遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
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秋の旧飛騨街道

2008-11-05 13:28:11 | 雑感
三連休の初日(1/11)さわやかウォーキングで木曽福島に行ってきた。
快晴、微風、本当に「さわやかな」秋の一日であった。

名古屋から臨時ナイスホリデー乗車、約2時間強乗車して、木曽福島下車。同じ列車に300人ほどか。(今日一日の参加者は1200人余と後で聞いた)大変な賑わいである。
バスで開田高原へ。山肌は黄葉、紅葉で染まり、柿がたわわに実る。

バスを降りたところで、一面の大パノラマ。御嶽山が裾を広げて歓迎してくれているようだ。足もとのブルーベリーも真っ赤に色づいている。

木曽馬の里にちょっと立ち寄る。足の短い、優しそうな眼をした小型馬である。千桜号といったか、厩舎から首を出したままじっとしている。なにやら寂しい雰囲気だ。

しばらくして山道、紅葉の中を地蔵峠へと登る。旧飛騨街道である。峠で展望台へ行く案内があるがパスして、くだり道へ。木曾三勝の一つ唐沢の滝へ。数条に分かれた落差100mの立派な滝である。途中にかかる紅葉とあいまって一幅の絵である。

少し下って、黄葉の林の中を気持ち良く散歩する。林道に出たら後は舗装道路を二本木の湯まで30分ほど。そこからはバスで木曽福島駅へ。
全工程3時間の景色の良い、山道を歩くハイキングであった。

知覧特攻平和会館

2008-11-05 12:32:32 | 雑感
屋久島の縄文杉へ行った帰り、時間があったので、かねて訪問をしたいと思っていた
知覧へ行ってきた。山の仲間5人と連れ立って。

鹿児島市から車で約一時間。知覧の街は刈り込まれた植え込みの街路樹が並ぶ
清潔な街である。道脇の石灯籠が増えてきたら、そこに平和会館があった。

門前に、石原慎太郎の鳥浜トメさんをたたえる碑、その横に「ホタル」の降旗康雄監督の碑があった。(写真)

館内は撮影禁止なので詳細は、お伝えできないが、思ったより簡素な建物で、近くに
三角兵舎も復元されている。

中へ入って驚いた、遺書、辞世の山。ここから特攻で散華した人は約1400人いたというが、その大部分の人の、何らかの文跡があるのではないかと思うほどの量だ。

撃滅、七生報国、挺身、護国、などの文字が並ぶ遺書はひたむきさと共に、軍国主義教育の怖さを感じさせる。しかし17~25歳くらいまでの若い航空兵達の、父母、兄弟姉妹に対する思いは強い。
家族に対し、これまでの感謝と、これから強く、正しく生きてくれとの思いを簡潔に表している。
奇しくも殆ど同趣旨の文面である。

展示は特攻の正当性や、賛美をしているのではない。無駄かもしれないが全力を尽くすひたむきさ、命のはかなさ、を感じるたびに、戦争の不合理、無残さに静かな怒りを抱く。靖国とは少し違う。

あっという間に所定の1時間20分は過ぎた。余りにも短かった。

帰りの車の中は、5人とも無言であった。山行の登頂や縦走の後の賑やかさとは異質の空気が支配した。
みんな命の重さにうたれたのではないか。

もう一度時間をたっぷりとって訪れ、冨屋旅館にも行ってみたい。