ブログ「風の谷」  再エネは原発体制を補完する新利権構造

原発事故は放射能による公害。追加被曝阻止⇒放射性廃棄物は拡散してはいけない⇒再エネは放射能拡散につながる⇒検証を!

ジビエの国策プロパガンダに要注意!②人間の都合で駆除した鹿を動物園のライオンの餌やペットフードにする事実

2017-01-09 | イノシシ問題

http://sippolife.jp/article/2016062000002.html より

長野 駆除シカ肉をペットフードに ブランド商品化狙う

毎日新聞2016年6月24日 10時57分(最終更新 6月24日 10時57分)

駆除したニホンジカを有効活用する方策として、長野県小諸市が鹿肉をペットフードにする事業に乗り出した。同市甲に設けた加工施設で鹿を解体し、精肉にしてペットフード業者に販売するほか、一部は業者に委託してペットフードを作り、ブランド商品化を図る。【武田博仁】

鹿肉のペットフード化は北海道などに例があるが、長野県内では初めて。低カロリーで高たんぱくのため、複数の業者から引き合いがあるという。市は年内にも販売態勢を整え、商品化を目指す。

 地方創生交付金などを財源とする事業費は約6000万円。旧県施設を改修して加工施設や冷凍保管庫、鹿個体収集コンテナを設けた。施設には精肉用の金属探知機や放射性物質検査機も備え、安全面にも配慮した。解体・加工作業は食肉処理会社に委託。年1500頭を処理できる。

 16日には報道陣に解体作業を公開。包丁を持った作業員4人は慣れた手つきで皮はぎや肉の取り出しを進め、1頭15分ほどで処理を終えた。竹下毅・市野生鳥獣専門員は「鹿は骨や皮も需要がある。なるべく早く商品化したい」と話した。

 商品化には原料の安定供給が必要で、佐久市などの周辺自治体にも駆除個体の搬入を呼び掛けている。

 県内では年間約4万頭の鹿が捕獲されているが、ジビエ(野生鳥獣肉)として利用されているのは5%程度にとどまっている。

 小諸市では有害駆除と個体数調整で2014年度に136頭、15年度は220頭の鹿を捕獲し、地中に埋めるか市動物園でライオンの餌にしてきた。捕獲数の増加に伴い、昨年から焼却処分も始めたが、1頭1万5000円の経費がかかる。このため、処分経費の回収も兼ねてペットフード化を決めた。

  

長野県小諸市、駆除したシカ肉でペットフード
2016/6/17 7:00 日本経済新聞

小諸市は駆除したニホンジカの肉をペットフードとして販売する事業を始める。同市は4月に市内にシカの解体施設を建設。シカ肉をペットフードメーカーに原料として販売したり、OEM生産(相手先ブランドによる生産)したりする。2016年度内の商品化を目指す。将来的には周辺の自治体などからもシカの処理を請け負うことを検討する。

 小諸市ではシカなど農業に被害を及ぼす動物の駆除を強化しており、ペットフードの売り上げなどで処分費用を補う。昨年度はニホンジカだけで220頭を捕獲。5年間で5倍に捕獲頭数が増えた。その分コストがかさみ、昨年度には焼却費として53万円がかかった。

 シカ肉を食肉として提供するためには、駆除後に素早く処理を済ませる必要があり、手間や費用面での課題も多い。ペット向けなら手間をかけずに商品化が可能だ。

 

ペットフードにシカ肉いかが? 有害駆除獣を加工「低カロリー高たんぱくで犬猫に最適」 長野・小諸

増えすぎて有害鳥獣として駆除されたニホンジカを有効活用するため、長野県小諸市はシカ肉をペットフードの原料として販売することを決めた。国内では、エゾシカなどがすでにペットフードとして商品化されているが、長野県内では初めてとなる。市は16日、市内につくった野生鳥獣商品化施設を報道陣に公開した。

 施設にはシカを解体してミンチ状に加工する設備があり、加工した肉を冷凍保存することもできる。市が委託した民間の解体作業員が解体する。ミンチやブロック肉をペットフード業者に販売するほか、小諸市の特産品としてペットフードを販売することも計画している。

 市によると、昨年度に市内で捕獲されたシカは220頭。捕獲頭数は毎年増え続けており、今年度はこれまでに80頭を超えている。市は小諸市動物園で飼育するライオンの餌としてシカ肉を与えてきたが、餌として消費されるのはごく一部にとどまっている。焼却処分には1頭あたり約1万5千円の費用がかかり、費用負担も大きくなっていた。

