権助の冒険

ノンセクションでぼちぼちと。

山荘の一夜(清里)

2023-07-30 16:20:19 | 日記・エッセイ・コラム

この週末は山梨の清里へと一泊で件の山荘にお邪魔した。
前から梅雨が明けたら行きたい、などと言っていたのが漸く実現、ただし先週半ばに風邪に掛かり体調万全とはいかず。
でも楽しくも美味しいひと時を過ごした。

昼日中、お席亭は家の周りの木材への防腐剤塗装で良く働き、当方はのんびりと昼寝。
差し入れで頂いたトウモロコシを炭火を起こして焼き目をつけて醤油を垂らして、久々に本格的な焼きトウモロコシを堪能。
なお準備してから食べるまで約1時間、炭火を起こして焼き目がついて何たらカンたらのスローフード、手間が掛かるというのは旨く食べる必要条件かも知れない。

夜のメニューは焼き肉(豚バラとカルビ)それにトマト風味のパスタ、これは旨かった。
ここではいつも七輪の炭火で肉を焼く、それが何ともいえない風情でここならではの御馳走。

次は激安の牛切り落としでスキヤキを囲もうかなどと、それに寒い夜の薪ストーブも楽しみだ。

夜間の立ち木の風景で明るい点は月の漏れた光、そして朝のほぼ同じ風景。

夜の清里は涼しくて、避暑には最適。
朝起きたらガラス戸が閉まっていたので、お席亭が夜中に寒くて閉めたらしい。
朝の山荘庭のブルーべリーと南アルプスの山々。

そして明野のひまわり畑、今年は盛況。

これを見るといつも”ジョン・ウインダム”の「トリフィド時代」が頭に浮かぶ。

(この文庫本はSF世界の入り口に迷い込んだ直後に読んで今だに所有している現物) 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

沖釣り

2023-07-22 20:55:45 | 釣り・魚

土曜は師匠からのお誘いで三浦半島沖で釣り、良いお日柄で釣果はともかく心地よい風と風景と好天と凪で良い一日で、まさしく命の洗濯。



比較的大きいのはアラ、その他はカサゴ、ムツ、他、細かいのは明日にでも油で揚げようかと。
大きいのは刺身で。
なおこのアラは魚信が分からなくて上げたら付いてた、恥ずかしい限り。

PS: 日曜の朝、面倒な雑魚のから揚げを。

そもそも深海(約200m位)から釣り上げるのでたいていは水圧変化で復活可能位に弱ってしまう。
なのでこんな雑魚(失礼)でも旨く食べてあげれば良い功徳になるかと。
(細い魚はカマス、ベラ、シロムツ、カサゴ等々)

PS:アラは半身ずつ刺身で2回ほど堪能して、最後に頭を塩焼きにしたら滅法旨かった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やすらぎ寄席

2023-07-20 23:20:50 | 演芸

前回(5月)に引き続き2か月振りの立川一門会、まぁ今週一番の楽しみの時。
今回の師匠たちは見事なまでに夏に相応しい噺でまとめている。
前座:生ぼう「てんしき」、雲水師「???」、談幸師「千両みかん」、ぜん馬師「豊志賀の死(怪談話)」
雲水師の噺は上方噺でお題不明。


「てんしき」:前座
とある和尚が医者に掛かり「テンシキはあるか?」と聞かれ、知らないとは言えないので適当に応じて弟子の珍念んに調べさせる。
こまった珍念はくだんの医者に尋ねて「おなら」のことと知るが、一計を案じて和尚に嘘(盃のことと)を報告する。
この前座:「立川生ぼう」はもう少し間を開けて話したらと思う、まるで忘れる前に話してしまおうか、または時間が迫ったかみたいな風。

「???」:雲水師
ウナギのかば焼きの発明噺、大阪のさる料理屋が食えば当たると信じられている「ぬるまん=ウナギ」をかば焼きにして出すと言う噺。
大阪の半ぐれと薩摩の侍の喧嘩の仲裁にはいったヒシマサなる料理屋の主人が自ら発明したウナギを手打ちの宴席に出すというもの。
これは雲水師が「嘘だから信じちゃダメよ!」と念を押していたから創作噺かも。

