藤原コーチのテニスランド

チャンスに気付くヒントかも・・・

現状を知って、スタートしよう。

2005年09月02日 | テニス
『スラムダンク』に学ぶ、テニス上達法 パート30

自分の姿は、意外とわかっていないものです。

桜木花道は自分のシュートフォームを撮影したビデオを見ます。
桜木「ウソだ・・・・コレがオレ?」
水戸「どーみても花道じゃねーか」
桜木(違う・・・!!こんなのはオレじゃねぇ・・・!!)
桜木のセルフイメージでは、かっこよくシュートしている姿です。
桜木(こ・・・・このカッコ悪いのは誰だ・・・・)
安西先生「下手糞の 上級者への道のりは 己が下手さを知りて一歩目」
桜木「ど・・・どういう意味だ?」
練習が終わった後、桜木は一人でビデオを見ます。
桜木(メチャクチャだ・・・・)「もーちょっとボールは高く上げた方がいいかな・・・明日オヤジに聞いてみよう」


自分の実際に打っているフォームと、セルフイメージのフォームには、だいたいギャップがあります。
僕は、レッスンで生徒さんのフォームを撮影し、レクチャーすることがあります。
はじめてビデオクラスに参加した方は、「エエーッ!私こんなフォームで打ってたの!?コーチが言ってた意味がわかった!!」というリアクションをします。
予想以上にギャップがあるのです。
自分の現在の状態を、正確に把握することが、まず第一です。
思っていたことと違っていると、ショックです。
しかし、その事実を受け入れることで、はじめて先へ進めます。
自分自身がこの事実を認識していないと、ほぼ無意識で行っている動作について、意識することはできません。
僕が「○○さん!今のショットこうなってましたよ!!」とフォームをマネしてアドバイスしても、無意識でやっている部分なので(・・・そう言われると、やってたような気がする・・・でもそんなつもりもないんだけど・・・そうなってるのかな?)という感じの表情をします。
完全に気付いてはいないので、これでは時間がかかります。
自分のフォームを、ビデオを通して客観的に把握すれば、無意識の部分がわかります。
現状を知ることが、上達のスタートラインです。
僕がやっているのは、
①プロのフォームをマネして、自分がそのフォームで打っているイメージを作る
②鏡の前で、フォームをチェックする(ダンサーが鏡の前で、自分の動きをチェックするような感じ)
③実際にボールを打っている姿をビデオで撮って、フォームチェック
の順序です。
③までいったら、また①に戻って、①→②→③→①→②→③と繰り返します。
そうやって、実際のフォームとセルフイメージのギャップを埋めていきます。

自分自身が問題意識を持って取り組まないと、なかなかステップアップはしません。
ピントがずれていると、時間がかかってしまいます。
己の姿を知ることで、見えなかった発見があるのです。



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