市農林課野生鳥獣専門員の竹下毅さんは「シカ肉は低カロリー高タンパクで、犬や猫の餌にも最適」と話す。県外の業者に委託し、ミンチ状にした肉につなぎとして寒天を加えレトルトパックにする。年内にも商品化したいという。

 県内では、シカ肉の一部がジビエ料理に利用されているものの、多くは廃棄処分されている。ペットフードの原料として販売するには肉の安定供給も必要となるため、市は周辺自治体にも捕獲したシカの提供を呼びかけていく。(桜庭泰彦) 

 

ペットにも「おせち」=高級食材、料理教室も―飼い主、SNSも意識
時事通信 2016/12/30(金) 14:53配信

ペットにも家族の一員として一緒に正月気分を味わってもらおうと、犬や猫用「おせち」の人気が高まっている。

最近では、国産の高級食材を職人が調理したり、野生鳥獣肉を使うジビエ食材を使ったりするなど、工夫を凝らしたおせちも登場している。

 犬用おせちの販売を手がけるドッグダイナー(東京)によると、12月中旬の時点で、今年の注文は前年比約3倍の6000個を超えたという。

 ペットフードを販売するピュアボックス(岡山市)の「ドットわん酉(とり)おせち」(1万800円)は「究極のご褒美」をコンセプトに、マダイや黒毛和牛などの国産の高級食材を厳選。飼い主のおせちに引けを取らない豪華さだ。島根県浜田産の高級魚「のどぐろ」を原料にした手焼きせんべいは、職人が1枚ずつ手焼きした。予約開始から1カ月たたずに限定300個は完売したという。

 同社の担当者は「ペットとの関わりが濃くなり、飼い主の食材に対する意識が高まっているのでは」と話す。

 ペット用食品などを扱う帝塚山WANBANA(大阪市)は「猫向けの商品はあるのか」との問い合わせが相次ぎ、今年から犬用に加え猫用のおせちも販売。鹿や馬肉などを使った犬猫用の「ジビエの重」(7980円)も売り出した。

 ペット用食品をウェブサイトで販売する「ペットの食卓.com」は、兵庫県尼崎市で犬用おせち料理教室を開催。同サイト代表の辻本文哉さん(30)によると、「インターネット交流サイト(SNS)に犬とおせちの写真を載せたい」という声が目立つという。

 料理教室では完成したペット向けのおせちを前に、「うちの子どもが食べてしまいそう」という声が上がった。参加者の同市に住む女性(48)は、「愛犬に健康的で手の込んだおせちを食べさせてあげ、一緒に正月を楽しみたい」と笑顔で話した。 

 

(管理人より) ついに駆除した鹿の肉がペットフードにされていきます。

「施設には精肉用の金属探知機や放射性物質検査機も備え」とあるので、鉛の散弾や放射能汚染のこともわかっててやっているのです。

愛犬家の皆さん、こういった事情の肉で作られたペットフードを愛犬に与えても平気ですか?犬や猫はもともと人間より寿命が短いです。もっと短くなったら・・・??

人間の事情で野生の鹿を殺して、それをペットの餌にするということについて、もっと考えなければならないのではないでしょうか?

驚いたのは、「ペットのおせち」。ジビエをつかっているようです。

ジビエの重」を調べてみました。原産国:日本 と書いてあります。シカとイノシシは日本でしょうか?馬肉はカナダ産とあります。                       

■原材料・・・
1、鹿肉、ラム腸、寛平、アセロラ粉末
2、寒ぶり
3、鹿もも肉、ブロッコリー
4、馬肉、ブロッコリー、小豆
5、無塩かたくちいわし
6、紅鮭、ブロッコリー
7、鹿もも肉、かぼちゃ、ブロッコリー、猪髄
8、馬肉、キャベツ、にんじん
9、馬肉、さつまいも、にんじん、かぼちゃ、ビルベリー、ブロッコリー、寒天
10、猪、猪髄、さつまいも、にんじん、かぼちゃ、ブロッコリー、寒天
11、鹿肉、ブロッコリー

■原産国・・・日本

 

SNSにペットとおせちの写真を載せたいという人が増えていると書いてあります。

そういう人が居るということをマーケティングされて、犬猫用のジビエおせちがつくられているのです。

人間はバチが当たると思います。いや、もう、あたっているのかもしれません。

 

