北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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かつての役所跡

2017-09-03 19:23:45 | 函館
「蝦夷地」が「北海道」に改称されたのは、1869年(明治2年)。
同年9月30日、開拓使出張所を函館に開設する布告を受けて、「箱館」が「函館」と表記されることとなりました。

十年後の1879年、「郡区町村編制法」という法律の適用を受けて「函館区」が設置され、1881年には臨時区会が開催されました。
これは、北海道で初めて開催された議会とされています。

そして1899年、北海道区制の施行により、函館は、札幌、小樽と共に自治制の区(現在の市町村に相当する自治体の単位)となり、1902年には区役所が完成しました。





写真のこの場所が、その「函館区役所」が存在していた場所。
豪商として名を馳せた相馬哲平が、敷地と建設費の一部を寄付して建設されましたが、1934年に発生した大火で焼失してしまいました。





そしてこれが、現在の函館市役所。
大火により市役所(1922年に、「函館区」から「函館市」になっていました)が焼失した後、一時期旧函館区公会堂に設置された仮庁舎の時代を経て、1945年に現在地に移転。現在のこの庁舎は、1983年に完成しています。

(旧区役所所在地と現市役所の位置関係はこちら。(印がついているのが旧区役所所在地。))





何度か紹介している「まちセン」こと「函館市地域交流まちづくりセンター」
1923年に「丸井今井呉服店」(現在の丸井今井百貨店)として建築されたこの建物も、丸井今井が現在地に移転した後、市役所の分庁舎として使用されていたことがありました。
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