権助の冒険

BlogzineからGooにやんごとなき事情により引っ越し。
これを機にブログタイトルを「権助の冒険」に変更

「椿三十郎」

2019-04-05 10:04:08 | 映画

椿三十郎」、この映画は本ブログでも様々な形で触れてきたが、とうとう(と言うほどのもんでも無いが)記事にすることになった。
NHK-BSが黒沢明の映画を何本か放映してくれて、その中の一本、昨晩じっくりと鑑賞。
この映画は幼い頃父に連れられて映画館で観た記憶がある、最後のシーンは幼子にはかなり鮮烈でいまだにその驚きを記憶している。
いまから思えば父は自分が見たくて連れて行ってくれたのかもしれない。

さて映画の内容は、ハリウッドの娯楽映画の上を行くレベル。
はでな切り合い(チャンバラシーン)は上手く抑えられていてユーモアを交えた脚本が見事、それに応える東宝の定番役者陣が見事、約90分にまとめた編集も見事。
奥方や小林桂樹の役回り、そして最後に出てくる伊藤雄之助の上手さ、やはり「うーーん!」以外の何物でも無い。
2007年にリメークされているがこれは暴挙と言わざるを得ない。

『用心棒』『椿三十郎』 特報+予告篇

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「傷だらけの栄光」

2019-04-03 14:54:44 | 映画

傷だらけの栄光」、昨日観たらこれが見事。
前半の店舗の良さ、後半のサクセス・ストーリの面白さ、主役のポール・ニューマン(実は大ファン)が良かった。
ちょい悪のチンピラ時代や成功して大成しつつある姿の演じ分けが見事、そしてムショが似合う役者でもある。
そしてこの映画は「暴力脱獄」(「~栄光」はこの映画の10年後の作品)の次に位置する面白さ。
また少年時代のチンピラの抗争シーンでスティーブ・マックイーン風の若い役者が居て後で調べたらこれが映画デビューとのこと、八百長を仕掛ける悪役がどこかで観た顔だと思ったら若きロバート・ロジア(脇役がメインでFBI捜査官を演じたTVドラマでなじみになった役者、コロンボの「魔術師の幻想」にも出ている)、古い映画はこういう出会いがまた楽しい。

20120513傷だらけの栄光.wmv

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「赤ひげ」

2019-03-30 08:01:17 | 映画

赤ひげ」恥ずかしながら昨日初めて観た。
誠に見事な映画で、山本周五郎の人情噺を見事なまでに映像化、これが黒沢明かと疑う作風。
いろいろと感心した点があるが一番の驚きは「加山雄三」、これほどの役者とは思わなかった、興行成績狙いでの起用だったかもしれないが監督が見事に使い切った様に思う。
物語に織り込まれたエピソード群の数々のメインとなる役者、山崎務、香川京子、二木てるみ、誰もが迫真の演技で画面の作り込みも見事。
これまで名画座に掛かっていたろうけども跨いでいたのが悔やまれるが、民放の放映でズタズタにカットされた代物を見なかったことはラッキーだった。

〔物語〕
 江戸時代の小石川養生所を舞台に、そこを訪れる庶民の人生模様と通称赤ひげと呼ばれる所長と青年医師の心の交流を描く。長崎で和蘭陀医学を学んだ青年・保本登は、医師見習いとして小石川養生所に住み込むことになる。養生所の貧乏くささとひげを生やし無骨な所長・赤ひげに好感を持てない保本は養生所の禁を犯して破門されることさえ望んでいた。しかし、赤ひげの診断と医療技術の確かさを知り、また彼を頼る貧乏な人々の姿に次第に心を動かされていくのだった……。(出典:全洋画オンライン)

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「ハート・ビート」

2019-03-26 13:06:46 | 映画

NHKのBSでたまにこんなのを放映してくれる。
陳腐なまでの青春ラブドラマで想定内の演出と結末、でも音楽シーンが素晴らしくて結局最後まで付き合って妙に感心してしまった。
音楽を題材とした映画は数あってどれもが皆面白い「ビヨンド・ザ・シー」「フュービラス・ベイカーボーイズ」「ジャージ・ボーイズ」「オーケストラ!」「ストックホルムでワルツを」「セッション」、、、それに数々のミュージカル映画、挙げたらきりが無い。

