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小海線清里のホーム
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好天に誘われ近郊を歩こうと清里へ向かった。甲斐大泉に車を置き、次の清里までひと駅電車に乗り大泉へ戻ってくるというコースだ。鄙びた大泉の駅前に幸い駐車場があり、そこに車をおいて小海線に乗る。扉がボタン手動のローカル列車だ。2両編成。社内のボックスシートは左右で幅が違い左側は4人掛け、右側は2人掛けとなっており面白い。
意外に乗客は7割方乗っているが、その半分は清里で下車する。シーズンオフとはいえ清里人気は捨てがたい。夏の人気駅らしく、ホームには色々な標識が設置されている。標高を示す杭、絵が書かれている駅名標示、鉄道駅ベスト標高10の案内板などなど。
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駅前で例によって観光案内所を探しガイドを受ける。さすが案内の応対に出てくれた人はよく道をご存知で、冬季通行止めや、歩道のない道を地図上で示してくれる。駅前は駅舎を始め小洒落た西洋風な建物が並び、いかにも若い女性に好かれそうな雰囲気を漂わせている。プチホテル、ペンションが立ち並ぶ一体を過ぎると,NHKの朝ドラ「花子とアンロケ地」の看板が出ていたが、我々の行く道とは方向が違うのでやり過ごす。甲府の田舎、学校、東京、どの時代のシーンの撮影に使ったのだろうか。
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とにあれ集落を抜け、別荘地も抜け、メイン道路脇の歩道をでしばらくすると、いきなり八ヶ岳が眼前に現れる。道路の伸びる方向左手には南アルプス甲斐駒ケ岳、北岳?が聳える。ただこちらは少し逆光気味で影が薄い。八ヶ岳の堂々とした迫力は圧巻である。メイン道路の脇の歩道はよく整備されていて雪もほとんど残っていない。ただ歩いているのは私達だけである。夏の賑わいが偲ばれる。少し下って八ヶ岳高原大橋に出る。ここも絶景。歳をとって高所恐怖症が出てきたのか、橋の上の歩道を歩いていても下を覗くと「ヒヤッ」とする。左手に富士山が見えてきた。山梨側からは宝永山の出っ張りが出ないのでシンメトリックに一層端正な姿である。
この橋を渡れば行程の2/3は過ぎて、産直市場やバス立ち寄り所を過ぎ、大泉駅方向へ上る。少し風がある中日差しはほんのり温かく、静かな散歩道をのんびり歩いて駅駐車場に到着。2時間弱の行程であった。
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