この動物園で何を食べていたかは不明ですが、名古屋の動物園では2歳のライオンが死んでいます。

原発事故後に生まれたライオンです。東山動物園のHPより引用

ライオンのステラが死亡しました  

平成27年5月12日(火)午前8時50分にライオンのステラ(メス)が死亡しました。

ステラについて
性別:メス
生年月日:2012年6月18日東山動植物園生まれ(2歳)
死亡時の体重86.3kg、体長142cm 双子として生まれ、愛嬌のある人気者でした。 

■死亡日時及び経緯
2013年4月頃から右頸部に腫瘤が確認され、超音波等の検査を実施し経過を観察してきました。腫瘤が著しく大きくなってきたため、本月に入り摘出処置等の検討を行い、5月11日に動物園内の動物病院にて摘出を行ないましたが、本日12日8時50分に入院室において獣医師により死亡が確認されました。 

■死亡推定原因
頭頸部腫瘍摘出後における急性心不全(詳細については調査中です。) 

ここ☟にこのライオンについての考察があります。

朝日新聞にも記事が出ていましたが、今は消されていますのでこちらから引用しておきます。

名古屋の双子ライオンの甲状腺はなぜ腫れたのか 

※ 朝日2015年6月15日
東山動植物園(名古屋市千種区)で先月、双子のライオンのうちの1頭、メスのステラ(2歳)が死んだ。生前から首にこぶがあることはわかっていたが、死後の検査で、甲状腺にできた腫瘍(しゅよう)だったことがわかった。死因との直接の関係は不明。しかし、もう1頭のソラの首にも同様のこぶが確認されており、園では対応に頭を抱えている。
 ステラは2012年6月、同園で生まれた。13年4月、飼育員がステラの首にこぶのような肉のかたまりである腫瘤(しゅりゅう)を確認した。経過観察を続けていたが、腫瘤はじょじょに大きくなり、来園者から「何とかできないのか」と指摘する声も寄せられたという。園は5月11日、除去する手術に踏み切った。
 腫瘤は直径17センチで静脈に達していた。手術終了後、ステラは起き上がったが翌日朝、死亡した。死因は急性心不全とみられる。
 腫瘤を調べたところ、甲状腺にできた良性の腫瘍だった。獣医師で同園の茶谷(ちゃや)公一・指導衛生係長によると、良性だったためそのままにしておくことは可能だったが、さらに肥大化し、破裂して、大量出血する危険性もあった。


 

京都の動物園のライオンも病気になっています。

 

 

 

ライオンの死亡について 京都市動物園

 

ライオン「クリス」死ぬ 京都市動物園

2017年01月02日 20時50分 京都新聞

京都市動物園(京都市左京区)で2日、メスのライオン「クリス」が死亡した。人間で80歳過ぎにあたる18歳だった。

クリスは昨年9月下旬ごろから食欲不振で、2日午前9時過ぎに獣舎で死亡しているのを職員が確認した。詳しい死因は不明。

クリスは2000年11月、同園が和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」から譲り受けた。同園のライオンはオスの「ナイル」1頭だけになった。

 

 

今年の1/2に死んでいました。

東山動物園のHPには、飼育下では24年生きると書いてありましたが18年。

クリスはどこの、どういう事情の肉を食べていたのでしょうか?

 

同じ動物園のライオンは馬肉と鶏肉ですね。どこの馬でしょうか?

ライオン・ナイルのお食事事情 

競馬の馬でしょうか?こちらをどうぞ。☟ 

競馬馬 引退後は9割が殺処分に。競馬が残酷な訳。 #搾取と虐待 #乗馬  より

馬が好きで、競馬に行くことは矛盾しています。

勝っても負けても、競走馬たちは、ストレスや酷使で心も体も痛めつけられながら、身を削って走らされ、最後は場で殺され、動物園のライオンの餌やドッグフード、それでも余る大半の馬たちは、なんと畑の肥料にされるのです。

競走馬として生まれた子馬が、天寿を全うできる確率は、1パーセントもないと言われています。




 

 


ジビエの国策プロパガンダに要注意!①税金を使ってわざわざリスクの高いものを市民に食べさせようとする国 

2017-01-09 | 野生動物の問題

 https://en.wikipedia.org/wiki/Trichinella_spiralis  より

 

 

クマ肉食べたら食中毒 原因は旋毛虫、国内で35年ぶり

福地慶太郎2016年12月23日18時29分  朝日新聞

茨城県は23日、水戸市南町3丁目の飲食店「ビゴリ」で野生のクマ肉のローストを食べた客と経営者ら15人が発疹や発熱などの症状を訴え、食中毒と断定したと発表した。

 原因は旋毛虫(せんもうちゅう)という寄生虫で、国内での発生は4例目で35年ぶり。いずれの患者も命に別条はないが、医療機関に通院して治療を続けているという。水戸保健所は同日、飲食店を営業禁止にしたが、同店は18日から自主休業している。

