遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
更新は猫以下の頻度です。

夜行寝台列車の旅

2015-04-20 06:15:07 | 行ってきました
 上野駅のカシオペア
 函館から牽引したヂーゼル

この春でトワイライトも北斗星も定時運行は終わった。かろうじて残るカシオペアに乗ろうと家内に頼み切符をとってもらう。
上野発16:20分。一番端の13番線からの発車。忘れ物を自宅に取りにってくれた次男も揃い、見送りの家族が集合。
電車好きの孫が客車に試乗するが、時間が迫り「そろそろ降りるよ」と言われると顔が歪む。よっぽど自分も乗りたいのだろう。聞き分けの頗るいい子なので泣きはしないが、ぐっと堪らえる姿がいじらしい。

 出発!旅の無事を祈って軽く乾杯
 まだ食堂車にお客は到着していない
 テーブルには一輪のバラが飾られお重が配られる
 外はすっかり闇となった
 美味しかった夕食(たべかけ)


A寝台の個室だが、下の階なのでホームと目線が同じ。定刻ゆっくりと駅を滑り出す。徐々に暮れなずみ、40分もすると林や畑が混じりすっかり郊外の風情。個室でのんびりと過ごすといかにも旅に出たという感じである。
夕食の案内があり食堂車へ。ここは3交代制で我々はその真中。まだ席は半分も埋まってなかったが、ウエイトレスが機敏にサービスしてくれる。

冷酒を頼み予約しておいたお弁当を待つ。2段の重にぎっしりと和の料理がつまり、おまけに天ぷら、たけのこご飯、吸い物がつく。汽車の振動が心地よく、お酒が進む。外は程よく暮れ、街灯が時々後へ飛ぶ。気がつけば我々がほとんど最後の客であった。まあそれほど居心地がよかったということだろう。余韻冷めやらぬまま部屋に戻ったが、車内販売でワインを求め、軽くきこしめして満足した。ベッドを作り振動を聞きながら眠りに入った。

 牽引のジーゼル機関車が近づいてくる
 連結
 函館駅のカシオペア
 展望車は比較的空いていた

眠りが浅いせいか時々目が覚め、青森で列車の方向が変わったときも、海底トンネルに突入の時も薄っすらと感じ、函館についた時にはもう眼が覚めていた。ホームに降りて、機関車の付け替え(この列車は青森と函館で方向が変わる)ホームへ降りて機関車を見に行った。それから先頭の2階展望車に上がりぼんやりと窓の外の景色を楽しんだ。さすが北海道、白樺の林が続き、手が入ってない荒れ地も現れる。海岸線沿いを走ると海鳥が多いのに驚く。緩やかな波に揺られ其処此処に鳥が浮かぶ。大沼、駒ケ岳の国定公園は湖に波がなく春らしい穏やかな風景であった。何となく洋風の家が多くなりさすが北海道だと感心しているうちにさっぽろに到着。

 北海道らしい景色
 カーブでは後ろの車両が見える
 大沼と駒ケ岳
 展望車でくつろぐ

長旅に耐えられるなら、孫も連れてきてやったらきっと喜ぶだろうと、ちょっぴり寂しく感じ、汽車を降りた。先頭のジーゼル機関捨を見に行ったが、2連のヂーゼル(それでDD51という標示なのか?)の先に「カシオペア」のマークがかけてあった。

のんびりとした如何にも「旅をした」と感じる夜行列車の旅でした。

 札幌駅の先頭機関車

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