権助の冒険

ノンセクションでぼちぼちと。

「首」1968年版

2024-03-30 16:06:51 | 映画

久々に映画館に足を運んで「」を見て来た、と言っても最近話題のでは無くて、1968年版の脚本:橋本忍、監督:森谷司郎、主演:小林圭樹と言う錚々たる映画。でもスクリーンは4:3のスタンダード・サイズでモノクロと言った具合でこの時代には珍しい。当時の映画は総天然色シネスコが常識だった様に記憶しているので。
結構地味な造りで、小林圭樹の熱演が継続して物語りが進むが、やはり脚本家と監督が一流なだけに結構手に汗握る展開で時間を感じることがなかった。
この映画で一番関心したのは、昭和18年の1月に起きた冤罪拷問死事件を一人の弁護士が地道に真相を追求するという、あの当時の我が国が未だ法治国家の体をなしていたこと。

〔内容〕
昭和18年1月に茨城の村の炭鉱夫が留置中に脳溢血で死ぬという事件が起き、不審に思った炭鉱の経営者がツテを頼って正木弁護士に調査を依頼することとなった。 これを受けた弁護士は検死が為されていないことや周りの証言から不信感を抱き調査を進めることとした。
しかしながら検察側は先手を打って事前にお手盛り検死で済まして「脳溢血死」と断定、窮地に陥った弁護士及び依頼人は究極の選択として死体から、、、、

埋葬地を暴くシーンとか検死のシーンとか結構な緊張感があって、サスペンスとしてみてもとても良い映画だと感じたが、これは大衆受けは難しいだろうと思う(当方は橋本忍と森谷司郎の名前で目がくらんでしまうが)。そして今後は、邦画で「首」といったら北野監督作品になるだろうとも。
なお本日の当該映画館のプログラムではこの1968年版「首」の次に2023年版の「首」を上映している、ここは時々こういう言葉遊びの様なプログラムを組むので面白い。
やはり古い映画を”映画館”でみるのは楽しい。

次は「サンタビットリアの秘密」、その昔TV放映で観てかなり気に入った作品で「ナチスに占領されたイタリアの村人の秘密とは」なんてコピーがあった。
(スタンリー・クレイマー監督だから是非ともみなきゃ)

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とうとう3月も終わり

2024-03-29 17:38:27 | お仕事

本日納品を済ませて、慌ただしい1ッ週間が漸く終わり、ようやく今年度を付帯事項付で乗り切った。
結局は今週も火曜に夜勤をして朝帰り、水曜は午後から家内のスマホ交換に半日付き合ったり、公私ともども忙しかった。
火曜の夜勤は20:00から懇親会に参加してちょっと引っ掛けて23:00頃に事務所に戻り朝まで仕事、それもひたすらドキュメント生産。
木曜には納品用ファイルやコピー用紙の購入で文房具屋に走りとかドタバタして何とか午後六時頃に作業を終えることが出来た。
そして本日。(朝から暴風雨、午後からは嘘の様な晴天)
そして本日帰路の風景。

二つ目の画像は何となく縁のある牛の文字画(エクセル・アート)。
2021年10月の記事-2)(2021年10月の記事-1
そして午後の陽気に誘われてぼちぼちと桜が開花。
日曜あたりはあちらこちらのブログ記事で満開の桜がにぎわう事だろうと思う。

(木の幹の花はこの月曜の様子)

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芝居「丹青の火炎太鼓」

2024-03-23 21:38:25 | 演芸

本日は深川という江戸らしい風情の小劇場で「丹青の火炎太鼓」なる芝居を観た。
結論から言うと生の楽しさと雰囲気を満喫して、出てくる全く知らない俳優さんのプロフェッショナルの芸を楽しんだ。
なにしろ一座の人たちがチケット販売からモギリ、案内となんでもこなしていて、帰りは俳優一同が帰る客に挨拶するとか、こんな風情はTV中継では絶対に味わえない。
実はチケットを買うときに、「どなたかの紹介ですか?」⇒「友人の紹介です、丹青さんのかたぎの友人の」⇒「え、かたぎ?!!」と売り場のネェサン(役者さん)などの一幕も。

〔内容〕落語「火炎太鼓」のプロットに、道具屋夫婦に年頃の娘がいて、太鼓の音に惚れた殿様と道具屋の娘が恋仲になってしまうと言う芝居らしい筋立てにして、適当に言葉遊びをちりばめてまとめ上げている。舞台は道具屋の家の中がメインで、ここに絡む登場人物が集結してドタバタやら言葉遊びが展開し’落ち’は秀逸。

