遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
更新は猫以下の頻度です。

多面性を持つ国 キューバ2

2013-05-25 03:23:44 | 行ってきました
本日はキューバ初日ということで少々長くなりますが、少しお付合いの程を。

ハバナの街角 バイク・タクシー

5/14(火) 朝食は例のバッフェ。量が豊富。チーズ・パン・卵・サラミ・ソーセージ・野菜・果物・ヨーグルトと、ところ狭しと並べられ、ウエイター、ウエイトレスがこまめにテーブルを周る。ここではキューバが貧しい国だとはとても思えない。窓の外には、自転車三輪のタクシー、アメ車クラシックカーが通り過ぎ、ハバナに来たぞと楽しくなる。
カテドラル
国立劇場
ホセ・マルティンの像

黄色いタクシー 野球場の投手交代に使われているのみたいだ

9:30ホテル発。近くのカテドラル(国会議事堂)国立劇場、映画館、建国の父ホセ・マルテン像を案内される。タクシーはオールドアメリカンの大型車。馬車,BC三輪車。公園には一日中野球談義をしている人達(ガイド談)がいる。

革命広場の記念塔
左にチェ・ゲバラ
右にカミロ・シェンフェゴス
ここにもホセ・マルティンの像

革命広場。塔が建ち周りを囲む各省の建物の壁面にゲバラとカミロ・シェンフェゴスのイラスト壁画。広場を囲み防衛省、内務省、郵政省、共産党の建物が並ぶ。丘の上に広がるだだっ広いところだ。メーデーなどには沢山の人が集まり、カストロなどが演説を行う。

モロ要塞

ハバナ大学。斜面に作られた大学。制服をきた高校生の一団が取り過ぎる。ここは無償。但し卒業後2年間国営企業で働く。5番街=かっての高級住宅街。今は大使館などが使っている。今日は風が強いのか、海岸沿いの道路には波しぶきが堤防を越えて散る。海底トンネルを通り砦へ。モロ要塞。スペイン統治時代、海賊への備えとして作られた。スペイン時代の大砲が飾ってある。これを毎日21時にぶっ放すそうだ。革命当時には刑務所として使用。
人気者の葉巻を巻くおじさん

カバーニャ要塞

サトウキビジュースを飲んでみた

構内には、世界一長い80mの葉巻(ギネスに登録)を作ったおじさんがいる売店があり、カストロ、ゲバラ、チャーチルなどが愛用した葉巻を売っている。おじさんと気さくに記念撮影。
帰り道、海に突き出たもう一つのカバーニャ要塞へ寄る。

大量のモヒートを作るマスター
店内でラテン音楽を演奏する楽団

昼食はボデギータ・デル・メディオ(真ん中の店という意味)の2階で。壁にブラジル大統領などが来店した時の写真が沢山飾ってあり、壁一面に落書きがびっしり壁紙模様のように書いてある。別室には橋本龍太郎、川島なお美などの写真も掲げてあった。ここも、五人のバンドがやってきて演奏.CDを売りに来る。1階のカウンター(ここはモヒート発祥の店)でモヒートを一杯やる。我々が座った直後、30名近くの団体が入店。人で後が一杯になる。カウンターの上はその団体客用のモヒートを作るためのグラスが3重にずらりと並び、砂糖、ミントの葉、レモンをダバダバと注ぎ、すりこ木のような棒でグラスの中のミントを突っつく。氷とラムを無造作に注ぎ、ソーダを入れて出来上がり。テーブルの上はこぼれた材料でびしょびしょ。なんとも大雑把な作り方である。できたら手を出す人に無造作に渡しお客の確認なんかはしない。2つほど余って残るが頓着しない。いかにもキューバだ。ここで記念にグラスとミントの葉を潰す棒のセットを買う。日本に帰ったらモヒートパーティをしよう。


記念撮影用の衣装をまとう女性

そこから近くのヘミングウエイの定宿ホテル・アムスボンドスを覗き、スペイン時代の総督府を外から案内され、対岸に建つバチスタの奥方が買ったいたり大理石で作られた巨大なマリア像の説明を受けた後、ラム酒博物館へ。「ハバナクラブ」と言うメーカーで、1年、3年、7年、・・とだんだん高級になり値段も飛躍的に上がってゆく。泡盛かウイスキーのようだ。製作工程や道具が展示され、サトウキビが原料のせいなのか、昔は奴隷労働に支えられていたという。7年ものを2本買う。

ラム酒博物館

体育館のような広い建物の中で絵や土産物のフリーマーケット(露店)をやっており、ひやかして歩く。物売りや写真撮影用の原色の衣装を着た人たちは、モロッコと同じによく声をかけてくるが、ラテンの国らしく、街角、レストラン、公園などでは楽団が賑やか。ボーッと座っている人も多い。フリーマーケットも隣同士おしゃべりしていて、商売熱心とは言い難い。尤もあんまりうるさくなくてこちらは助かる。店の前を通ると「ニーハオ」と声をかけてくるので、「ジャパニーズ」と返すと途端に「こんにちは」と言ってくるところなど屈託がない。

フリーマーケット前に停まるSL

夜は近くのレストラン。ホテルの昨日のベルボーイに「いいところはないか」と聞いたら、「任せとけ」と言わんばかりに先をずんずん歩いて店先まで案内してくれた。バカに親切である。数日後やはりレストランの前で入ろうかどうか迷っていたら、通りすがりの人が、何やら「ここのは美味しい」といっているようだ。お客を連れてゆくとキックバックがもらえるのかもしれない。しかしここの店の料理は美味しかった。ウエイターのサービスも良い。ここでもバイオリンとギターの二人連れのバンドが来た。隣の部屋では舞台があり7~8人編成の楽団が演奏していた。いずれもまずまず聴かせる。



帰りにホテルのメインラウンジに立ち寄り、モヒートを飲みながら昨日のウエイトレスとやり取りを楽しむ。彼女は「ユー・アー・マイ・フレンド」と言ってにっこり笑い、グラスを覗きこんで『ワン・モアー?」と勧める。その間の良さが絶妙である。サービスだといってピーナッツの皿を持ってきたり、「甘すぎるので取り替えてくれ」と交換したモヒートを、「これは勘定に入っていない」と説明。一旦勘定してから注文したお酒については、「さっきチップはもらったから、この分はチップを付けないで」と感じが良い。再会を約して気分よく部屋に戻った。この日のバンドはアルト・サックス、女性ボーカル、エレキテカルピアノで気持ち良いBGMだった。これらのサービスは自由主義国でも十分通用するレベルだ。

こうして見ると、社会主義国ということは全く感じられずラテンの明るい国だ。ただフロントの応対などはやはりサービス精神には欠ける。社会主義特有の画一した統制をあまり感じない。

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