 県によると、11月24日~12月8日、同店でクマ肉のローストを食べた27人のうち15人が症状を訴えた。この肉は北海道で捕獲された野生のクマ肉で、常連客が自宅で調理して店に持ち込んだもの。市場には流通していないという。

 旋毛虫は野生のクマやイノシシに寄生。人間の小腸の粘膜内で幼虫を生み、その幼虫が全身の筋肉に広がるという。腹痛や下痢、筋肉痛などの症状が出る。国内での過去の発生例は1974年の青森県(患者数15人)、79年の北海道(同12人)、81年の三重県(同172人)の3例。いずれも野生のクマの刺し身が原因だった。旋毛虫は加熱すれば死滅するため、県は、野生動物の肉は十分に加熱するよう呼びかけている。(福地慶太郎)

 

クマ肉で食中毒 せん毛虫原因

12/23 18:57 NHK茨城

水戸市の飲食店で、客が持ち込んだクマの肉を使った料理を食べた15人が発疹や発熱などの症状を訴え、保健所は動物に寄生する「せん毛虫」による食中毒と断定しました。
茨城県によりますと、せん毛虫による食中毒が確認されたのは国内で4例目だということです。
茨城県によりますと、11月24日から12月8日にかけて、水戸市南町の飲食店「ビゴリ」で提供された「熊肉のロースト」を食べた20代から50代の15人が、その後、発疹や発熱などの症状を訴えて医療機関を受診しました。
このうち1人が入院しましたが、すでに退院し、全員回復に向かっているということです。
提供されたクマの肉は、客の1人が北海道で捕獲されたものを知人からもらい受けて店に持ち込んだものだったということです。
水戸保健所で調べた結果、冷凍保管されていた肉から寄生虫の「せん毛虫」が見つかったほか患者からも「せん毛虫」の抗体が見つかりました。
このため保健所はせん毛虫による食中毒と断定し、この飲食店を当面、営業停止にしました。
「せん毛虫」はクマなどの野生動物や家畜に寄生し、その肉を十分に加熱しないで食べると発熱や腹痛などの症状を引き起こすということです。
茨城県によりますとせん毛虫による食中毒は珍しく、国内で確認されたのは4例目だということです。

 

(管理人より) 茨城県でクマの肉を食べ、寄生虫で食中毒が起きました。恐ろしいので調べておきます。あれほどジビエは危険だと言い続けているのに、呆れる話です。 

旋毛虫 

旋毛虫(Trichinella spiralis)のオスは体長1.4~1.6mm、メスは3~4mmの白い糸状の虫です。 宿主はヒト、豚、犬、オオカミ、イノシシ、キツネ、タヌキ、イタチ、クマ、ヒョウ、ネズミなどで、成虫は小腸に寄生(腸トリヒナ)し、幼虫は筋肉に寄生(筋肉トリヒナ)します。
幼虫は抵抗力が強く、燻煙、塩漬け、乾燥にも耐え、また、凍結しても死ぬことはありません。 豚肉などの生焼け、生煮えの加熱不十分な肉料理を食べると感染します。
感染すると、全身発疹や高熱、腹痛、下痢などの症状のほかに、ときには呼吸困難や心臓に障害を起こして死亡することもあります。
予防としては、肉はよく加熱して食べること。生肉や加熱不十分な肉は食べるのを止めることです。

 

旋毛虫症 

トリヒナ症ともいい、人獣共通感染症である。旋毛虫幼虫の寄生した不完全調理あるいは生の獣肉を食べることにより感染し、小腸上部で幼虫を包んだ袋が消化され、脱出した幼虫は3~5日で成虫となり、雌は腸粘膜内に幼虫を産出する。いちじに多数が侵入すると腹痛や下痢、ときに血便などの消化器症状を呈する。しかし、おもな症状は筋肉内に侵入した幼虫によるもので、高熱、発疹(はっしん)、目の周囲の浮腫(ふしゅ)、筋肉痛などがみられ、末梢(まっしょう)血中における好酸球の増加は診断の手掛りとなる。潜伏期は通常10~20日くらい。急性期で重症の場合には、横隔膜、肋間(ろっかん)筋、心筋などが侵されて死亡することもまれではない。
 診断としては、食べた肉の検査をはじめ、筋生検のほか、患者血清による免疫学的検査が行われる。治療としては、メベンダゾールとステロイド剤との併用投与が有効である。欧米では古くから知られ、現在では世界的な規模で分布しており、アジア地域ではとくにタイ北部が最大の流行地である。日本でも1974年(昭和49)以来、青森県や三重県などで、ツキノワグマやヒグマの刺身、輸入ブタ肉による発症例がある。[山口富雄]

