遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
更新は猫以下の頻度です。

「おくりびと」をみました

2009-03-09 10:31:25 | 雑感
春は旅立ちのときである。
桃の花が満開であった。

先週一週間で3回の葬儀に出席した。
故人はいずれも知人の父親であった。94歳、86歳、96歳。幾つになっても別れは
つらい。


アカデミー賞受賞で話題の「おくりびと」を見た。良い映画である。お薦めする。

山形の地吹雪の中を進む車、先が見えない道を揺られながら走るクラウンのステー
ションワゴン、主人公本木と山崎努のシーンから始まる。

良い映画は、大抵名脇役から生まれると言って間違いではないと思うが、この映
画もそうである。女事務員、吉行和子演ずる風呂屋の女主人、風呂屋の常連客
(笹野何某)、納棺業の社長(山崎努)、主人公の故郷での同級生など、抑えて
いるけどしっかりした演技で支えている。脚本がいいのか、監督か?

この映画が何故外国映画賞が取れたのか?職業への偏見是正、「死」の普遍性と
旅立ち、納棺師の儀礼的な所作、ユーモア仕立て、言葉が少ない構成、などの要
素が評価されたのかもしれない。

ただ、過程で示される、夫婦、親子のどちらかと言えばウエットな情愛は欧米の
人に理解は出来るのか。私たち日本人には判っても共感は難しいのではないか。

広末涼子の女子学生の延長のような持ち味が、この映画を必要以上に深刻にせず
に救っている。
エンターテイメントとしても楽しい作品である。


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1 コメント

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この花は (遅い猫)
2009-03-17 09:25:21
 写真の花は桃ではなく、河津桜ではないかと思います。先日別の場所で見た桜と同じでしたから。
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