もう30年近くになるだろうか。友人とあちこちの山登りを楽しんでいる頃、白山に行ったことがある。ふもとの山小屋で集合したときのこと、遅れてきた友人の一人が汗をふきふき、「遅くなってすまん。これを手に入れようと待っていたので」と言ってザックから取り出したのが焼鮎の串。
一瞬「残念だなあ、これが焼きたて、アツアツだったらめちゃくちゃ美味いのに」と思いつつビール片手に冷えた鮎串を口に運んだ」。次の瞬間「これは美味い!」天と地がヒックリ変えるほどの旨さだ。小ぶりの串だったが、一緒に行った今は亡きS君などは一気3串ほど平らげ、残っている遠慮の塊をめがけて「これも頂きまーす」と都合、あっという間に5匹平らげたほどである。
それほどうまい鮎である。九頭竜川の天然鮎で、おばあちゃんが一匹一匹丁寧に囲炉裏端で焼いているのだそうだ。
その時以来、時折注文して送ってもらう。近年ばあちゃんも耳が遠くなり、娘さん?が代わって電話にでることが多いが、鮎の旨さは変わらない。
送ってくれている中くらいの型が美味しく、大型鮎は見た目はいいのだが味はもう一つである。今シーズンは久しぶりなので兄弟・姉妹にもおすそ分けをした。
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