ブログ「風の谷」  再エネは原発体制を補完する新利権構造

原発事故は放射能による公害。追加被曝阻止⇒放射性廃棄物は拡散してはいけない⇒再エネは放射能拡散につながる⇒検証を!

福島県の伊達市霊山町の山火事、丸二日燃え続ける。伊達市霊山町の土壌はセシウム合算で4890ベクレル/kg

2016-04-01 | PM2.5


福島・伊達市で大規模な山火事発生 住民が自主避難する事態に

03/30 19:15 FNN
 
福島・伊達市で大規模な山火事が発生し、住民が自主避難する事態となっている。
火事があったのは、伊達市霊山町の山林で、30日昼ごろ、消防に通報があった。
火は、食品加工会社の建物の20メートルほどまで迫った。
消防の防災ヘリなどが、空から水をまいて消火にあたったほか、地上でも消火活動が行われた。
火は、9万平方メートルを焼いて、午後6時45分現在も延焼している。
伊達市では、災害対策本部を設置し、自主避難の住民のために、4つの地区の集会所を開放したほか、陸上自衛隊も出動し、現地での活動にあたっている。

 

発生から丸2日、山火事ようやく鎮火 福島
2016年4月1日 17:32 日テレ 

先月30日、福島県の伊達市霊山町で発生した山火事は、1日午後に入ってようやく消し止められた。

 先月30日の正午過ぎに伊達市霊山町の『徳ヶ森』で発生した山火事は、県内外の消防や自衛隊のヘリコプターも出動し、消火活動を続けていた。火事は先月31日午後、火の勢いが収まる鎮圧状態になり、丸2日経った1日午後1時14分、完全に消し止められた。

 この火事で、住民約30人が一時、自主避難したほか、山林約25ヘクタールが焼ける被害が出ている。今回の山火事は、消火活動の時間と焼けた面積ともに、平成に入ってから福島県内では最大規模になるという。 

 

焼失面積26ヘクタール 平成元年以降県内で最大 霊山の山火事

福島民報  2016/04/01 09:04

 伊達市霊山町の里山「徳が森」付近で30日に発生した山火事は31日午後零時45分ごろ、火がほぼ消えた状態となった。部分的にくすぶっているが、消防関係者は夜間になったため消火活動を中断した。午後10時現在、計26ヘクタールを焼き、山火事による焼失面積は平成元年以降、県内で最大となった。
 31日の消火は午前5時から始まった。自衛隊や福島、宮城、山形3県のヘリコプター合わせて7機が出動し、上空から散水した。市消防団員は約120人が出動し、水の入った袋を背負って山を登り、現場で放水した。
 伊達署や伊達地方消防組合は延焼に備えて夜間パトロールを実施する。30日に近くの集会所など2カ所に自主避難した住民17人は31日早朝に自宅に戻った。
 捜査関係者によると、現場付近には墓地があり、線香の火が下草などに燃え移った可能性があるという。 

 

 

 (管理人より) 山火事の起きた伊達市は、汚染状況重点調査地域です。 

49市町村、除染後も重点調査地域解除されず

 

 

放射能汚染された 落ち葉や枝、樹皮も全部焼けていますから、それらが灰となって、近隣に降り注ぎ、上空まで登った煙は、風向きでどこまで到達するかわかりません。

山火事は野焼きと同じ。原発事故のプルームと同じ。 

【参考】 チェルノブイリ原発立ち入り禁止ゾーンでまた森林火災。プルトニウムなど放射性PMが舞い上がる。

先日、私は九重の山焼きを見ましたが、ズームで写真を撮っていたら目の前に灰が降ってきました。そのとき、灰は思っている以上に飛ぶということを体験しました。

福島県の山火事は、チェルノブイリの山火事と同じで、放射性物質を含む煙。残るのは放射性物質が濃縮した灰です。

本来なら消防などが、洗濯物を干さない、外に出ない、N95マスクをするなどの注意喚起をするべきだと思いますが、どの局の報道にもそれはありません。

驚いたのは、消防の方が大した防護もせずに消火活動をされていたことです。相当吸い込んでしまっていると思います。

 

少し前ですが、浪江町で除染廃棄物が3/6に火事で燃えました。

 除染で出た放射性廃棄物の枯れ枝・枯れ草が5時間も燃え続けた火事!福島県浪江町加倉の除染廃棄物仮置き場

 

そして3/27にも二本松市でも指定廃棄物のフレコンバック、牧草が火事で燃えました。 

指定廃棄物の牧草...焼ける 「空間放射線量に大きな変化なし」

福島民友新聞 3月27日(日)11時41分配信

26日午前8時45分ごろ、二本松市の畑から出火、下草約10アールのほか、東京電力福島第1原発事故で発生した放射性物質を含む指定廃棄物の乾燥牧草約20立方メートルを焼いた。

 環境省福島環境再生事務所によると、乾燥牧草の放射性物質濃度は1キロ当たり1万1800ベクレル。畑から約10キロ離れた油井小の放射線監視装置の値は、火災前の午前8時が毎時0.10マイクロシーベルト、乾燥牧草に延焼した後の午前9時が同0.11マイクロシーベルト、鎮火後の午前10時が同0.10マイクロシーベルトで、同事務所は空間放射線量に大きな変化はないとしている。

 乾燥牧草は保管用の袋(フレコンバッグ)に入れられ、畑の一角で約36立方メートルが保管されていた。下草を焼却中の火が延焼したとみられる。同省は乾燥牧草の灰や焼けたフレコンバッグから牧草が飛び散らないよう、シートをかぶせるなどして対応した。

 

フクイチでは使用済みタイベックなどが燃やされ、南相馬では汚染イノシシが専用焼却炉で燃やされています。もう追いかけきれません。

放射性物質は再拡散し、周辺住民が追加被爆をさせられているということです。

 

福島県 農地土壌の放射性物質濃度分布図 (農林水産省) より 

 

 

 

 http://www.s.affrc.go.jp/docs/map/h25/pdf/04_02data_hukushima.pdf

 

 

伊達市霊山町は セシウム合算で5000ベクレル/kg 程度の土壌汚染があるようです。

腐葉土なども燃えていましたから、また放射性物質が舞って飛び散って移動していることでしょう。

政府は早急に、山火事を防止する対策を取るべきだと私は思います。

今回の山火事は、お線香の火が燃え移ったのではないかということですが、お線香を禁止するしか方法はないと思います。残念ですが。

 消防の際の、放射性PM2.5の吸い込みを防ぐ防護マスクも用意すべきではないでしょうか。

 

 追記 https://twitter.com/s_hiroki24/status/717346106586189824  より

 http://ameblo.jp/rain37/entry-12145600837.html  より 現場に行かれた方の報告 青文字

現場指揮本部の許可を得て、焦げ臭さの漂う登山道を歩いた。まるでうっすらと雪が積もっているかのように灰が地面を覆っている。山肌は黒く変色し、炭のようになった真っ黒い木が転がっている。まだ熱がこもっているのが体感できる。野鳥の鳴き声などない。時折、強い風が吹くと登山道を覆う灰が舞い上がる。木々の枝に積もった灰が落ちてくる。手元の線量計は、0.35μSv/h前後を示していた。数値は森の奥に入るほど徐々に高くなっていった。

 伊達市放射能対策課は、市内の空間線量は測っているものの、土壌測定はこれまで全く行っていないという。3月8日発売の「女性自身」によると、森から比較的近い市立霊山中学校付近の土壌は、放射性セシウム137だけで1平方メートルあたり61万8000ベクレルもあった。4万ベクレル以上は放射線管理区域だから、実に15倍以上の汚染状態ということになる( http://jisin.jp/serial/%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E3%82% 


すさまじい放射能汚染です。こういった場所で山火事や火災が起きる、除染廃棄物を燃やすということが平気で行われている国なのです。

もう私は絶望しか感じません。



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