この映画はそれにバレエやヒップホップやモダンダンスやクラシック音楽やポピュラー音楽等の多彩な音楽やらダンスやらがゴチャゴチャというか整理整頓されて場面化されてるのでそれはそれは見事。
地下鉄の駅でのストリートミュージシャンの場面、同じくダンスバトル、バレエの練習シーンやヒップホップの練習シーン、その他の楽器演奏シーン、こんな映画は出来ることなら劇場で観たい。
くどい様だが物語は陳腐で取り柄は無いし、出演者は誰一人知る者なし、でも映画としては(非常に)面白い。
そういえば電車内の動画でミュージカル「キャッツ」で猫の演者がくるくる回るシーンで首がぶれずに正面を向いているシーンがある(ナポレオンズの定番奇術みたいで)、これにもいたく感心しており、出来ることなら一度観劇してみたい。

ハートビート(字幕版)

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戦艦大和(1953年-新東宝)

2019-03-03 20:29:52 | 映画

1953年(昭和28年)公開の「戦艦大和」をPCで観た。
これが実に良く出来ていて、昭和28年という時代で新東宝とかいう映画会社これだけでも遠い昔の映画。
とは言っても昔のTV放映で見たことのあるシーンも結構あった、俳優陣を含む製作人のほとんどが従軍経験があったろうから軍隊表現に現実感がある、物語の質も良い。
明治天皇と日露戦争」とこの「戦艦大和」を新東宝二本立てで名画座興行したら是非行ってみたいと思う。

どうしても2005年製作の「男たちの大和」と比較したくなるが、特撮(CG)以外はすべて、つまりは映画の出来は1953年製の方が圧倒的に良いと思う、その一番の原因は作り手側の戦争経験だろうと思う。
最近の戦争映画「日本の一番ながい日」とか「山本五十六」などは一度見ると二度と見る気が起きない、作り手側の媚(こび)が見え隠れする。

さて戦争実体験は当方にも無いが、身近の大人たちからは武勇伝とか殴られた話とかを良く聞かされた。小さな頃、父親に町に連れて行ってもらうと傷痍軍人と称する軍服姿の松葉杖の人たちがデパートの前でアコーデオンを弾いているのを見た記憶もある。(今となっては本当に見たのか後からの刷り込みなのかは分からないが)
また学校では先生が授業中に息抜きに戦争経験の話も良くした。(こういう趣向は結構受けていた)
 ・南方ではバナナが食いほうだいだった。(子供の頃はバナナは超高級品だった、一本を兄弟で分けて食べた時代)
 ・スピンドル油で天ぷらを揚げて食ったら猛烈な下痢をした。(数学の高尾先生だったか)
 ・隣家の爺さんからは「家族制度を壊して日本の国を壊したのは進駐軍の仕業だ」←今の右翼と同じことを言っていた。
 ・兄の友人の父親はシベリア抑留の途中の列車から脱走して実家に戻ったとか。
 ・私の父も戦後のドサクサで兵営から逃げ出して家に憲兵が来たとか。

さすがに片田舎だったんで進駐軍の所業の話は聞いていない、でも子供の頃はゼロ戦や隼や大和や長門や伊号とかタイガー戦車とかともかくそんなものに憧れた、ミッドウェー海戦は魚雷を爆弾に換装などしなければ勝てたとか、あの戦争は惜しくも負けたが力道山が仇を取ってくれてるとか結構信じていた。
一方で少年漫画の世界では「紫電改のタカ」「忍者部隊月光」「大空のちかい?(加藤隼戦闘隊)」「ゼロ戦レッド」「ゼロ戦太郎」ともかく戦争漫画全盛で、漫画雑誌には小松崎茂氏のイラストで戦艦大和やゼロ戦の仕組みやらが図示解説されていたし、プラモデルでは第二次大戦の航空機や戦車や戦艦は定番だった、ともかく結構身近な存在としての戦後があった。
一応戦争を知っている世代と言えるだろうと思う。

さていつまで観れるか分からないが、ここで。

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「おしゃれ泥棒」

2019-01-31 11:36:02 | 映画

おしゃれ泥棒」、先日初めて見た。
オードリ・ヘップバーンのこのタイトルからして長い間忌避してきたが、見たら「面白いじゃねーか!」と言うこと。
何といってもオードリが綺麗で可愛いいし品もある、最近見たオードリの映画は「マイ・フェアレディ」「ティファニーで朝食を」とかどれもみな魅力的で面白い。
今頃何を言ってるのか言われそうだが、若い時はまずこんなナヨナヨしたのはお足出して観ることは先ず無かったからしょうがない。
(実際タイトルに「愛~」「~愛」「~愛~」「青春~」「哀しみの~」とか付いてるのは意識して避けてきた)
この映画は泥棒ネタで、主演男優はピータ・オツール、これが見事なくらいのハンサムでやさ男、これまで病的なヒーロしか知らないから多いに新鮮だった。
ともかくこの映画は美男・美女の織りなす絵に描いた様なラブ・コメディ。