  

ここを見てください。横浜市のHPです。たいへん詳しく書いてある。

旋毛虫感染症(トリヒナ症)について

19世紀中ごろ、旋毛虫( Trichinella spiralis )の生活史を明らかにしていったのは、ドイツの病理学者 Rudolph Virchow でした。Virchow(ウィルヒョウ)は、白い斑点でいっぱいになった筋肉をもった人の死体とめぐり会いました。白い斑点でいっぱいになった筋肉に顕微鏡で旋毛虫( Trichinella spiralis )の幼虫を多数認めました。この旋毛虫( Trichinella spiralis )の幼虫でいっぱいの筋肉をイヌに与えたところ、イヌは数日で死亡しました。このイヌの解剖の結果、イヌの小腸に、旋毛虫( Trichinella spiralis )の成虫を認め、イヌの死亡の原因を旋毛虫( Trichinella spiralis )だと考えました。また、旋毛虫( Trichinella spiralis )の幼虫を含んだ筋肉を摂氏58.33度以上で10分以上加熱すれば、感染力がなくなることを Virchow は、明らかにしました。Virchow は、旋毛虫( Trichinella spiralis )の生活史についての研究成果を本「トリヒナに関する学説の発表」(”Darstellung der Lehre von Trichinen ”; Verlag von Georg Reimer; Berlin; 1864年)にまとめました。そして、ハムや豚肉製品をよく加熱することの大切さを、国中を熱心に説いて回りました。

 

<シカ目撃急増>害獣駆除に若手確保急務   

河北新報 2017年01月09日月曜日

青森県内でニホンジカの目撃が急増し、農作物などの食害が懸念される一方、ハンターの高齢化による駆除の担い手不足が深刻だ。県は若手ハンター獲得を目指し、昨年から「狩猟体感バスツアー」を実施。猟の実演や銃砲店の見学、野生鳥獣肉を使ったジビエ料理の試食などを通し市民に狩猟を身近に感じてもらう取り組みを進める。過去4回は毎回、定員30人を超える希望者があり、狩猟免許取得のきっかけになったケースも出ている。

<71%が60歳以上> 
 「狩猟は気むずかしそうな男性が1人でするイメージだった。和やかな雰囲気やチームプレーに驚いた」。津軽地方で昨年12月4日にあった県のバスツアーに参加した青森市の女性デザイナー(39)が振り返る。
 狩猟犬で標的を追い込んで狙い撃つキジ猟を見学し、座学で狩猟の基礎を学んだ。女性は「こういう機会でもなければ窓口が分からなかった。垣根の高さを感じる」と指摘した。
 県猟友会によると、2015年度の会員1053人のうち約71%が60歳以上。60~69歳が517人で最も多く、次いで70~79歳が201人と狩猟人口の高齢化が進んでいる。
 ハンターになるには一定の初期投資が必要なことも若い人をちゅうちょさせる。ツアーに参加した青森市の会社員向山充さん(36)は「やってみたいが、道具をそろえるのがハードル」と語った。
 県猟友会の柴谷孝悦事務局長は「(猟銃の購入などには)補助制度があり、若い人でも始めやすい環境が整っている。銃は正しい扱い方さえ学んで徹底すれば誤発砲による事故も防げる」と懸念の払拭(ふっしょく)に躍起だ。

<食害増加を懸念> 
 県が若手ハンターの確保に乗りだした背景には、食害増加が懸念される現状がある。県のまとめでは本年度の県内のニホンジカ目撃数は昨年12月9日時点で84件。データのある2010年度以降で最多だった昨年度の年間実績(81件)をすでに超えている。
 県はツアーに定員を上回る申し込みがあることに手応えを感じている。自然保護課の村松栄一総括主幹は「自然を楽しみながら、青森県の農業を害獣から守る担い手として活躍する人が増えてほしい」と話す。

 