「千両みかん」
恋煩いの若旦那の相手は夏場のミカン、手に入れることを請け負った番頭が江戸中を探しまわりとうとう1個だけ見つける、その価千両。
10袋のミカンを若旦那が口にするたびに100両、200両、、、と数える番頭、最後の3袋を両親と番頭にと手渡された番頭は、、、、
この話は何時聞いても悲劇だと思う。

「豊志賀の死」
真景塁が淵の1席で、典型的な怪談話。この話は人の運命やら因縁やらがまとわりつく結構な連作怪談噺の一話で生を聞けたのは本当に幸い。
『抜き読みの形で発端部の「宗悦殺し」、深見新左衛門の長男新五郎が皆川宗悦の次女お園に片恋慕する悲劇「深見新五郎」、新左衛門の次男新吉と宗悦の長女である稽古屋の女師匠豊志賀との悲恋「豊志賀の死」、豊志賀の弟子お久と新吉のなりゆき「お久殺し」のくだりなどが、現在もしばしば高座にて演じられる。』(出典:ウィキペディア)
だんだんとぜん馬師匠に取りつかれている気がする。

そうそう、最後の抽選会で結構良いクジを引いて結構な海鮮せんべいの詰合せ(最後の画像)をいただいた、ぜん馬師匠に届いたお中元の一品らしい、なんかすご~く得した一日だった。
(本日は夏枯れで17人の観客で15品の商品、あぶれた二人は手ぬぐいを頂いた様で、これが一番の福だったかも)

こちらもどうぞ。(昨年暮れにこの人のこの話を生で聞いた=ささやかな自慢)
『立川ぜん馬』による人情噺の最高峰『芝浜』【寄席チャンネル落語・お笑いセレクト】

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

富良野メロンご一行様ご到着

2023-07-18 20:07:54 | 食・レシピ

先週、突然、北海道の知人より立派な富良野メロンが届いた、開梱して心の中で叫んだ『あっと驚くタメゴ~ロ~』。
お盆を前に立派なご供物が出来た。


こんな上等なのはとんと縁が無いから、食べるのに勇気が必要で、昨晩家族一同で食したところ結構な熟れ具合で最高に美味かった。

日本の農畜産物はその品質において世界一ではないかと思っている。
かつては世界をリードした重機械工業、電子産業、半導体産業、ほとんどの業種が世界に遅れをとっていて、もはや先進国と言うのも恥ずかしいくらい。おまけに少子化傾向は止まらずに国力の回復の気配がない。
でも農産物とか畜産物とかは世界に冠たる地位を築いている様で、都市への人口集中緩和と食料自給率を上げるためにもこの分野に国が資金をつぎ込んでも良いと思う、こんなメロンを食べた後は特に。
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「デビルズ・アワー」

2023-07-15 14:37:33 | テレビ番組

「デビルズ・アワー」、ゾクゾクする様な傑作ミステリードラマ。
全六話(60分/話)構成で最初の2話位まではオカルト風ホラーで迫るが、途中「セブン」の様な色合いのドラマになり、最後にすべての線が一本に纏まるというもので、結構はまる面白さだった。
〔内容〕
シングル・マザーのルーシー・チェンバーズは訳ありの息子と毎朝3:33分に覚醒することやデジャブの様な幻覚に悩まされている。
そんなルーシーの私生活は子供と自分のカウンセリングに通ったり、別れた夫とたまに再会したり、児童相談員として活躍したりとそこそこ幸せな日々をおくっていた。
そんな日々に近辺で不可解な連続殺人事件が起こり、やがてはそれに母子ともども巻き込まれることとなる。

ともかく最後までみると本当に面白いが、そこに行き着くにはかなりの忍耐を必要するので、前・後編位に要領よく編集したらもっと観易くなったと思う
。(このシリーズは全視聴者の約3割位は多分途中で挫折すると思う)
場面もくるくる過去と未来を動き回るし、その意味も第六話でようやく合点が行く次第、普通なら1話目か2話目のパイロット版でスポンサーが離れると思う様な造り。

