ブログ「風の谷」  再エネは原発体制を補完する新利権構造

原発事故は放射能による公害。追加被曝阻止⇒放射性廃棄物は拡散してはいけない⇒再エネは放射能拡散につながる⇒検証を!

伊方原発30km圏内の上関町八島は全員が65歳以上の高齢者。伊方原発で事故があっても逃げられません

2015-10-27 | 上関原発

 

 

再稼働同意 県内の反応

NHK山口 10月26日 18時59分

上関町の離島・八島の一部が30キロ圏内に入る愛媛県の伊方原子力発電所3号機について愛媛県の中村知事は再稼働に同意することを四国電力に伝えました。県内の反応です。
村岡知事は「上関町の八島が半径30キロに入っており、災害の時の対応のために連携していきたい。
不安の声はあると思うが、万全な体制を確立していきたい」と述べ、愛媛県などと連携していく考えを示しました。

また、上関町の柏原町長は「地元の知事が判断されたことなので尊重せざるをえない。心配になるようなことが起きてはいけないので、電力会社にはきちんと対応してほしい。いろいろな訓練を通じて万が一に備えていきたい」と述べました。

さらに八島で区長を務める大田勝さん(77)は、原発の再稼働に賛成する考えを示した上で、「福島第1原発の事故でだれもが原発に不安を感じているし、八島はお年寄りばかりなので、もしものときに避難がスムーズにできるか心配だ。国や電力会社には、原発は安全安心に運転してほしいし、しっかりと情報を提供してもらいたい」と話していました。

10月26日 18時59分


ニュース動画と記事内容が異なるため下に文字起こししておきます☟ 太文字強調は管理人 

 


ニュース動画文字起こし 

 

伊方原発から30km圏内に島の一部が入る八島。

島の人口は今月1日現在で28人。

最年少の63歳を除いて全員が65歳以上です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

福島第一原発の事故の後、国は原発事故に備えた防災対策を重点的に整備する地域を概ね30kmまで広げました。これを受け、上関町はおととし八島の住民の避難計画を策定。

状況に応じて、まずは自宅などの屋内への避難、次に一時的な避難所となる公共施設に移動、そして定期船や漁船などを使った本土への避難を定めました。

しかし、住民のほとんどが高齢者の上、天候や海の状況によっては島から出ることができない場合も考えられ、スムーズな避難ができるかが課題となっています。

 

そうした中、今日の再稼働容認について島の人は、

「ああいう事故があるけーね、不安に思うこともあるいね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「電気もなきゃいけんし、複雑な気持ちですけどね、お年寄りやらが多いし、いざなったときはまた困るんですよね、若い人がいないから心配は心配ですね」

八島で8年間区長をつとめる大田勝さんです。福島の事故で原発に不安を覚えたものの、日本のエネルギー事情などを踏まえると再稼働は必要だと考えています。一方迅速な避難のために国や四国電力にはあらゆる情報を隠さずに素早く伝えて欲しいと話しています。

「これからシケが多いからね、いまから冬になったらこういう島は季節風が強いんですよ。そういう時はやっぱり小さい船を出せるんじゃなし、それはちょいと課題にあるかなっていうような感じいね。再稼働いうことになれば、やっぱり安全第一に、それで、もしいう時には、必ずこういう動けん田舎とか、こういう島とかいうところを、頭にも入れてもらいたいいね」

また今回の再稼働容認について、上関町の柏原町長と村岡知事はそれぞれ次のように話しています。

「地元の県知事が判断されたことでありますので、私としてはそのことについては尊重せざるを得ないと。心配になるようなことが起こると絶対いけないんで、まあそのあたりは電力会社もちゃんとしてほしいと。いろんな訓練を通じて、万が一ということに備えていきたいと、そのように思ってますね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私としては中村知事の立地県の知事としての判断を尊重したいということを申し上げました。上関町の八島が30km圏内に入っておりますので、災害の時の対策というのが万全を期す必要があるわけでありますけれども、それについては、ぜひこれからもよく連携をして対応をお願いしたいということを申し上げました」










上関町の柏原重海町長と村岡知事はこのように述べ、いずれも地元の判断を尊重したいという考えを示しました。

 


 

 (管理人より)伊方原発の再稼働を愛媛県知事が容認したニュースを受けて、NHKが10/26報じた記事です。 NHK山口のローカル扱いなので地元以外の人は見ない可能性が高いわけです。

ニュース動画と記事がセットで配信されていますが、これが実にいやらしい。

動画はテレビニュースで流れた内容ですが、記事内容と違う! 大事なところを省いています。

タイトルに「県内の反応」とつけて、実際は首長、区長の声しか拾ってないのです。

なので、上に文字起こししておきました。

八島がどういう島なのか、そしてその住民はどう思っているか、日本中の人が知る必要があるのに、まったくNHKのやり方はいやらしい。

画像をご覧下さい。島民が公会堂らしきところに集まっていますが、高齢者ばかりなので杖をつく方、車椅子の方もおられます。

さらに公会堂でも足が痛くなるからでしょう、皆椅子に座っておられます。

デジタルテレビは設置されていることが確認できました。八島でネットが使える人がいるかどうか不明です。

インターネットを使って調べることができるスキルがある人は皆無の可能性が高いです。

福島原発事故によって30km圏内の人がどうなったのか、チェルノブイリ事故のその後のことを調べられる人がいないということです。

電気は足りているのに「電気もなきゃいけん」と脅され、騙されているのです。

原発推進派の区長、首長によって、住民の声は潰されていっていることがわかります。

腰の曲がったおばあちゃん、老人車を押して歩くおばあちゃんに、素早い避難など不可能です。走ることが出来る状態にはないということは画像からもわかります。

しかも島民がシケのときは「船が出せない」と言ってるのですから。

いくら区長が島の人を「頭にも入れてもらいたい」といっても、事実上、すべての首長は、八島の人を棄民したということです。残念ですが、そういうことです。

 

棄民した首長

愛媛県知事 中村時広は「三菱商事株式会社燃料部門」に6年間勤務していることは、愛媛県のHPに明記されています。 元三菱商事、原子力ムラ出身者ということです。 


 そして

上関町の柏原町長は、上関原子力発電所建設計画推進を公約した人物。 ⇒ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E9%96%A2%E7%94%BA


八島にはモニタリングポストが、原発事故後に設置されています。

八島(やしま) : 環境放射線モニタリングポスト

http://radioactivity.nsr.go.jp/map/ja/area2.html 文科省

 

この件で当ブログでは2つ記事を書いています。こちらをご覧ください☟

【いつのまにか!】山口県上関町八島に伊方原発事故対策用のモニタリングポスト設置 5/13よりデータ開示

 

八島MPは、県内のMPと違う。八島MPは原発事故対策用、防災用なので、気象計、高線量計、低線量計、自家発電装置などがついている。

八島MPは、山口県が2012年2月に放射線監視等交付金を申請し、放射線監視等交付事業として設置を行った。

 

上関八島モニタリングポストは放射線監視等交付金←電源開発促進税 2億円で作られた

山口県の資料☟

山口県緊急時モニタリング実施要領(資料編) (PDF : 2MB)

山口県緊急時モニタリング実施要領 (PDF : 527KB)

事故用のモニタリングポストとして八島に設置したことを 八島住民に知らせたのでしょうか?

福島原発事故後に、30km圏内で何が起きているか、八島のみなさんに知らせたのでしょうか?

避難できなかったらこうなるんです☟


福島第一原発が立地する福島県大熊町は二次被曝するほどの高い放射線量の遺体が見つかった場所。

ついに福島県の帰還困難区域で多数の死者が!「直ちに影響はない」はもう終わり。

 

住民にこういった全貌が、到底理解できないことを見越して、原発を推進する自治体の首長の罪深さ。 呆れます。 

八島の人たちも、私たち山口県民も、みな犠牲となります。

 

 


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