集英社文庫編集者編「短編工場」集英社 2012年刊
12人の作家の短編集。旅のお供にこの一冊、飛行機で読みたい本No1、と帯に書いてある。こうした編集の本を今までほとんど読んでこなかったが、いろいろな作家の特徴が比較ができ楽しめる。
さすが読ませるなあ、と感じたのは浅田次郎。短編の中でも短編なのは道尾秀介作品。その他伊坂幸太郎、石田衣良、萩原浩、奥田英朗、乙一、熊谷達也、桜木紫乃桜庭一樹、宮部みゆき、村山由佳など中堅作家がずらりと名前を連ねている。
ただ最近はあんまり短編を読まないせいか、なんとなく物足りない感想をもった。そうか、これはサンプル帳だと思えば良いのだ。これで見当をつけて、自分好みの作家を選べば良いのか。