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かねてロータリクラブの仲間と約束をしていた、「しっかりふぐを食べる会」の実行当日が来た。幹事役のW氏は既に下見をしてくれている。篠島の漁師料理「旅館おかだ」へと向かった。この企ては一度皆の都合が折り合わず流れてしまったのだが、ふぐは3月までとあって、ほぼラストチャンスに三家族勢揃いできた。行き届いた案内で乗車電車も指定され、金山で集合、一路河和までミューで向かう。駅から船着場までシャトルバス、そこからは定期船(海上タクシー?)で日間賀島経由で篠島へ。昔は篠島が観光開発が進んでおり賑やかであったが、近頃は日間賀島のほうが進んでいるのか、旅館数も乗降客数も日間賀島のほうが圧倒的に多い。
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船着場までご主人が車で迎えに来てくれ、路地の奥には奥様がお出迎え。細い路地の突き当りの上に立つ旅館は結構落ち着いた作りで、お客も次からつぎへと入ってくる。
さあ宴会の始まりだ。まずふぐ刺しがでんと大皿で来る。続いてフグ皮、煮凝り、握りの小皿、小鯛の塩焼き、タコの丸茹で、フグ白子焼き、とどめはカレイの舟盛りだ。これでもかと一面に並べられた料理を前に、まずはビールで乾杯。量もさることながら、材料が新鮮なのでいずれもとびきり旨い。
続いてひれ酒に移る。ここの湯のみに入っているひれの量は多く、つぎ酒が二回はいけるという代物。あっという間に三杯が空き、新たにまたヒレ酒を頼む。そこへご主人が登場。「昨日TVでやっていたフグの唇(さえずり)に浸したやつを試しにやってくれ」と言われ、口をつけてみると、これがヒレ酒より上品な味がする。これもイケる、などと勝手な御託を並べながら、二杯めのひれ酒も飲み干し、都合六杯+さえずり三口を飲み干した。それぞれが、思うところを屈託なく話すことができるのもこの仲間の良い所だ。
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ふぐちりと白子雑炊
すっかりお腹はくちくなったが、目の前に雑炊鍋が登場するとついまた手が出てしまう。その後に白子雑炊が控えているというのでなおさらである。すっかりお腹も満腹、いい気持ちになって、おかだを辞去した。帰り際おみやげにとふぐヒレ、ワカメをどっさり持たせてくれた。それにしてもひれ酒を各自6杯以上飲んだというのには呆れられているのだろう。
鼓の皮も、お腹の皮も破れるほどにすっかり頂きました。ごちそうさまでした。