プロの技という点で、どの役者さんも皆発声がしっかりしていて、こんな発声ができるのなら練習生になってみたいと思ったくらい。
実は最初の10分は「こりゃ~失敗だったかな~」などと思ったが、最後までみると非常に面白かった、と言うことはTV中継は実現困難ということか。
最近感じていることは、生(映画:映画館は生と考えよう、落語、そして芝居)は集まった人達の「これ観たい!という’気’」と言う得体の知れない物に包まれて自身が同化しているのかなぁ~、これを’演界’と言ってその力は〔演者の力〕×〔聴衆の期待〕に比例して〔距離の二乗〕に反比例する、などと。
(アイドル・ライブも、あの大きな武道館の最後列にでも高い料金払って引き寄せる力を、上手い事説明できる)

お昼にはこの地の名物の「深川めし」を食す、なかなか旨かった。
大粒のアサリと炊き込みご飯(たぶんアサリの出汁)、なんとも旨かった。


ものすごく子供の頃(多分小学校の低学年)、在所の村にドサマワリの芝居一座が公演してドサマワリ芝居を見た事がある。
二本立て+日本舞踊だったか、一本は’股旅もの’だった様な記憶が、そして舞台は公民館(公会堂と呼んでいた)の大広間みたいな所に舞台を設えて娯楽の少ない村人が大勢集まったもんだった。
さてその時の印象は「なんて化粧が濃いんだろう」という事しか覚えていない。

PS:木曜日は久々に近徹(貫徹、近徹、やや徹、終電の近徹)、金曜は寝不足ハイと問題発覚で落ち込んだ後プレゼンを大過なく終えてハイになっての乱高下の後の本日は体の節々が痛い、こんな時には「義太夫か浄瑠璃」だったかも。

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トホホ、25年前の失敗を繰り返す。。。

2024-03-20 23:46:46 | お仕事

25年前に経験した失敗をまた繰り返してしまった。
とある製品造りのプロジェクトのマネをしていて、複数のメンツで開発したソフト・モジュールを結合させたらドッカーンとなり、翌日は会長プレゼンという窮地、なんとか体裁を繕って何とかやり過ごした、そんなことがあった。
今回も軽度ながら同じ様な経験をしている、今度はプロマネであることは変わらないがメイン・エンジニア(=社長)が新人2人を使って開発したシステムが結合したらドッカーン状態。
何とかやり過ごせるレベルにはなったが、トホトギス、ホーホケキョ。

気晴らしに絵を描いてみた。

どちらも同じ題材で、これ↓

種明かしをすると「ペイント・ショップ」なるアプリの産物、AI機能があるそうなので少し使いこんでみようかと。

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こんな面白い動画は久々!

2024-03-18 21:19:19 | うんちく・小ネタ

ともかく面白い動画、英語が分からなくてもパントマイムとしてみても面白い!!!!
こんなユーモア(政治風刺)が本邦にも欲しい。
タイトルが「トランプに投票を!」というタイトルもしゃれている。
(1分半なので辛抱すると、、、、)

Voters For Trump Ad - SNL


さしずめ先の10年近くやったけど何にもやらなかった首相様なんか上ネタだと思うが。

コメント (1)
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三月中旬 (-_-;)

2024-03-17 21:38:17 | 日記・エッセイ・コラム

本年度もいよいよ後少しで終わる、結構心理的には追い詰められている、でも冷静に考えればそれほどの窮地ではない。
でも、心理的に多いに不安があって近頃は夢見も悪い。
さてそんな三月でも楽しみが出来て、来週末はこれ。

知り合いが門仲のお店で知り合ったのが座長さん、そこで意気投合したかどうかは知らないが、こんなのを紹介してくれた。
以前から古典落語の後日談はどうなるんだろうとか考えていたので、こういうスピン・アウト・ストーリは楽しみではある。
一応行く予定。(いつか気が向いたら「寝床」の後日談でも考えようかと思う)

さてこの3月を何とか越せれば、4月早々には「長谷川平蔵」さんが愛した「シャモ鍋」を食べに行く話が決まっている。
どうやらトリスキらしいが、池波正太郎が愛した店だから結構ワクワク。
(これは諸々の打ち上げ)

そして4月中旬は勧進相撲。本日マス席が取れたとの情報があって、これも楽しみ。

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先週の出来事

2024-03-10 18:00:03 | 日記・エッセイ・コラム

先週はいろいろとあったが一番は確定申告が済んだこと。
やはり腹が立つなぁ~、3千万円以下なら納税しなくても良い様にしてもらいたい、そうすればこんな苦労からは解放される。
それとインボイス制度、先年は10~12月までに対象が無くてセーフだったけど今年は間違いなく売り上げの1割は納めなくてはならないから、結構ゆうつう。
さて先週は水曜に神楽坂の中華料理屋に招待されて結構楽しいも旨いひと時を過ごした。後から調べたら日本人に合わせた中華料理とのこと。
友達には京料理風的味付けの中華とは説明したが間違いでは無かった様だ。


