権助の冒険

ノンセクションでぼちぼちと。

映画「大統領の執事の涙」

2014-02-22 20:34:53 | 映画

誰にも気兼ねなく見たい映画というのがある。
今日見たこの映画「大統領の執事の涙」もそう、一人でじっくりと鑑賞。


YouTube: 映画『大統領の執事の涙』予告編

一人の黒人の背中越しに、残酷な人種差別の時代、公民権運動の時代、ベトナム戦争の時代、を地味に描いていて大きな山場やどんでん返しやアクションも無い。
そんな映画なんだけども主演の役者さん(フォレスト・ウィテカー)や脇を固める役者さんが大変に良くて、その上アイゼンハワー、ケネディ、ジョンソン、ニクソン、レーガン等々の各大統領を1エピソードでその人格を表現するという見事な演出、ともすれば歴代大統領のだらだらとエピソードが連なる所を見事に纏めた監督の腕の冴え等の見どころが満載。
この主人公、背中の演技が見事で、ケネディが立ち去ろうとする主人公に話しかけた時の”背中”は取り分け見事だった。
そう言えばレーガン夫人役でジェーン・フォンダが出ていたが、全く気が付かなかった。
こんな映画を映画館で見ると「来て見て良かった」という気分になれる。

フォレスト・ウィテカーと言う役者さん、結構脇役で良くみる人で、一番強く印象に残っているのは「スモーク」。 禁煙を始めた当時見たこともあって大好きな映画の一つ、これは絶対にお勧め出来る名画。

ところでこの映画の邦題「大統領の執事の涙」には多いに不満、普通に「大統領の執事」で充分だろうに。”の涙”は余計、受け狙いが見え見えで気に入らない。

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