は夏至、冬至、春分/秋分の日に朝日が差し込む。となりは水汲み
場、或いは沐浴場。神殿に上がる人が身を清めたところ。現在も水を流している。


聖なる広場

3つの窓の神殿 前はチャカナを捩った石

主神殿

聖なる広場:3つの窓の神殿、主神殿、神官の部屋(館)に囲まれた広場。主神
殿は未完成。三つの窓の神殿の前部には3つの階段状の石が置かれている。イン
カの世界観では、未来(天)、現在(地)、過去(地下)の3つの世界からなり、
それぞれをコンドル、ピューマ、蛇が代表する。その3つを現す三段の階段状の
石がある。

インティワタナ(日時計):一枚岩を削って作った日時計。パワーストーンとし
て多くの人が手をかざしている。そのかたわらにはワイナピチュ山のミニュチュ
アみたいな岩がある。神官控えの間、儀式に参加する高位の人々の控えの間。2
4角の岩組み。

遺跡の中をめぐる通路

野ウサギのいる繁み

水鏡の間

コンドルの神殿

インティワタナへの道

メイン広場にはリャマが放し飼いになっている。20頭いるそうだ。聖なる岩
(後ろのヤナンティン山と同じ形の岩)、野ウサギのいる広場を経て、水鏡(ア
メリカ学者は石臼だという)の間へ。ここはもともと天井がない。
そしてコンドルの神殿へ。地面の頭部分と後ろの縦岩の翼部分が見事に造形され
ている。翼の上の小さな部屋の両側に小さな穴が開けられているが、アメリカ学
者はここを牢獄だという。しかしミイラが発見されていること、コンドルの翼の
上にあること、から、天の世界に旅立つための部屋ではないかという説もある。

サンクチュアリロッジで昼食。このホテルはマチュピチュ見学には絶好のロケー
ションだ。入場門の前に一軒だけあるホテル。大変な数の人が出入りしている。


復元された倉庫

二階建ての家、職人たちの家、庶民の広場、穀物倉庫などを見学して、帰途につ
く。ホテルに帰りマチュピチュの街歩き。温泉、マッサージ屋、おみやげ屋、レ
ストランなどをひやかして歩き、下のアルマス広場へ。


アルマス広場

祭りの準備進む教会前

教会内部


マチュピチュの街

温泉町の繁華街といった風情だ。ちょっと早いが、インカ・ワシという郷土料理
店で夕食をとる。一日歩いたので、ビールが旨い。昨日は高山病を警戒して、酒
を謹んでいたせいもあるのか。ペルーではアボガドのサラダが美味しい。帰りに
記念のTシャツを買ってホテルへ。


インカ・ワシ店頭

観光の町だけあって、清掃は行き届いている

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