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子供膳
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鰻とのセット
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私の注文セット
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デザート
孫の入学式の日、東京にいたので祝い膳を囲んだ。東京谷中の料亭風の鰻屋である。なかなか予約が取りにくいほど繁盛しているこのみせは、客あしらいもしっかりしているし、何より料理が色々工夫してある。
若い頃うなぎの養魚場をやっていた大家さんが、土用鰻の頃、商品価値のない「ぼく」と言われる太くて脂がしっかり乗ったうなぎをもってきてくれた。ほとんど毎年のことである。母がそれをさばいて、七輪で焼くのが私の役目だったが、油が火の上に落ち、もうもうと煙が上がった。その焦げた脂ギトギトのうなぎを食べても、くどいばかりであんまり美味しいとは思わなかった。
要はきちんとした鰻ではなく、商品価値の落ちたのを食べて、あんまり好きでなくなったのだ。大人になってからも鰻をあんまりご馳走と思わなかったのはそんな経緯によるのだが、このお店の料理はそれ以外でも皆美味しい。さすが東京の鰻屋である。出された品はきれいに平らげた。
その上、次男夫婦にご馳走になってしまい、お祝いとは言え随分散財させてしまった。