しかし
初めて見たこのドラマの主演女優はとても良い女優でその表情の豊かさは特筆もの、それにこのドラマは拳銃が一切登場しない、その代わりに喫煙シーンはわりと多い、変わった味わいでもある。

The Devil's Hour | Official Trailer A | Prime Video


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

四万六千日

2023-07-11 08:09:52 | 日記・エッセイ・コラム

昨日は浅草寺の四万六千日で、指示を受けて雷除けのお札とホウヅキを買いに行ってきた、ともかく暑かった。

 
そして「ほうづき市」

「四万六千日(しまんろくせんにち)」と言えば落語の「舟徳」が真っ先に頭に浮かぶ、噺では知っていたがこの機会に調べてようやく納得した次第。
この「舟徳」と言う噺はいろいろ名人の口上に乗っているが、やはり小三治師匠かな。
柳家小三治 船徳

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

梅雨

2023-07-09 20:31:20 | 音楽

「梅雨」というテーマで一言。
最近映画館通いが続いているのは朝起きた時の雨模様の天気、これをみると何となく「久々に映画館にでもゆくか~」って気分になる。
ここは「映画を見に行こう」では無く「映画館に行こう、それから何を観るかだ」になる。
本当にこの鬱陶しいジメジメした天気は、どこか気分転換できる手軽な所としての映画館、昔はパチンコ屋だったかも。

こんな天気でも洗濯をしなけりゃならないが、外出が多いから仮に好天でも外には干せないし中に干したら乾きそうに無い、ということで2年程前に中華性の除湿器(コンプレッサ式)を買ったら、これが具合が良い、何しろスマホで現室温と湿度がモニター出来てON/OFFタイマーの設定までできる。
これと安手のサーキュレータ(アイリスオーヤマ製)と組合せると抜群の”室内干し洗濯物乾燥システム”の出来上がりで、たいそう助かっている。
とりあえず2年使用できているから合格。

で、雨に因んで好きな曲を紹介。(リアルタイムでは聞いてないがリバイバルで聞いた覚えがある)

ザ・カスケーズ 悲しき雨音 (訳詩付き)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「逆転のトライアングル」「バビロン」

2023-07-08 22:08:59 | 映画

逆転のトライアングル」と「バビロン」の二本立てで少々くたびれた、と言うのも前者が2時間20分、後者が3時間で午後1時に席について19:30まで。
でも2022年の話題作が二本立てとお得で面白かった、それに「バビロン」は音響の良い映画館ならでは楽しみ堪能。
映画館で見ると音響の良さは楽しみでもある。

逆転のトライアングル
 インフルエンサーとしても活躍する売れっ子モデルのヤヤは豪華客船のクルーズ旅に招待され、モデルの恋人カールと一緒に参加することに。彼ら以外の乗客はロシアの新興財閥や武器商人をはじめいずれ劣らぬ大富豪ばかり。そんな超絶セレブたちの豪華クルーズは、高額チップのためならどんな無理難題も笑顔で従う客室乗務員たちと、料理や清掃を担当する裏方スタッフたちによって支えられ、ゴージャスで快適な旅になるはずだった。しかしやがて、アルコール依存症の男が船長を務める船は、激しい嵐の中を進んでいくことになるのだったが…。
(出典:全洋画オンライン)


ブラックユーモア満載のコメディで、先行きの展開が結構楽しみなのと効果音の使い方が面白い。
最初は「ポセイドン・アドベンチャー」風の群像劇でTVシリーズ「ロスト」みたいな展開、そして結構笑うシーンがあった。難を言えば全2時間28分の尺は2時間以内に纏めてくれたら良かったけれども。