魚は沖メバル、ちょうどの中華の魚料理が食べたかったのでこれは願ったり叶ったりの一品。
デザートは「台湾カステラ」、なお撮影を忘れたが点心で「腸粉」が出てきて20数年前の香港で食して以来、我が国ではほとんど見た事が無い一品。
(例えれば春巻きを筒状に巻いたもので、皮がとろっとした柔らかさで不思議な醤油をかけてそれは旨い。)

招待主が持ち込んだ日本酒(こんな事ができるらしい)、これが滅茶苦茶旨いポンシュで日本酒を見直した。
(一応下戸何だけれども味はわかるので)
「まんさくの花」(秋田)と「磯自慢」(静岡・焼津)で4合瓶で5000円出せば買えるらしい。
そして春の風景で「蕗の薹」。

東京の街路樹の「おかめ桜」、今が満開みたい。
これは河津桜と思って調べたらハズレ、この「おかめ桜」はあまり大きくならないので庭木に最適な種らしい。


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「立川流三昧の会」

2024-03-03 20:13:45 | 演芸

本日は西日暮里から一駅の町屋と言うところで「立川流三昧の会」なる落語会に行ってきた。
真福寺から始まった落語道、前回は浅草東洋館(昨年8月)で本日ので3回目とのこと。
約300名収容のホールがほぼ埋まっていたので結構な盛況だったと思う、それに噺家3人の芸に結構しびれた。



今回は前座が女性で、その名が立川談声(だんせい)と言うことで、のっけから笑わしてくれた。

前座:立川談声
   「てんしき」、なかなか面白おかしく演じてくれて先が楽しみ。
雲水師:「宗論」
    この噺の若旦那は宗教に凝り固まって、業を煮やした旦那と若旦那が宗教談義をする噺で、初めて聞いた。
    この師匠らしく今風のクスグリを入れて結構笑わせえてくれたし、’言葉の遊び’を堪能した。
龍志師:「花見の仇討ち」
    こんな所で季節を感じるのも良いもんだと。笑うよりも聞き入るタイプの噺家。
志遊師匠:「富九」トリ
   この噺は酒で客をしくじった太鼓持ちがナケナシの一分で知り合いから富くじを買って、それが1番クジとなるものの、
   その富札を長屋の火事で失くしてしまう。
   やはりトリはトリ。

生でじっくり聞くと、4人がそれぞれの役どころを演じて何やかやでトリを引き立てる様なお題選びやら演出をしているのが良く分かる。
こういう所がナマのだいご味かも知れない。
この三人が交代でトリを務めるそうで、今後もこの会は追いかけようかなどと思う。

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久々に本を読んだ

2024-03-02 19:29:50 | 日記・エッセイ・コラム

久々に本を買って読んだ。
先日ユーチューブ番組を観ていて紹介された本をすぐさまポチッとして買った、そして仕事の合間(例の展示会のブースの裏側で)と通勤電車で読了。
これがなかなか怖い本だった。
いわゆる「原発問題」をマスコミ界、政治世界、官僚世界、受入れ自治体、被災民といろいろな方面から取材を重ねて、原発の危険性を訴えている。賛否両論があるテーマながら一つだけ言える事は「無責任な人達」に扱わせては絶対にいけない技術であるということ。
この先何十年か何百年か後に放射性物質(核廃棄物)の処理方法が確立するかもしれないが、それまでたまり続けるゴミ極めて危険なゴミは置いておくだけで大きな危険とコストが嵩むとんでもない代物、それが良く理解できる内容。

さて前回読んだのはいつの事かと思いきや、一昨年(2022年)10月、それ以来。
昔は勤め帰りに本屋に寄って面白ければすぐにでも買って2冊/週位のペースで読んだもんだった、そして気に入った作家はとことん付き合ったもんだった。やはり眼鏡を掛けなければ細かい文字が読めなくなってからはペースがガクンと落ちて今じゃ年1冊くらいのペース。
これまで嵌った作家は、SFならばウェルズ、ベルヌ、アシモフ、クラーク、ウェルズ、ベルヌ、小松左京、星真一、横田じゅんや、他大勢、国内作家は高木彬光、松本清張、森村誠一、横溝正史、海外物ならばI・フレミング、A・マクリーン、F・フォーサイス、トム・クランシー、C・カッスラー、A・ヘイリー、J・ヒギンズ、あ~記憶力も大分落ちた、それに何のテーマ性も無く流行り物をひたすら読んでいたのが分かる。
その昔「どてらい男」(花登 筺)を職場で回し読みしていた頃、最終巻が出た時には買ってきたは良いが先輩から「早く読んで回せ!」とせっつかれて机の引き出しを開けてこそっと読んだ覚えがある、新書版で2時間位で読める内容だった。良い時代だった。

今は本が売れない時代だそうで、個人経営の本屋さんはほとんど絶滅したが感がある、近頃は寄る機会が無いから特に感じる。
そういえば神田駅の近くで「早川書房」の本社?らしきビルを見つけた、昔お世話になった出版社なので残っていたことに感謝。

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