わたしは「おやき」好きである。仲間と山登りに行った際、長野県小川村(おや
きの元祖の村とつたえられる)を通ったので、おやきをもとめて右往左往したほ
どである。残念ながらその時は手に入らなかったが、その折松本市郊外の坂田菓
子舗を知った。
久しぶりにそのお店に行った。普通は3時、早い時には1時には売り切れてしま
うという噂通り、12時前というのに行列が出来ていた。
新しく豚味噌、クルミひじきなどの品も増え、美味しそうに店頭に並んでいた。
そのほか、なす、野沢菜、かぼちゃ、やさい、山菜、キンピラなど健康にもよさそうであ
る。
調理室をのぞくと、おばさんたちが楽しそうに、忙しそうに、働いている。山盛
りの餡をつめ、焼いたり蒸したりしている。皮より遥かに沢山の量だ。
熱々を食べてみると、皮の歯ごたえと、中身のボリュームが口いっぱいに広がっ
た。これ以上行列や売り切れになると困るので実は紹介したくないお店だが、
やっぱり皆さんに紹介したいし、少しは自慢したい。
おやきは坂田に限る。