〔内容〕
 贋作画家シャルル・ボネの家に、内偵中の私立探偵シモンが忍び込んだ。ところがたちまち、画家の娘ニコルに発見されてしまう。シモンを泥棒と信じたニコルは、美術館からビーナス像を盗み出すことを依頼する。警戒厳重な美術館に、二人は潜入することに成功するが……。

このシャルル・ボネを演じている役者はヒュー・グリフィス、と言ってもなじみでは無い。唯一知ってるのは大作「ベン・ハー」での族長イルデリム役(アラブの富豪でベン・ハーのパトロン)、この人がこの映画のコメディタッチにピッタリ嵌ってラストシーンも思わず「クスッ」となった。

まだまだ見てない面白いのがありそうだこと。

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気になった映画二本(ジャームッシュ・ワールド)

2019-01-12 07:58:10 | 映画

年末に録ダメした映画で気になった映画二本を紹介。
どちらも何とも不思議な映画で、たいして面白くは無いのだが何かが起こる様な期待が最後まであって、なんてこと無く映画は終わる、でも腹が立たないどころか名作でも観たかの様な錯覚を覚えさせてくれる。
未だにHDDから消去できないでいる。

ダウン・バイ・ロー 
 舞台はニューオリンズ。ザックとジャックが、それぞれ警察がらみの罠にひっかかってOPP刑務所の同じ房に入れられる。そこに不思議な仲間、イタリア人旅行者のロベルトが加わって、脱獄からどことも知れぬどこかへ、3人は地獄とも天国ともつかぬ冒険の旅を重ねてゆく……。(出典:全洋画オンライン)

ストレンジャー・ザン・パラダイス
 ウィリーはニューヨークに10年住んでいる。ハンガリー出身で本名はベラ・モルナー。ある日彼のもとに、クリーブランドに住むおばさんから、16歳のいとこエヴァがアメリカでの新しい生活を始めるべくブタペストから来るが、自分が急に入院することになってしまった為、10日間ほど預かってほしいという電話がかかってくる……。(出典:全洋画オンライン)

実はこれらの映画は以前に映画館で観た「パターソン」と同じ監督、道理で似た様な感想になる訳だと納得。
ただパターソンの主人公は善良な若い男性バスドライバー、上で紹介している映画の主人公(達)はポン引きとかチンピラとか社会の底辺の破れかぶれの若者たち、ここらへんが違う。
どうやらこの監督にはまってしまってる様だ。

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年末/年始の映画

2019-01-05 16:21:25 | 映画

昨日はキネカ大森に「グレイテスト・ショーマン」と1964年公開の東宝「君も出世出来る」の旧作ミュージカル二本立て、これは超の付くお得な番組だった。

グレイテスト・ショーマン
これは昨年公開時にも映画館に足を運んだが、一年も経たない内にもう一度みれるとは何たる幸せ。
昨年見た時にはラスト10分で何とトイレに駆け込む失態をして後味の悪い思いをしたので今回は準備万端で臨んだ、と言っても上映前にコーヒをガブガブ飲むのを止めただけだが。
映画の方は、オープンニングからグイグイ引き付ける’つかみ’の良さで、見事な歌と踊り、こりゃ何回でも付き合える面白さ。
実際ミュージカルは映画館の音響と大画面に繰り広げられる群舞の迫力が見事、これはDVDや4Kやら8Kやらでも絶対に味わえない。(でも途中でポーズにしてトイレには行けない!)
内容は過去記事参照。

「君も出世出来る」
1960年代ではお馴染みのフランキー堺演じる三枚目と二枚目の高島忠夫に幸村いずみやら中尾ミエが絡む和製ミュージカル。
上の作品を見た後では「トホホ」感が半端でないが、気楽に楽しめてクールダウン効果は抜群だった。
(一応ミュージカルらしい見事なシーンは挿入されておりそれなりに楽しめたということかな)
実はフィルムが切れるという昔ながらの事件があって役10分程空白(真っ暗だったり開き直って灯りをつけたり)があって、雰囲気までもが1960年代の場末の映画館にタイムスリップしてしまった。
(帰りの時にはお詫びの印に無料鑑賞券をくれたのでこれは超ラッキー)