バビロン
 映画産業が急成長する中、量産されるサイレント映画が莫大な富を生み出していた1920年代のハリウッド。毎晩のように開かれる豪華なパーティの主役は、サイレント映画の大スター、ジャック・コンラッド。そんな贅を尽くした規格外のパーティに潜り込んだのは、映画スターを夢見る怖いもの知らずの新進女優のネリー。彼女はそこで映画製作を夢見るメキシコ移民の青年マニーと出会い意気投合。ネリーが映画関係者の目に留まりハリウッドデビューのチャンスを掴む一方、マニーもジャックに気に入られ、彼の助手に抜擢され、晴れて憧れの世界に足を踏み入れていくのだったが…。(出典:全洋画オンライン)

この映画は「雨に唄えば」みたいに映画史(それも内幕)のぞけることが面白い、実際「雨に唄えば」が直接・間接に引用されていて、最後はギャングまで出てきてのドタバタぶり、そして主人公が1952年の映画館で「雨に唄えば」を見て終わる。
ブラッド・ピッドは脇を固める役者といった感じで、なかなか重厚感があってよかった。
この映画も2時間位にまとめてくれたらありがたい。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ター」

2023-07-02 10:42:14 | 映画

先週から映画館通いが続いている。
本日は朝から鬱陶しい雨模様で思いついた様に映画館に行くことにして、早速物色して見つけた「ター」、ケート・ブランシェット主演なのでそれほどのハズレではないだろうと思ったが、ハズレ。
時々挿入されるルハーサル画面ですごい迫力の音を聞かせてくれるが、筋立てが理解できなかった、寄る年波のせいなのかも。

〔内容〕
 女性として初めてベルリンフィルの首席指揮者に就任したリディア・ターは、類まれな才能に甘んじることなく、常に努力を重ねて現在の地位を掴み取ってきた。今や作曲家としても活躍し、自伝の出版も控える彼女だったが、新曲が思うように作れず生みの苦しみを味わうとともに、マーラーの交響曲で唯一残っていた第5番の録音が目前に迫り大きなプレッシャーにも晒されていた。そんな中、かつてターが指導した若手指揮者の自殺が明らかとなり、これを境に彼女と周囲の歯車が急速に狂い始めていくのだったが…。
(出典:全洋画オンライン)

ケート・ブランシェットの一人芝居を延々2時間以上もつき合わされて少々クタビレタというのが素直な感想、それにしても怪演だった。

なおこのリディア・ターと言う人物は創作された人物らしく、その意味ではこの映画は虚構の王様の様な映画。
でも難しい映画、このところ映画館に通うが当たりに恵まれない。
(おまけに予告を)
映画「TAR/ター」日本版予告編/5.12劇場公開


もし事前にこの予告編に接していたら”次はこれを絶対に見よう”と決心したことだろうと思う、それぐらいこの予告編は見事な出来栄え。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「遺灰は語る」(追記)

2023-07-01 08:36:08 | 映画

遺灰は語る」、昼日中に時間を割いて鑑賞、芸術性が高すぎて良く分からなかった。
イタリアのムッソリーニ政権下で死んだノーベル文学賞受賞者”ピランデルロ”の死と戦後にその遺灰を遺言に基づいてシチリアに運ぶまでの物語り。
そして最後に、”ピランデルロ”の短編が総天然色で披露される。(本編はモノクロ)

この映画は劇的な展開を楽しむものでは無くて、画面の美しさや芸術性を感じるものかも。
よくよく考えれば”イアン・フレミング” や ”アリステア・マクリーン”はノーベル文学賞に無縁だろうから、ノーベル文学賞を受賞した ”ピランデルロ” の小説を面白く感じる訳が無い、と納得。

なおこの映画、もし自宅で見ていたら多分最後までみることは無かったろうと思う、だから映画館で観ることが大事。

******  追記 ******************************
後で考えるとこの映画は、オムニバス映画として観ると何となく納得できる。
1番目のストーリは本人の死と時代背景の描写、2番目は位牌を掘り出して米軍に輸送を断られるまで、三番目は輸送する列車内のエピソード、四番目はシチリア島での葬儀に関わるごたごた、五番目は埋葬まで、で、最後が短編「釘」の映像描写。
やはり良い映画だったかもしれない、不覚にも一回見ただけでは理解できなかった様だ。
*********************************************

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする