地下街パネル展によるタイムトラベルの続き。
今回は、まず、地下街建設当時の様子から。
「オーロラタウン」の着工は、昭和45年(1970年)7月。
大通公園の、1丁目から3丁目を閉鎖しての掘削作業でした。
「ポールタウン」の着工は、「オーロラタウン」よりも4か月早い、昭和45年の3月。
地下街の工事は、地下鉄工事と同時進行で進められましたが、地上部を閉鎖して掘削を行った「オーロラタウン」と異なり、「ポールタウン」の地上部には、当時(現在も復活していますが)市電が走っていて、その動きを止めることができなかったことから、まず、地上部に大きな鉄板を敷いてその上に市電の線路を敷き、一日の運行が終わった深夜に鉄板をはがして地下での工事を進め、朝になったらまった戻して市電を運行させるという、なかなかの苦労を伴う作業だったそうです。
そうした苦労の甲斐もあって工事は順調に進み、昭和46年(1971年)11月、地下街は無事に開業の運びとなりました。
開業当時の様子。
当初の予想では、狸小路と交差し、両端に地下鉄駅のある「ポールタウン」の方が混雑すると予想されてたそうですが、ふたを開けてみると、「オーロラタウン」の方が人が殺到したそうで、開業初日は、何と、35万人(!)もの人が訪れたのだそうです。
以下、順に歩みを進めていきます。
「ちかぴぃ」はこのときお披露目されてたんですね。
ざっと駆け足で行きましたが、開業50周年を無事に迎えた札幌地下街。
これからも、札幌市民の憩いの場として、歴史を刻み続けていってほしいと思います。