何がジェーンに起こったか?
録ダメした奴を大晦日に一人さみしく見たが、これが傑作サスペンスで思わずうなってしまった、まだまだ未見の名作は多いことに感謝しなければ。
1962年製の映画で、「サイコ」と「ミザリー」を合わせた様な内容で、息もつがせぬ2時間だった。

 古い屋敷に一組の姉妹ブランチとジェーンが暮らしていた。ジェーンは可愛らしい名子役で一世を風靡したが、成長してからは仕事も無く、美貌のブランチの下で鬱屈した生活を送っていたのだった。そんなある日、ブランチが事故で半身の自由を失ってしまう。立場の逆転したジェーンは、押え付けられていた鬱憤を、陰湿ないじめで晴らそうとする。やがてブランチは、ジェーンのもとから逃げ出そうとするのだが……。
(出典:全洋画オンライン)

最後のシーンは見事!

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西部劇「ビリー・ザ・キッド」「ワイアット・アープ」「アパルーサの決闘」

2018-12-23 14:33:29 | 映画

三本の西部劇「ビリー・ザ・キッド」「ワイアット・アープ」「アパルーサの決闘」をみて久しぶりに西部劇を堪能した。
先ずは「ビリー・ザ・キッド/21才の生涯」、ジェームズ・コバーンが最初から最後まで引っ張っていた映画で、肝心のビリーの印象がかなり弱い。でもサム・ペキンパーが絶頂期だけあって画面が生き生きしてこれだけでもお腹が膨らむ思い。
ビリーの映画は数多く作られていて、ポール・ニューマンの「左利きの拳銃」の方がより印象深い。

ワイアット・アープ
ケビン・コスナーが主演の絵に描いた様なつまらない大作伝記映画。
クライマックスの無いアクション映画で、ルキノ・ビスコンティが西部劇作るとこんなのになるんだろうと思う。
190分の長尺映画に居眠りもせずに付き合ったんから、見ていた当方が辛抱強いのか映画が魅力があったのか良くは分からない。
でもデニス・クエイドのドク・ホリディは良かった。

最後の「アパルーサの決闘
21世紀の西部劇としては十二分に古き良き時代の西部劇の色を出していて、日本の役者が大石内蔵助をやりたがるのと同じで、西部の無法地帯の保安官役(できればワイアット・アープ)というのは’いつかはやりたい役柄’なんだろうと思う。
エド・ハリスは悪役顔だから西部劇が見事にはまっていたと思うが、相棒役のビゴ・モーテンセンが良くて完全に主役を食ってしまった、でも監督エド・ハリスとしては満足だったろう。

「アパルーサの決闘」>「ビリー・ザ・キッド」>「ワイアット・アープ」の順で面白かった。

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「遊星からの物体X」デジタル・リマスター

2018-12-14 20:53:34 | 映画

本日が上映最終日とのことなのであわてて仕事を仕舞いにして見に行った「遊星からの物体X」。
何しろビデオでしか見たことが無かったので、映画館で観れるとは夢にも思わなかった。
やはり家でレンタル・ムービーよりは映画館、音が違う。とりわけこの映画はホラーとの前評判なので効果音が見事。
この映画の監督はジョン・カーペンターで一級のサスペンス映画を作る、「ニューヨーク1997」とか「要塞警察」なんかは良かった。(残念なことにどちらもレンタル・ビデオ)
タイトルの「遊星~」と言うのもノスタルジックで何とも心地良い、それもそのはずで1951年製作の「遊星よりの物体X」のリメークなので。
なおホラーというよりは立派なSF、スターウォーズよりは数段まともなSF。

〈内容〉
10万年前に地球に飛来した謎の巨大UFOを発見した南極観測隊のノルウェー基地が全滅。やがてノルウェー隊の犬を媒介にしてアメリカ基地に未知の生命体が侵入した。それは次々と形態を変えながら隊員たちに襲いかかる……。
(出典:全洋画オンライン)

『遊星からの物体X』デジタル・リマスター版予告編

遊星と言えば「遊星王子」が真っ先に思いつく、洗面器が回転しながら火を噴いて空を飛ぶシーンをかすかに覚えている。
そして抜け出して映画をみるのは授業を抜け出して観た「大脱走」、以来とは言わないがかなり久しぶり。

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