遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
更新は猫以下の頻度です。

エンターテイメント

2019-08-25 00:56:48 | 


道尾秀介「カラスの親指」講談社 2008年刊

残り少なくなってきた、畏友から拝借した本を久々に広げた。定評のある作家なので安心して読み進められる。おなじようなテーマ=偽札作りの物語を読んだような気がする。セリフの隅々まで神経の行き届いたやり取りがあり、謎解きというか、エピローグ的な語りの部分で読み返してみると、なるほどなあと感心してしまう。

ただ最終的には登場人物が全て善人であることがやや物足りないといえばそんなところか。しかし知的な娯楽本としては最高に楽しめる一冊である。本のタイトルもそれなりに意味のあるものだ。

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