権助の冒険

ノンセクションでぼちぼちと。

桂枝雀の「地獄八景亡者戯れ」

2012-02-16 22:05:13 | 日記・エッセイ・コラム

桂枝雀 、いまさらながら惜しい人だなぁ、としみじみ思う。
この人の芸はもう独特の世界観で面白いし飽きない、天才ゆえにウツで亡くなった、惜しい。
上方落語でも米朝とこの人は別格。

で、枝雀の「地獄八景亡者の戯れ」はとりわけ本当に誠に実に面白く、約1時間の長尺ながら飽きることがない。
で、こんな話。

鯖を食べて食当たりで死んだ男が冥土で伊勢屋のご隠居と再会するところから始まり、三途の川下り、六道の辻、賽の河原、閻魔の庁などおなじみの地獄の風景を主人公が入れ替わりつつ描写し、地獄行きの判決が下った4人の男があれやこれやの手で鬼を困らせる下りまでを描く。通常のサゲ「大王を飲んで下してしまう」は、漢方薬大黄にかけているが、馴染みにくいこともあり、枝雀は「嘘をついたら地獄で閻魔大王に舌を抜かれる」という警句を踏まえたサゲに変えている。

この話はかつてのNHK朝ドラ「チリトテチン」の師匠「徒然亭草若」(渡瀬恒彦)の十八番話。

さて、スマホで一番気に入ったのは、ねっころがりながらYoutubeを楽しめることで、この話もyoutubeから。
ところで鯖を食べて、、、なんてのは人事では無いなぁ。

コメント (2)
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