遅いことは猫でもやる

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セルトニン  早起きは三文の得

2009-02-23 09:48:18 | 講演録

 北京オリンピックに、アメリカのスポーツメディカル・コンディショニング・ドクターとして参加した、知人の今井美香さん(プライマリー ケアシス代表)のお話は面白かった。
彼女は選手が最高のパフォーマンスを見せることができるような体調管理をして、勝負どころ、最後の頑張り、集中力の発揮をするよう指導した。
それをアメリカらしく、主として脳のメカニズムを中心に解明した理論を応用したという。

以下が話の内容である。

○外部刺激(見る、聞く、触れる、語るなど)は主として私たちの前頭葉で受け止められる。そこで必要な栄養素は炭水化物である。
○その刺激を整理し、蓄積するのを「海馬」で行う。集中力、持続力、決断力という風に整理され蓄積される。
その作業はメラトニンという睡眠をコントロールするホルモンにより司られ、蛋白質により助長される。
○そこからアウトプットするのをセルトニンというホルモンが働く。

メラトニン*睡眠を司る。pm10:00~am2:00に良く働く。蛋白質摂取が必要。
      レム睡眠=体力、ノンレム睡眠=精神の回復 90分サイクルで動く。
      3時間~4時間半の睡眠で回復できる。7時間眠ると若々しさが保てる
      7時間以上眠ると逆に免疫力が減少
セルトニン*達成感、充実感を生み出す。不安感を除去。ビタミン、ミネラル、朝日を浴びる事により生成。野菜、果物、海草、きのこなど。     練習日誌などを読み返し不安感を除去するのも有効。イメージトレーニングを有効化する

ビジネスの場でもセルトニンで、α波を出し、パフォーマンスを良くする、成功体験を振り返る、などは有効ではないか。
叱咤激励はβ波がでやすい。目標を達成した人には更なる数量の上積みではなく、質的な向上の目標が有効である。
また日誌をつけておき、努力の跡を振り返るのも有効である。

NASAで開発された技術が民間産業で応用されたように、またブートキャンプで軍隊式のトレーニングで、ダイエットや体力作りがされるように、オリンピック選手の体調管理や、最高のパフォーマンスを引き出す技術が、私たちのビジネスや、個人の健康管理にも応用できるのは面白い。

 何故日本選手は本番、決勝戦で実力を発揮できず、アメリカ選手はできるのか。α波、β波のだしかたの違い、と、科学的な根拠を理解しているコーチの有無が大きいそうである。

 早寝早起き、朝日に向かって合掌、など日本古来からの習慣は、意外に近代医学的な根拠に合致していた。ビジネス分野でも応用できる点は多い。

大変興味深いお話であった。

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