「ジビエは美味しい」「農業を害獣から守る」 この二つの看板を掲げて、国策ジビエプロパガンダが凄まじい状態になっています。

そもそも日本は福島第一原発事故で世界一の放射能汚染国になったので、野生動物の肉は、放射性物質の濃縮を考えると危険な食材。

2016年3月12日でこの状態 ⇒ イノシシ、シカの9検体、放射性セシウム基準値超 栃木県検査


当ブログではイノシシ問題を取り上げ記事にしてきました。

チェルノブイリ事故後のロシアの汚染イノシシが18万7000ベクレル/kg。日本にはそれを超えるイノシシも

「原発がイノシシを増やした」 個体数管理という理由で年間1万頭以上のイノシシ捕獲。駆除という理由で殺す

【汚染イノシシ問題】近くのゴミ焼却施設に運べば駆除を奨励する市から1頭当たり2万円の報償金(福島

福島県相馬市にイノシシ専用焼却施設が稼働。イノシシを殺し燃やし続けるレベル7の日本

福島県の野生イノシシの革製品、ネームホルダーから赤ちゃん用の靴まで試作されている事実。補助金の事業 

 

クマ問題も☟

秋田県鹿角市十和田大湯でクマ襲撃による死亡事故多発。近くに風力発電所、クマ肉出荷停止


野生動物は何を食べているかわかりませんし、衛生管理もされていません。さらに、鉛の散弾、E型肝炎、今回のような寄生虫といった大きなリスクがあります。

それなのに膨大な税金を投入して、どうにかして市民の口に入れようとしています。 学校給食にも使われているということは以前のブログ記事にも書きました。

学校とメディアは猛省すべき(2)危険をおかしてまで学校給食で「ジビエ料理」を食べさせてはいけない。 


「ジビエ」という言葉を知らない人もいますが、そういった呼び方もグルメ、食通っぽい印象を与えています。

国策ジビエに税金が投入されていますから、雑誌にも取り上げられています 。

dancyu 2016年2月号 にジビエの特集があります。この内容が恐ろしいです。こういう雑誌を見た自称「グルメな」人が、軽いおしゃれな感覚で、ジビエを食べてみようとするのでしょう。

刷り込みがあちこちで行われています。

 「最近、日本のジビエがおいしくなっています」 「日本のジビエを知ろう 熊/猪/鹿/雉/真鴨」など・・・


 

私は日本では、もうリスクの高すぎるジビエは食べてはいけないと思います。国策で税金を投入してすすめるものではありません。

それなのに、学校給食などで食べさせられている異常。

有害鳥獣を捕獲しジビエで村おこしという国策(6次産業化)は放射能汚染国では、そもそも無理な話。

「ちゃんと加熱すれば」「産地を選べば」という人間がいます。「命を感謝して頂く」などと言いジビエの加工品を販売する人間もいます。

セシウムが検出されていないイノシシやシカ肉があってもそれはサンプリングに過ぎません。他のストロンチウムや放射性銀などの核種を調べてはいません。

野生動物は何を食べているかわからないということを無視しているのです。

まだらに汚染された日本列島は福島第一原発からおよそ1200kmの範囲に位置する島国。 チェルノブイリから1600kmのドイツですら今でもイノシシの肉が高濃度に汚染されているのに。

日本の森のどこにホットスポットがあるかわかりません。そこにはえたキノコは放射性物質を吸い上げてピンポイントで濃縮します。

木の皮やミミズも高濃度に汚染されています。イノシシやシカの食べるものを考えたら汚染してないとは言えないはずです。

植物と動物との間で放射性物質は循環し、濃縮します。イノシシやシカなど野生動物の肉の放射能濃度は年が経つにつれ、増えていく可能性すらあります。

 

国が国民に野生のイノシシやシカを食べるのを給食などで強制してはならないと私は思います。

 野生動物の肉を常食にすると内部被曝が進むということは既に調査されています。

にもかかわらず放射能汚染国となった日本で原発事故後、イノシシ・シカなどジビエを食べることが国策で推進されている異常さに気づかなくては。

 

1962年夏ハンフォード研究所一行がアラスカ海岸や内陸五箇所のイヌイット(原文:エスキモー)で五百余人の全身放射能測定を行ったところ、同じ夏アメリカのワシントン州で測定した結果にくらべて、はるかに多量のセシウム137をイヌイットの体から検出した。サイエンス誌1963年10月号

どうしてそうなったのか?放射能降下物を含む地衣をカリブーという野生動物が食べ、その肉をエスキモー(原文)が常食にするからだろうという。カリブー肉を食べない人間は同地域にいてもセシウム137が少ない。(沈黙の春~解説より)