久々に面白い邦画に出会った、いつも腐している邦画でも時々こんなのに出会うと嬉しくなる。
<ストーリ>
金もなく、恋人もいない売れないマジシャンの晴夫。母親には生まれてすぐに捨てられ、父親ともいまや絶縁状態で、自らの惨めな人生を恨む日々。そんなある日、行方も分からなかった父の訃報が飛び込んでくる。父は荒川の河川敷でホームレスになっていたらしい。やりきれない気持ちに苛まれた晴夫だったが、そんな彼を突然の雷が直撃する。次の瞬間、意識を取り戻した彼は、なんと40年前の浅草にタイムスリップしていた。途方に暮れ街を彷徨う晴夫は、やがて演芸ホールでマジックを披露する若き日の父とその助手を務める母と出会う。そして、ひょんなことから父とコンビを組むことになり、思いがけず人気者となっていく晴夫だったが…。
(出展:全洋画オンライン)
小泉洋、柴崎コウ、それに’劇団ひとり’の三人芝居の様な内容で、それぞれがキッチリ仕事をして見終わっアt後に爽快感を味わえる。柴崎コウも小泉洋も大河ドラマよりはるかに良い出来で見直した。
芸人の世界を描いた映画は洋の東西を問わず面白いのが多い、今回は手品のネタバラシはほとんど無いがその分浅草の演芸世界の雰囲気が多少味わえる。
(手品のネタバラシでは「プレステージ」が最高だった)
監督素人の劇団ひとり、三谷幸喜の映画を超えてよくぞここまで仕上げたもんだと感心するしかない。
そして邦画が唯一洋画と競えるのはこの分野だろうと思う。
かなり昔のTVドラマで『月なきみ空の天坊一座』(1986年)で川谷拓三が売れない手品師でやはり面白い人情ドラマだった。(これって井上ひさしが原作だから面白い訳だわ。)
こんなのが好きなのかもしれない。
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