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今回の同年会旅行の目玉はなんといっても足立美術館。横山大観の作品とその庭園の見事さで名を馳せている美術館である。かねてから一度は行ってみたいと思っていたのでワクワクする思いで入場した。最初は金蒔絵を施した文箱、硯箱、食器箪笥などの展示があり、角を曲がって茶室への道と分かれたところから庭の展望が開ける。
見事な庭である。日本庭園の極致ともいうべき構成と手入れが行き届いている。池、岩、砂、水、松をはじめとする緑、苔、どれをとってみても、何処をとってみても寸分の隙もない。正に人工美の極致としか言いようが無い。
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絵画は撮影禁止だが、庭はOKがでている。好天の中で素晴らしく手入れの行き届いた庭を眺めて周遊し、時には展示品の、横山大観 を はじめ,榊原紫峰,竹内栖鳳,上村松園,川合玉堂,伊東深水,橋本関雪らの近代日本の作家の作品を見る。また河合寛次郎、魯山人の陶器が別棟に飾ってある。その他現代作家の作品も一室に飾られ、美術館としての意欲を感ぜさせられた。
この美術館は一度は見ておきたいが、人工美が勝ち過ぎで二度目は暫く間を空けたいという気がした。贅沢なわがままである。
刈谷に戻って、市の美術館に翌日和田英作展を見に出かけたが、規模も作品の質もしっくりと来て丁度いい加減であった。