遅いことは猫でもやる

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3-4-3

2011-12-14 09:18:31 | 
杉山茂樹著「3-4-3」集英社刊

3-4-3とはサッカーのフォーメーションの一つの呼び名である。
今トヨタ・クラブチーム・ワールドカップが2年ぶりに日本で行われている。

ギリギリにJリーグ優勝を決めた柏が出場権を得た。ここでも2度勝って、盛り上がっている。日本ではサントスのネイマール、バルセロナのメッシなどが話題の中心だが、もう一つの観点はエメルソン・レオン監督と、バルセロナ、グアルディオラ監督がどんな采配、戦術を取るかであろう。

「決定力不足でもゴールは奪える」の著者杉山氏は、ザッケローニ監督が執拗に持ち込もうとしている、3-4-3のフォーメーションの歴史、意義、を解説している。

それによると、この形は超攻撃的なフォーメーションで、弱者、挑戦者が強大な相手に立ち向かう時に、しばしば成功しているところだ。勿論失点の可能性は高いが、それでも相手を動揺させることの多い戦術だという。スペイン、ドイツ、イングランド、イタリア、オランダなどのヨーロッパの強豪、ブラジル、アルゼンチンを筆頭にする南米の強者と対戦する時に、有効だと説く。

選手の個人能力は与えられたものとして、監督は左右できないが、攻撃、守備の両局面で相手方よりプラス1名の状況を創りだそうとする。それに最適なのが3-4-3のフォーメーションだそうだ。

核になる3-4-3の「4」のひしがた、或いはフラット陣形には、日本特有のMF人材が豊富なのでこれは案外いけるかもしれない。持久力も長友や内田など、運動量の多い選手がいるので、機能しそうである。

岡田監督が掲げた目標=W杯決勝進出への、方法論としてこれはありなのかもしれない。
3バックのリスクを最小限に抑えることができたら、このシステムは強みを発揮できる。まさに、4のMFと、3バック、前線の3との連携、がオートマチックに出来るかどうか、全員サッカーが機能するかどうかである。
漫然と選手の個人技を追っているだけでなく、監督の采配の激突を見るというのも、サッカー観戦の楽しみである。

こんなことを考えていると、サントスとバルセロナは勿論のこと、サントスと柏の対戦さえ、興味が湧いてきた。


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