遅いことは猫でもやる

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言霊の幸(さき)わう国

2015-04-22 14:50:58 | 


我らがご先祖たちは日本を「言霊の幸わう国」と呼んでいました。柿本人麻呂「しきしまの大和の国は 言霊の幸わう国ぞ ま幸くありこそ」と詠んでいたそうです。

高橋こうじ「日本の大和言葉を美しく話す」ーこころが通じる和の表現ー東邦出版2014年刊
「日本の七十二候を楽しむ」の姉妹編 

日本には漢語、外来語、生粋の日本語=大和言葉の三っつがあります。
先の人麻呂の歌は「日本の国は言霊、すなわち言葉が持つ霊的な力によって幸せになっている国です。これからも平安でありますように。」というほどの意味で、日本人は言葉を大事にする古来からの民族であった。そもそも語感からして、韓国語や中国語は攻撃的に聞こえるが、日本語は雅な響きがする、というのは偏見だろうか。日本語には微妙なニュアンスを伝える言い回しが随所に見られ、言外の意味も推測せよ、と同一民族ならではの縛りもある。外国人には厄介この上ない言語だろう。

私は最近やたらに「感動した」「感銘を受けた」を連発する人が多くて一寸辟易としていたが、「胸に迫った」と表現するだけで、何となく納得できた。また「妥協する」は譲歩した、というニュアンスが残るのだが、「折り合った」なら大人の対応というようにとれる。「かわひらこ」は蝶のことだそうだ。川の上をひらひら翔ぶさまが浮かんでくる。これらはみんな大和言葉である。もう一度日本語を勉強し直そうかな。

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